ヨーロッパの街角みたい!「河口湖 音楽と森の美術館」で貴重な楽器やアートを楽しもう
山梨県|【更新日】2023年3月28日

河口湖にある音楽と森の美術館は、ヨーロッパの小さな街並みと、中世王侯貴族の館をイメージして建てられました。
暖かい時期には敷地に花々が咲き誇り、寒い時期はイルミネーションで輝きます。
また、知識豊富な楽器解説員によるエンターテインメント性の高い演奏会や、自由な発想が面白い企画展など見どころがいっぱいです。
目次
美しい自然と演奏。河口湖 音楽と森の美術館とは?
「河口湖 音楽と森の美術館」には、世界中から収集されたアンティークオルゴールや自動演奏楽器が展示されています。
中には十数名規模のオーケストラに匹敵する自動演奏楽器があり、楽器解説員がプレゼンターとなって演奏を披露してくれます。
現地発信!おすすめホテル・旅館は こちら
部屋がひとつの楽器!?世界最大級の自動演奏楽器
約100年前のオルガンが巨大楽器に!
その精巧な造りに目を奪われるオルガンホール。楽器解説員の後ろに見えるのが、約100年前にベルギーで誕生した自動演奏楽器です。
幅が13mで高さが5mにも及ぶオルガンで、このオルガンに合わせて特別にオルガンホールが建設されました。
かつてはダンスホールに設置されていたため、ダンスオルガンと呼ばれているそう。
現在もオルガンの前には全長約20mの広いスペースが設けられていて、映画で見るような舞踏会を連想させます。
オーケストラのような迫力満点の演奏
ダンスオルガンは音楽と森の美術館に展示される前、壊れた状態でフランスにあったそうです。
そして楽器の修復と同時に、オルガンホールの壁に風景画を書き下ろしたり、音楽に合わせてハンドベルを鳴らす人形が制作されました。
修復にかけた歳月は2年半あまり!今では800本近いパイプと組み込まれた数種類の打楽器で、数十名規模のオーケストラの演奏に肩を並べるほどの演奏を披露してくれます。
演奏頻度が高いのは知名度のある曲
60曲演奏できるダンスオルガンですが、国歌や知名度の低い曲は使っていないそうです。
ちなみに演奏頻度の高い上位三曲は、サッカー日本代表のテーマ曲としても有名な、ヴェルディ作曲のオペラ『アイーダ』の「凱旋行進曲」。
続いて、運動会でよく耳にするシュトラウス二世が作曲した「トリッチ・トラッチ・ポルカ」。グレン・ミラー楽団の演奏によりヒットした「イン・ザ・ムード」です。人形が曲に合わせてベルを打ってくれますよ。
心揺さぶる演奏と時を超える貴重な楽器
タイタニック号に搭乗予定だった稀有な品々
館内にはコンサートホールもあり、自動演奏楽器の演奏会が1日に5回ほど行われます。タイタニックに搭乗予定だった楽器や、開発に250年かけた楽器など貴重なものばかり!
また内装にもこだわりがあり、ヨーロッパから取り寄せた大理石を床暖房にし、お客様の体が冷えないよう配慮されています。
さらに天井は貝殻の模様、ステージには海を模したカーテンを設置し、砂浜から海を眺めているような演出になっています。
時代と共に造り方も変化。歴史を感じる自動演奏楽器
コンサートホールに並ぶ自動演奏楽器「バレルオーケストリオン」は、1883年ドイツで造られました。
当時は、鉄の重りが落下する力で空気圧を生み出し、バレルと呼ばれる、木筒に打ち込まれた金属のピンで、パイプや打楽器に演奏の指示を出していました。
後の自動演奏楽器は、バレルから、ロール紙などの紙に穴を開けて指示を出すパンチカード方式に変わりました。パンチカードは現在のコンピュータープログラミングの原型だそうですよ。
普遍的な音楽の力と可能性
コンサートホールの1階と2階のエントランスには、抑圧される白人社会で黒人が生み出した楽器「バンジョー」などが展示されており、演奏会だけでなく展示されている楽器にも心が動かされます。
現地発信!おすすめホテル・旅館は こちら
富士山が見える外国?ヨーロッパの街角にいるみたい
貴婦人になった気分で楽しめる
創立者は開館から6年足らずで他界しましたが、彼の想いは今も脈々と受け継がれています。
かねてより女性を喜ばせるのが好きで「貴婦人になった気分で音楽を楽しんでもらいたい」という想いがあったそう。
彩り豊かな庭園やヨーロッパ風の景観、細かくはシャンデリアの配置にまで指示を出してこだわり抜いたといわれています。
その完成度が高い景観ゆえに、富士山が外国の山のように見えます。
開館のきっかけは美しい音色を奏でるディスクオルゴール
音楽と森の美術館開館のきっかけは、渡航中のヨーロッパで耳にした、円盤をソフトとして使用したオルゴールの音色だったそうです。
その音色に感動した創立者は「このようなオルゴールを集めた美術館をいつか日本に創りたい。」と話していたそうです。
ディスクオルゴールは円盤を変えて曲を楽しむ仕組みになっていて、12月にはクリスマスソングを流す日もありますよ。
音楽とアートが自由に融合
「音楽と森の美術館」は1999年に「UKAI河口湖オルゴールの森」として開館しましたが、2020年から現在の施設名に変更。
それまでと同様に、オルゴールの素晴らしさを伝えつつ、音楽家と芸術家の育成と支援を目指してきました。
そのため、新旧やジャンルの枠を超えたコラボレーションが実現しています。2022年は時価8億円のサルバドール・ダリの作品とレースアートや、サウンドアートと音楽家の生演奏などが行われていました。
オルゴールを買うならココ!美味しいお土産もいっぱい
館内のショップには、JPOPが流れるオルゴールから動物をあしらった陶器のもの、本格的でクラシックなオルゴールまで揃っています。
また、楽器以外にもおすすめしたいのが、ナッツとワインの風味が絶妙な「ワインパミスチョコ」と、ワイン農家が自分たちのために造った「手絞りワイン」。
これはリピートするおいしさです!
河口湖オルゴールの森を楽しむ!おすすめバスツアー
美しい風景や多彩なイベントが魅力!
見どころ満載なので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。そのため、まずは演奏会の開始時間と内容をチェック!オルガンホールでは、同日は回ごとに違う曲を流していますよ。
また、ヨーロッパ風の建物や庭園、敷地内にあるフォトスポットは明るい時間の撮影がおすすめ。冬季は夜のイルミネーションが映えますよ。
館内のレストランのテラスからは富士山が見え、風景を楽しみながらのランチも楽しめます。
河口湖 音楽と森の美術館へのアクセス
-
【住所】山梨県南都留郡富士河口湖町河口3077-20
【料金】一般料金 (平日:大人1,800円、大高1,300円、小中1,000円 土日祝日:大人2,100円、大高1,600円、小中1,
300円 ハイシーズン:大人2,300円、大高1,800円、小中1, 500円) 【駐車場】普通車 300台(無料)
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。