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古くから水の信仰を集める、三島の瀧川神社へ滝の浄化パワーを受けに行こう

三島市|【更新日】2023年4月29日

古くから水の信仰を集める、三島の瀧川神社へ滝の浄化パワーを受けに行こう

田園風景を抜けた先にひっそりと佇む瀧川神社は、箱根山中からの湧水が清らかに流れる滝と川を見られるパワースポットです。

目次

三嶋大社と同じ頃にできたと言い伝えられる神社

自然豊かな環境にある、知られざるパワースポット

パワースポット

三島駅から車で約12分ほどの、少しアップダウンのある丘を越えた場所に位置する瀧川神社。

参拝に来られる方以外では人通りも少なく、街の喧騒とは無縁の場所にあります。

鳥居まで伸びている道は両側とも畑が広がり、大きな建物もなく駐車場もありません。

開けた明るい場所で、人を迎え入れてくれる優しい雰囲気が感じられますよ。

鳥居の向こうに控える大きな滝

三島瀧川神社2

広めの道幅の前面に、年季の入った鳥居が立っています。

境内は有志の方々による整備がされていて、木々に囲まれた神社ですが綺麗に整い、ゴミも落ちていません。

鳥居横にある掲示板では境内関連のお知らせなどのほか、瀧川神社周辺の言い伝えについての記載があるので、はじめて訪れる際にはここを見てからお参りするといいですよ。

滝からの、清い流れを受ける手水舎

三島瀧川神社3

鳥居を抜けると少し広がりがあって光が差し込んでいる空間が。

滝の手前にある手水舎では、太陽の光を浴びて水が輝き、滝の流れる音もあいまって神気がたくわえられている神聖さを感じられるほど。

初夏には藤の花が、秋から冬にかけてはモミジやツバキなどの色映えも楽しめます。

謎多き女神、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)

三島瀧川神社4

瀧川神社で祀られている「瀬織津姫命」は、水神や龍神など諸説ある謎多き女神さま。

神道でつかわれる祝詞の大祓詞(おおはらえのことば)の中では、渓流の瀬に座して穢れを川から海へ流してくれると言う、祓い神として登場します。

大祓詞と言うのは罪や穢れを祓う浄化の祝詞のこと。滝から流れた水が山田川を流れ海に出ていくように、心も清めてくれそうですね。

心の洗濯におすすめ、滝と川のパワースポット!

輝く水しぶきと広がる形状の滝に感動!

三島瀧川神社5

境内を流れる山田川は、箱根西麓の森林から狩野川に合流する一級河川です。滝はいくつもの筋となって川に降り注ぎ、清い流れに合流します。

古くから、神事での禊ぎ(みそぎ)の場としても言い伝えられているこの滝は、三嶋大社の神主さんも打たれたことがあるとか。

日照りが続いた時には、麦わらで作られた大きな龍を滝に上がらせると言う、雨ごいの行事が昭和30年代頃まで続いていたそうですよ。

ベンチ正面には迫力ある滝が!

三島瀧川神社6

境内に響く、ザザーと水が流れ落ちる滝の音。静かな田園風景を歩いてきた後だからか、思っていたよりインパクトのある滝で驚きます。

滝を真正面に見据えることができる位置にベンチがあるのですが、ここで座ってボーっと滝を見るのがおすすめ!

境内が持つ清涼な空気の中、大きな滝の音を浴びて心機一転。リフレッシュすること間違いなしです。

ここには温泉が湧く?石に書かれた印とは

三島瀧川神社7

社殿の右側から川辺へおりると、文字石(もんじいし)と呼ばれる大きい石が。

約1200年ほど昔、平安時代の頃に弘法大師が訪れ「お湯が出る目印」を付けたという言い伝えが残っています。

石に書かれた文字は、自然の中で削られていって今では見ることが叶いません。

もし温泉地になっていたとしたら、また別の景観になっていたかもしれませんね。

有志によるお手入れにより、神社はいつも綺麗

三島瀧川神社8

境内は有志の方々による整備がされていて、山間の中にあるのにゴミも落ちていません。

しかし管理されている方によると、まれに許可なく滝に打たれたり置かれていた石を移動させたりする人がいて、困ることがあると伺いました。

境内にあるものは手を触れず動かさないよう、静かな参拝を心掛けましょう。

三嶋大社へと繋がる瀧川神社の祭事

瀧川神社では2月28日に例大祭があり、この日は三嶋大社の宮司による神事が行われます。

そして三嶋大社で例年11月23日に行われる秋の収穫祭に向けて、瀧川神社では11月22日に地元野菜を供え物として三嶋大社へ運ぶ行事があり、それはなんと滝の冷水を男衆がふんどし姿で浴びて禊がれると言うもの。

三嶋大社へと繋がる、瀧川神社の大事な祭事です。

瀧川神社の巫女舞が繋げる縁

瀧川神社では祭事などで巫女舞が奉納されることがありますが、その様子が動画コンテンツで海外にも知られ、「ころもちゃん」の愛称で人気を集めています。

瀧川神社の管理をされている加々見氏の伝手で、ころもちゃんは瀧川神社で舞う縁を得られたそうですよ。

巫女さんが舞っているのは「浦安の舞」で、心安らかに平和を祈る意味が込められている由緒ある舞です。

奇跡的に救い出されたご神体と、瀧川神社の焼失

2013年に火事で全焼してしまった社殿。燃え上がる中、奇跡的にご神体が無事な状態で取り出され三嶋大社へ預けられました。

瀧川神社は神主などもいない山間の神社。

再建資金や木材の調達も困難な中、伊勢神宮から古材を譲り受け、饗土橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ)を移築して無事再建されることに。

多くの有志の協力のもと、2015年に再建されご神体も戻りました。今では新しい社殿にお参りできますよ。

滝は必見、光あふれる綺麗な神社!

近くに駅やバス停が無いからこそ人ごみから離れられる、まさに知る人ぞ知るパワースポット。

清涼な空気の中で見る滝と川の流れは、ストレスや悩みがリセットされるように思うほど。

三島のローカルスポットを旅する人におすすめしたい、貴重な場所です。

※瀧川神社祭事の様子、再建の儀式、巫女舞の写真は関係各位より許可をいただき掲載してしています。当サイト内のすべての絵と文の転載はご遠慮ください。

瀧川神社へのアクセス

  • 【住所】

    静岡県三島市川原ケ谷755-1

    【料金】 なし

    【駐車場】 なし

    【駅からのアクセス】

    ・JR三島駅からタクシーや車で約12分。

    ・バスで向かう場合は、三島駅から富士見台(三島市)方面に乗り、途中の「かも公園」下車、徒歩約10分ほど。

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式ホームページにてご確認ください。

ライタープロフィール

岡本香織

岡本香織

京都出身、現在は関東在住。沖縄の海と水風呂がある温泉が大好きなフォトライター。 毎月各県を旅行して47都道府県制覇! 旅先ではアクティビティから各地のクラフト体験まで幅広く楽しむスタイル。