伊豆国一番の格式!三嶋大社のご利益と歴史スポット
三島市|【更新日】2023年4月9日

三島の中心部にある三嶋大社。古い歴史を持ち、境内には千年以上の樹齢を重ねた樹木もあります。
どんと構えた国内最大級クラスの本殿は一見の価値あり! 静岡のパワースポットを代表する、伊豆国で最も高い格式を持つ神社をご紹介します。
目次
大鳥居から本殿まで、境内に点在するパワースポット
商売繁盛から勝負運まで、参拝者で絶えない大社
三嶋大社は大山祇命(おおやまつみのみこと)、積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)の、御二柱の神様が祀られています。
事代主神は、商売繁盛や漁業の神様として知られる「恵比須様」の名前で親しまれていますね。
かの有名な鎌倉幕府の初代将軍、源頼朝が源氏再興を祈願して成就したことから有名になり、勝負運のご利益としても人気です。
駅から大鳥居は本殿の少し先!歩きやすい服装がベスト
三嶋大社は三島駅から徒歩圏内。
しかし神社は基本的に本殿が南向きになるように建てられているので、三島駅より南側にある三嶋大社の大鳥居までは少し先まで歩くことに。
境内も広いので、たくさん歩ける軽装で向かうといいですよ。
入ってすぐにたたり石!?
「たたり」と聞くとなんだか恐ろしいものを想像してしまいますが、ここにある「たたり石」は、行きかう人の流れを整理する役目があった石のこと。
旧東海道の中央に置かれ、人の流れがもつれないように「たたり(絡垜)」という糸のもつれを防ぐ道具から由来している名前だったそう。
しかしこの石をどかそうとすると災いがあり、後に「たたり(祟り)」に置き換えられてしまったのだと言い伝えられています。
鳩もお気に入りの、神池(しんち)にかかる赤い橋
両サイドを神池に挟まれた参道をまっすぐ歩くと、左手に鮮やかな赤い橋が出現。
神池をのぞくとたくさんの鯉が泳いでいて、橋の上では日向ぼっこをしている鳩が。ほほえましい癒しスポットです。
先にあるのは小さな厳島神社(いつくしまじんじゃ)。
家門繁栄や安産のご利益以外に、裁縫や芸事上達の信仰もあつく、北条政子が特に信仰したと伝えられています。
境内東側の分岐点に凛と立つ芸能殿!
本殿までには二つの大きな門を抜けますが、最初の「総門」を越えてしばらくすると右側に大きな屋根を支える柱と土台が見えてきます。
ここは1868年頃にあった旧総門で、震災の影響で一時移動していたものが戦後に芸能殿として再建されました。
立派な構えに背筋もピンと伸びるような清々しい印象。ここで行われる行事や奉納芸能は見ごたえがありそうです!
さらなる神域とされる神門(しんもん)
三島市指定建造物有形文化財にも指定されている、細密な彫刻がされた神門。
彫刻は「司馬温公の瓶割り」という、命の尊さを教える図柄です。これは貴重な水が入った瓶(かめ)に子供が落ち、大きな石で瓶を割って子供を助けたという逸話が題材のもの。
水にまつわるものを発見する楽しさは、三島ならでは。門をくぐり抜ける前に、少し上を見上げてみてくださいね。
こんなに大きく育つ木だった!?歴史のある樹木たち
樹齢1200年以上!秋に甘い芳香を放つキンモクセイ
樹齢がなんと1200年以上!長く伸びて、たくさんの添え木に支えられているキンモクセイ。
香りは普通のキンモクセイより優しく、花の色は薄い黄色をしているそうです。夏の終わりから秋の初め頃、神社がキンモクセイの香りで包まれます。
三島七木として名をのこす大社のクスノキ
かつて三島に「三島七木」と呼ばれる名所にある木があったものの、残念ながら現存するものはこのクスノキのみとなりました。
高くそびえる様子は迫力があって必見!立派すぎて写真に収めるのが難しいほど。
西側の神池を少し回りこんだ先にあり、まっすぐ本殿へ向かう参道を歩いていると通らない場所にありますよ。
まるで迷彩服をまとった三葉松
神門を抜けると本殿があるエリアに到着。ここでも東西に見るべきスポットがありますが、その中でホっと一息つける松の木陰を発見。
この松、葉が3つに分かれている「三葉松」と呼ばれる「白松」で、木の幹は迷彩服のようなまだら模様。
さまざまな樹木も見ごたえのある三嶋大社。樹齢のある木々が大事に保護されています。
広い境内の中で、源氏ゆかりのスポットを探そう
ちょっと一休み…に丁度いいサイズ
左の大きな石は源頼朝が、右の石には北条政子が腰掛けたと伝えられる「腰掛け石」。
座ってみると中々良い高さで一息つけます。ここで座って写真を撮る人を多く見かけましたよ。
「鎌倉殿の13人」の一人になじみある松の木
大鳥居から神池までの間にある相生の松(あいおいのまつ)。相生の松というのは、雌株・雄株の2本の松が寄り添って生えている状態のこと。
源頼朝が源氏再興を祈願している時、この場所で側近の安達藤九郎という人物が警護をしていたと言い伝えられています。
NHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」でも主要人物として登場しているので、密かに人気を集めるスポットです。
三嶋大社を楽しむ!おすすめバスツアー
「大社のよりどころ」で食べるべき名物!
境内をぐるっと回ったら、畳の椅子でひとやすみ
たくさんの参拝客が訪れる「大社のよりどころ」。お土産屋と、畳に座ってお茶で一服できる休憩所があります。
お土産屋には三島名物が数多く並んでいて、見るのも楽しく広い境内の待ち合わせにも最適ですよ。
髪型に見えてしまうけれど、実は烏帽子
草餅にこしあんが乗っている縁起餅の「福太郎」。
お餅の形は、毎年1月7日に行われる「お田打ち神事」で登場する黒いお面をつけた福太郎の顔を表しています。
リーゼントのような髪型に見えてしまいますが、こしあんの部分は髪ではなく烏帽子をかたどったもの。
福太郎餅が二つとお茶がついたセットが手ごろな価格で、甘すぎずヨモギの香りも豊か。疲れがひととき癒される、ぜひ堪能して欲しい一品です。
見落としがちな鹿の餌は店内で
宝物館の裏側には、奈良の春日大社から譲り受けた鹿が住む「神鹿園(しんろくえん)」がありますが、園の周辺では鹿の餌が売られていません。
鹿の餌の他に鳩、鯉の餌も売っている「大社のよりどころ」は、大鳥居からまっすぐ本殿まで行く場合には通らない神池の東側にあるので、見落とさないように気をつけてくださいね。
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三島の街の魅力を底上げする荘厳な神社
大鳥居近くの参道には桜が植えられていて、冬の時期とはまた違った印象を持つ三嶋大社。年間を通して祭事も多く見ごたえがあり、格式の高さがうかがえます。
午前中の早い時間は人も少なく、広い境内を心のおもむくまま散策できて快適!ところどころに歴史を感じるスポットを見ながら気持ち良く歩けますよ。
三嶋大社へのアクセス
- 【営業時間】
8時30分~16時(宝物館は9時~16時)
【住所】 静岡県三島市大宮町2丁目1-5
【電話番号】 055-975-0172
【駐車場】 あり 有料(御祈祷申し込みの場合には払い戻しあり)
※正月期間(12/31~1/3)例祭期間(8/15~8/17)は境内の駐車場を閉鎖駅からのアクセス
・JR東海道新幹線、東海道線「三島駅」から徒歩約15分
・伊豆箱根鉄道「三島田町駅」から徒歩約7分※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。