滝や神社、足湯など見所いっぱいの万葉公園!湯河原の魅力が詰まったスポットをご紹介
湯河原町|【更新日】2023年4月9日

千歳川の渓流沿いに広がる湯河原随一の公園、「万葉公園」。
特別に大きいわけではありませんが、敷地内に滝や神社、足湯、カフェなどが詰まった魅力あふれる場所です。
原生林も豊かで、秋には渓流沿いに咲き誇る紅葉が圧巻。今回は、湯河原観光で必見の万葉公園を紹介します。
目次
「川の道」で、万葉公園沿いの千歳川と滝を堪能
小さいながらも迫力あり!万葉公園の2つの滝
公園の入口には、「文学の小径」と表示のある短い石のトンネルがあります。トンネルを抜けると、目の前に現れるのは万葉公園名物の滝。
少し進むと滝がもう1本あり、小さいながらも水が落ちる音がとどろいて迫力満点です!
滝の周りは空気が澄んでいて清涼感があり、11月下旬から12月上旬頃には、紅葉も楽しめますよ。
スポットごとに表情が変わる千歳川
公園内には、渓流に沿って「川の道」が整備されているので、公園の奥まで散策が可能。川の流れをすぐそばに感じられますよ。
渓流は、流れが速くて迫力ある場所があったり、澄んだ場所があったりと、表情が豊かで散策中も飽きることはありません。
川の道の足元にはさまざまな草花も茂っているので、ぜひ観察してみてください。
ベンチに座って川を眺めるのもおすすめ
川の道にはベンチが設置されていて、散策の途中でベンチに腰掛けて川の流れる音や鳥のさえずりに耳を傾けると、心がやすらぎます。
川の道から短い階段を登ると、木々に囲まれた小屋のような場所も。隠れ家のようで、自然の中でまったり過ごすにはうってつけです。
木々と渓流、滝を見渡せるのでフォトスポットとしてもおすすめですよ。
初夏はホタルが飛び交う場所も
公園の奥にある小川では、毎年春に地域住民によって近くの小屋で飼育されたゲンジボタルを、地元の小学生が放流するという行事があります。
毎年5月下旬から6月中旬まではホタルを観察できる「蛍の宴」が開かれているので、初夏の旅行では、ぜひ暗い時間に訪れてみてくださいね。
湯河原を守る2つの神社。あったか~い源泉の手水舎も
万葉公園に鎮座する温泉の神・熊野神社
公園内に鎮座している「熊野神社」。約350年前の宮上村(今の湯河原町宮上)の明細帳には「湯権現」と記されています。
熊野神社は、紀伊の熊野本宮から分けられたと言われていて、かつて本宮の大社があった大斎原(おおゆのはら)の名称にちなみ、「ゆの(湯の)」守り神とされているのだそう。
地域では古くから、源泉と生命、健康を守っていると考えられています。
手水舎は温泉!「傷の湯」として伝わる
熊野神社の境内に足を踏み入れると、手水舎から湯気が立ち上っているのが分かります。
なんと、湯権現らしく温泉の源泉!柄杓で湯をとって手にかけてみると、気持ちの良い温かさでした。
泉質は、ナトリウム、カルシウム-塩化物、硫黄塩で、「傷の湯」として親しまれているそう。
狸の恩返し!?湯河原と観光客を守る・狸福神社
公園内にはもうひとつ神社があります。5つ連なった赤い鳥居の先にある「狸福(りふく)神社」です。
鳥居をくぐると、3体のタヌキの石像がお出迎え。それぞれ顔つきや立ち方が違うので、見比べてみると楽しいですよ。
実は、狸福神社のいわれにもタヌキが関係しています。
タヌキの石仏がお出迎え
狸福神社の言い伝えを簡単にご紹介します。
「昔々、怪我をしたオスダヌキが傷を癒すために湯河原の湯に浸かっていると、怪我をしたメスダヌキに出会いました。
湯で仲を深めた2匹は夫婦に。湯河原温泉への感謝を込め、人に化けて湯の素晴らしさを説き旅人の願いを叶えるうちに、福をもたらす神の遣いとなりました。」
鳥居の近くに詳しい言い伝えが掲示されているので、ぜひ目を通してみてくださいね。
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文学のまち・湯河原。ゆかりの作品を石碑で感じる
名だたる文豪らが訪れた湯河原。文学と湯河原との縁は、奈良時代に完成したとされる万葉集にまでさかのぼります。
「足柄の 土肥の河内に出づる湯の 世にもたよらに 子ろが言はなくに」
この歌は、万葉集4500首のうち唯一温泉が湧き出る様子が詠われたもので、湯河原温泉のことだと言われています。
公園の入口には、赤茶色の大きな石にくずし字で歌が彫られた石碑があり、かなり立派!歴史を感じられ、一見の価値ありです。
最後は足湯や食事で疲れを癒そう
公園入口の「玄関テラス」で足湯&軽食をテイクアウト
散策の後には、ぜひ公園入口にある無料の足湯で疲れを癒やしてください。滝の音に包まれた場所で、心身がほぐれるはず。
湯の温度は低めですが、浸かっているうちにじわじわと体が温まるのを感じますよ。タオルを持参するのを忘れずに。
足湯のそばにある「玄関テラス」の1階にはカフェが併設されていて、パンやコーヒー、紅茶、アルコールなどが販売されています。
テイクアウトして、散策しながら楽しむのもおすすめですよ!
立派な茅葺き屋根は必見!築65年の茶室で一服
玄関テラスの2階から続く場所に、茶室「万葉亭」があります。国文学者・佐佐木信綱のアイデアをもとに、建築家・堀口捨巳によって1955年に建てられた茶室。
随所に縄文建築がほどこされた情緒ある建物で、茅葺き屋根や畳、土間などに懐かしさを感じました。
一服500円で、抹茶と地元銘菓がついてきます。畳に座って和の味を嗜む間は、時の流れがゆっくりに感じられますよ。
湯河原を訪れたら、万葉公園で自然と歴史を楽しもう
見どころ満載の万葉公園。紅葉や新緑、ホタルと季節によって印象が変わるので、何度訪れても楽しい場所です。
水と緑が豊かで、都会の喧騒から離れた時間を過ごせます。湯河原を旅する際は、ぜひ足を運んでみてください。
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万葉公園へのアクセス
- 【住所】
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上704
【料金】 なし ※玄関テラスのカフェと万葉亭は有料
【駐車場】無料、有料あり
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。