御殿場唯一の銭湯!人参湯で昭和の世界へタイムスリップ
御殿場市|【更新日】2023年4月9日

近年めっきり見なくなった昔懐かしい銭湯。幼い頃、家族で訪れた方も多いのではないでしょうか。そんな昔ながらの“街の銭湯”が、御殿場駅のすぐ近くにあります。
今回は御殿場駅すぐの昭和レトロな銭湯、人参湯(にんじんゆ)をご紹介します。
目次
御殿場駅から徒歩5分!住宅街に佇む銭湯
のれんをくぐった先にあるのは…
のれんをくぐるとすぐ横には番台が。中にはこども達が描いた絵が飾られており、気持ちも和みます。
昔はよく見かけたこのような番台ですが、時代の流れとともに減少しており、今ではとても貴重なものです。入浴料を支払い、早速中に入ってみましょう!
大きめのロッカーの上には常連さんたちのお風呂セット
脱衣所には大きめのロッカーが12個。その上には常連さんたちのお風呂セットが並べられています。
1日20人~30人ほどのお客さんが訪れる人参湯。中には20年近く通っている常連客も多いとのこと。
ロッカーに置かれたお風呂セットの多さからも、人参湯が地元の人々の憩いの場であることが伺えます。
厚労省からの表彰状が歴史を物語る
人参湯は創業70年を超える老舗の銭湯です。長きにわたり街の銭湯としての運営に尽力した功績をたたえ、厚生労働省から表彰を受けるほど。
昭和、平成、令和の3時代に渡り、多くの人々の生活の一部となっていることがわかります。
いざ、昭和レトロな大浴場へ!
43度~45度の“あつ湯”で体をしっかり温めよう
人参湯の特徴は43度~45度の“あつ湯”。夏場は少し温度を下げるそうですが、年間を通じて冷涼な気候の御殿場でもしっかりと身体を温められます。
大浴場には深め、浅めの2つの浴槽があり、浅めのものはお子さんでも安心して入れる深さ。
お湯は温泉ではありませんが、2日ごとにひのき、ラベンダー、ジャスミンなどさまざまな入浴剤を入れ、訪れる人々を楽しませてくれます。
銭湯といえばやっぱり富士山
浴場の壁には銭湯の定番、富士山の絵が描かれています。こちらは絵を学んでいる若い女性が2日かけて描いてくれたものだそうです。
富士山の麓、御殿場の銭湯にふさわしい色鮮やかな富士山。見ているだけで気持ちも明るくなります。
レンタル充実!手ぶらで行ける気軽さも魅力
人参湯はレンタル品も充実しています。貸しバスタオルは70円、貸しタオル・貸しあかすりは30円、他にもシャンプーや石けんなども購入可能。
手ぶらで行ける気軽さも魅力の1つです。1回30円で利用できるドライヤーがあるのも、女性には嬉しいポイント。
御殿場観光や登山のついでにフラッと立ち寄るにはぴったりの銭湯です。
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お風呂上がりのお楽しみといえば…?
銭湯の定番、コーヒー牛乳もあります!
銭湯に行くとなぜか飲みたくなってしまうコーヒー牛乳も、もちろん用意されています。
ドリンクのラインナップは豊富で、牛乳やラムネ、オロナミンCなどさまざまな種類が揃えられています。
お風呂上がりにどれを飲もうか、その時の気分に合わせて選ぶのも楽しいですよね。
「人々の憩いの場でありたい」番頭さんの想い
「訪れる人にとって憩いの場であってほしい。狭いのがネックなんだけどね。」とオーナーの勝又さんは語ります。
全体的にコンパクトな造りの人参湯ですが、その分お客さん同士の距離も近く、自然と会話が生まれます。
おしゃべりを楽しみながらゆっくりお風呂に入り、安らぎのひとときを過ごしてほしい…勝又さんの想いに触れ、心が温かくなりました。
知ってましたか?番台の中はこうなっていた!
帰り際に番台の中を覗かせてもらいびっくり!足元にヒーターがありました。
勝又さんは「どこの銭湯でも同じじゃないかな?」とおっしゃっていましたが、初めて見る光景に驚いてしまいました。
銭湯の入り口に位置する番台。ドアを開閉するたびに入る冷気で、身体が冷えないように工夫されているのでしょうか。
昔ながらの銭湯には、まだまだ知らない知恵と工夫がたくさんあるのかもしれません。
昭和レトロな銭湯、人参湯で心も体もポカポカに!
御殿場市唯一の銭湯、人参湯をご紹介しました。今ではなかなか見かけることのないレトロな銭湯。まるで昭和の世界にタイムスリップしたような気分が味わえます。
温度高めな“あつ湯”と、オーナーの温かい人柄に触れ、心も身体もポカポカになる人参湯。御殿場に訪れた際は是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
人参湯へのアクセス
- 【営業時間】
15:30~21:30
【住所】静岡県御殿場市新橋2036−1
【料金】大人:450円 子供:180円 幼児:90円
【定休日】火曜日
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。