銚子のおすすめ工場見学「ヤマサ醤油」でニッポンの味のルーツを学ぶ
千葉県|【更新日】2023年4月20日

銚子名産の醤油、今やニッポンを代表する調味料ですよね。醤油のことを楽しく学ぶなら、ヤマサ醤油の工場見学(取材時は一部休止中)がおすすめです。
歴史はもちろん、企業ロゴマークの謎など、思わずへぇ〜となる豆知識まで。工場見学が終われば、醤油がもっと好きになりますよ。
目次
醤油がつなぐ銚子と紀州の不思議な縁
楽しみながら学べる、醤油と銚子のアレコレ
取材時は工場内の見学、手焼きせんべい体験などはコロナウイルス対策の一環で休止中でしたが、映像で醤油にまつわるアレコレを楽しく学ぶことができました。
身近な調味料ながら、醤油の生い立ちを知る機会がなかったのでとても興味深いことばかり。
「おいしいしょうゆは赤い」の謎、ぜひ工場見学で確かめてくださいね。
銚子に醤油メーカーがあるのには明確な理由も。銚子の自然環境と醤油の密接な関係も分かりますよ。
千葉県と和歌山県には共通点があった?
映像上映を見ていくと、千葉県と和歌山県の共通点を知ることができます。知っているようで、知らないことも沢山。
千葉の勝浦と和歌山の勝浦など、同じ地名があることからも共通点がうかがえます。地形も房総と紀州は半島なので、似ていますよね。
こういった日本の繋がりを知ることができるのも、新たな発見で楽しいですよ。
醤油メーカーの発展と利根川のヒミツ
千葉県は日本の醤油メーカー大手5社のうち3社が集まる醤油王国。その発展の裏には、利根川が大きく関わっていました。
醤油を大量に消費する江戸に近い千葉の立地。利根川と江戸川を使って、船で大量に輸送できることから醤油づくりが盛んになっていたそう。
さらに銚子は気候も醤油づくりに向いていることから、大手2社が集まっています。
立地と気候、どちらも醤油メーカーの発展に欠かせないものだったのですね。
意外と知らない?ヤマサ醤油工場のよもやま話
ヤマサマークの右上にある「上」ってなんだろう?
ヤマサ醤油をはじめ、醤油メーカーのロゴにある「上」の文字。
これは江戸幕府から醤油の品質にお墨付きをもらったという証。「最上しょうゆ」として、品質のよいものだけにつけられているマークです。
このほかにヤマサのマークの生い立ちなども解説されていました。当時使用されていた醤油製造の桶、樽などの道具のレプリカも展示されています。
よく見ると一部本物も混じっているので、探してみてくださいね。
レトロでカッコいい消防車に思わずドキドキ
明治、大正、昭和に現役で活躍した消防車を間近に見ることができます。戦時中の空襲による火災や、農業用水確保にも貢献した英雄はとても凛々しい姿。
薪と石炭を燃料にした蒸気エンジンを搭載し、明治41年に導入された当時の最新鋭モデル。
スチームパンクの世界観にありそうな消防車はとても貴重なものなので、ひと目見てほしい展示です。
再開が待ち遠しい手焼きせんべいコーナー
取材時は休止中だったので体験できなかったのですが、せんべい焼きコーナーや飲食コーナーもありました。
しょうゆソフトクリームや、 ぬれ煎餅焼きそばなど気になるメニューもたくさん。
再開はしばらく未定とのことですが、楽しみに待ちたいと思います。
ただ写真を撮るだけではもったいない!写真撮影スポット
今と昔でちょっと違う、仕込み桶の向きに注目
駐車場のわきにある写真撮影スポット、ここに設置している仕込み桶も見逃せません。
昔は縦に設置していたそうですが、現在は横に倒して中に入って撮影ができるようになっています。
仕込み桶に入ることは人生でもなさそうなので、写真撮影と合わせて、その大きさを実感してほしいスポットです。
実際に醤油作りに使われていたものなので、醤油になったつもりで中に入って見てくださいね。
木桶を囲む箍(たが)は職人の技術が光る見どころ
桶のまわりをぐるりと囲む箍(たが)はついつい見逃してしまいますが、じっくり見ると職人の技を感じることができるポイントです。
桶屋さんの数も減ってしまい、この大きさの桶を新しくつくるのは難しいのだとか。
まさに職人のなせる技から生まれた桶といえます。たかが桶、されど桶。昔の職人の技術力も見逃せません。
じっくり見ないと気が付かない鉄道の名残を見つけよう
荷物運びの立役者、ディーゼル機関車
「オットー」の愛称で親しまれた緑のボディがかわいい、ドイツ製のディーゼル機関車。昭和39年までヤマサ醤油でお仕事をしていた働きものです。
レールの幅ほどの小さなボディですが、重厚感があり力強さを感じました。ヤマサ醤油のロゴも入っているので探してみて下さいね。
大正末期に輸入された、日本に現存する最古のディーゼル機関車。鉄道好きの方にはちょっとした有名スポットなんだとか。
ずっと見ていると、なんだか駅舎のように見えるかも
その昔、ヤマサ醤油の工場と銚子駅を結ぶ専用路線があったそうです。
現在は線路もなく、パッと見ると気がつかない秘密の景色を教えていただきました。
しょうゆ味わい体験館を左手に、工場側をじーっと見つめてみます。何となくこの屋根の感じ、駅のホームのように感じませんか。
工場で生産された醤油を貨車で運んでいた時代、その面影を感じることができますよ。
ヤマサ醤油ファンにはたまらないオリジナル商品
自分用に欲しいオリジナルコースターやてぬぐい
売店では革製コースターや手ぬぐいなど、ここだけでしか買えない限定商品が販売されています。
おなじみのヤマサ醤油の調味料や、醤油味の羊羹なども。ちょっと珍しいもので「ききみ皿」も扱っています。
実際にヤマサ醤油の社内でも使用されているもので、醤油の味や風味、色合いなどをチェックするのに使用するそうです。
特別な醤油「ソヤノワール」はぜひお土産にしたい一品
フランス語でソヤは大豆、ノワールは黒を意味する「ソヤノワール」。
旨味がぎゅぎゅっとつまった特別な醤油です。生で使うよりも、加熱して食べる方がおすすめ、と教えていただきました。気になったのでこちらはお土産に。
お肉をジューッと炒めて、ソヤノワールをかけるだけのシンプルなレシピながら、醤油の味わいがお肉の味を引き立てる魔法の調味料です。
旅が終わってからも楽しめる手焼きせんべいづくり
売店で販売されている手焼きせんべいセット
手焼きせんべいがどうしても食べたくなってしまい、売店で手焼きせんべいキットを購入しました。トースターで焼くだけなので、調理方法もカンタン。
焼いて醤油で味つけするだけなので、お子さんと一緒にお煎餅づくりを楽しむこともできますよ。
できたてのお煎餅と醤油の美味しさを楽しめる
工場見学に参加すると、お土産で鮮度生活の丸大豆しょうゆ(特選)をいただけます。
お家で真っ白なお皿に注ぐと、「おいしいしょうゆは赤い」を実感できますよ。
早速手焼きせんべいセットを焼いて、こちらの醤油をかけて食べてみました。
シンプルですが、香ばしいお煎餅と香り高い醤油がマッチして絶妙な味わいが楽しめます。
ヤマサ醤油の工場見学ツアーで醤油がもっと好きになる
工場内の見学は休止中だったものの、映像上映から醤油について深く学ぶことができました。
工場見学を体験すると、ヤマサ醤油の「おいしいしょうゆは赤い」の謎も分かりますよ。身近な調味料の秘密を工場見学で見つけてくださいね。
工場見学は予約が必要なため、予定が決まったら工場見学センターに申込みを忘れずに!
千葉の交通手段はレンタカーがおすすめ
ヤマサ醤油工場へのアクセス
- 【住所】
千葉県銚子市北小川町2570
【駐車場】あり(無料)
【料金】無料(工場見学は要予約)
※掲載時の情報です。最新の情報は公式ホームページにてご確認ください。