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仙石原の登山コース「金時山」!山に残る金太郎伝説とともに楽しもう

箱根町|【更新日】2023年4月9日

仙石原の登山コース「金時山」!山に残る金太郎伝説とともに楽しもう

仙石原で登山と言えば、標高1,213メートルの「金時山」。

金時山は昔話でおなじみの金太郎(坂田公時)の生誕地という説があり、今でも金太郎伝説が数多く残っている場所です。

今回は、金時山の登山コースと金太郎ゆかりのスポットを紹介します。

目次

公時神社からスタート!往復約3時間半の登山コース

まずは公時神社で安全祈願を

金時山

金時山にはいくつか登山コースがありますが、金太郎伝説を楽しみたいときは公時神社を起点とするコースがおすすめです。

公時神社は金時山の麓に位置していて、伝説のモデルとなった坂田公時を祭神として祀っています。

まずは公時神社で登山の安全を祈願してから登山を始めましょう。

公時神社にも金太郎を連想させるスポットが詰まっているので、登山前に観光するとより楽しめます。

きれいなコースだけど体力必須!自分のペースで登ろう

金時山1

公時神社の脇にある金時山への入口から、いよいよ登山スタートです。

往復で約3時間半のコースで、足場はきれいに整備されていますが油断は禁物。

険しい場所が多く、岩場もあるのでそれなりに体力が必要です。

なれない人は、休憩をはさんだり水分補給をしたりしながら無理せず自分のペースで山頂を目指してくださいね。

山に残る金太郎ゆかりの岩を巡りながら楽しんで

すぐに到着!金太郎が遊んだ「金時手毬石」

金時山2

登山を開始してすぐに通りかかるのが、1つ目の金太郎ゆかりのスポット「金時手毬石」です。

近寄ると見上げるほどの巨大な岩ですが、金太郎が手毬にして遊んだと伝えられています。

力持ちだったという金太郎を象徴するような言い伝えですね。

苔がむしていて、金時山と金太郎伝説の長い歴史を感じられました。

登山コースの脇に鎮座する「奥の院」

金時山3

もともと坂田公時が祀られていた「金時神社奥の院」は、金時手毬石から10分ほど進んだところにあります。

登山コースからは少し右に逸れるので通り過ぎないように要注意です。

しめ縄が巻かれている巨岩が奥の院。登山コースから離れているからか人気がなく、厳かな雰囲気が漂っています。

公時神社ではこどもの日に伝統芸能「湯立獅子舞」が披露されていますが、1960年に社殿が完成するまでは奥の院で舞が行われていました。

真っ二つに割れた巨石「宿り石」は圧巻

金時山4

奥の院から登山コースに戻って5分ほど登ると、金太郎が山姥と暮らしたとされる「宿り石」にたどり着きます。

手毬石や奥の院よりもさらに巨大な岩で目を見張りました。

真っ二つに割れているのは湯立獅子舞と関係があります。

舞が披露される祭りは江戸時代から続いていましたが、昭和初期までに途絶えてしまいました。

するとある日、大きな音とともに石が真っ二つに。これを地元の人々は坂田公時の怒りだとして祭りを再開しました。

ついに頂上!山の神「猪鼻神社」を拝んで

金時山5

宿り石からは90分ほど登り続け、終盤の岩場を越えるとついに頂上に到達します。

険しい道のりだったので頂上を捉えたときは感動的でした。

頂上にある「猪鼻神社」は山の神として古くから信仰されており、奥の院以前に湯立獅子舞が行われていた場所でもあります。

ぜひ猪鼻神社で登りの無事のお礼と下山の安全を祈りましょう。

祠が3つ並んでいるのは、金時山が箱根町、南足柄市、静岡県の3つの自治体にまたがっているためだとか。

そんな珍しい光景も見ることができます。

頂上から望む富士山に感動!風情ある茶屋もあり

裾野まで見渡せる富士山が、がんばったご褒美に

金時山6

頂上からは富士山を裾野まで見渡すことができます。

視界を遮るものがなく、目の前に広がる圧巻の景色は感動的で、いつまでも眺めていられました。

富士山を背に、備え付けられている作り物のマサカリを担いで記念写真を撮ることもできますよ。

方向を変えると、箱根の山々に囲まれた芦ノ湖や、大涌谷から立ちのぼる大きな噴煙を望むこともできます。

こうした景色を眺めていると、ここまでがんばった甲斐を感じられました。

頂上の茶屋でお腹を満たして

金時山7

頂上には「金太郎茶屋」と「金時茶屋(別称:金時娘の茶屋)」という2つの茶屋があります。

この日は、金時茶屋で金時うどんをいただきました。大きいなめこがたっぷりと入った温かいうどんが疲れた体に染みます。

金時茶屋では登山回数の記録ができ、天井には千回、2千回、3千回と登った勇者のみなさんの名札がずらりとかけられています。

その回数には驚きましたが、茶屋と登山客の交流の歴史が感じられる素敵な空間でした。

帰りは、展望を楽しめる登山口行きのコースがおすすめ

ゆるやかな尾根をたどって下山しよう

金時山8

下山は金時山登山口を目指すコースがおすすめです。

はじめは緩やかな尾根をたどるので、とても歩きやすく、青空や箱根の山々などの美しい展望を楽しむ余裕がありました。

両側には背の高い草木が生い茂っているので、森の中を進んでいるような非日常感も味わえます。

登山口に到着したら、住宅地を抜けてバス停のある大通りを目指してください。

バス停「金時登山口」から、バスで宿泊場所や箱根湯本駅へ移動できます。

公時神社へ戻るコースは「エヴァトイレ」に足を運んで

金時山9

公時神社へ戻るコースの場合は、最後に神社の近くにあるエヴァンゲリオン仕様の公衆トイレに立ち寄ってみてください。

エヴァンゲリオンと、作品の舞台である箱根町とのコラボレーションで設置されたトイレで、外観だけでなくトイレの個室まで世界観が徹底されていました。

靴の汚れを洗い流せる水道が設置されていて、無料駐車場の敷地内にあるので便利なスポットです。

金時山で、仙石原の自然と金太郎伝説を堪能して

金太郎とのゆかりが深い金時山。事前に金太郎伝説を調べていくと登山がより楽しくなります。

そして何より、頂上から見渡す富士山が圧巻で、記憶に刻まれること間違いありません。

仙石原で自然と歴史を味わいたいときは、ぜひ金時山の登山に挑戦してみてください。

金時山へのアクセス

  • 【住所】

    神奈川県足柄下郡箱根町仙石原

    【料金】 なし(茶屋利用は有料)

    【駐車場】各登山コースの入口近くにあり(コースによってはなし)

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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