カトリック元町教会|国内で最も歴史が古く、ローマ法王から贈られた日本唯一の祭壇も
【投稿日】2017年10月04日(水)| 北海道発

いくつかの教会が立ち並び、異国情緒豊かな景色が広がる函館元町エリア。その中でもこの「カトリック元町教会」は、函館観光で外せない人気スポットの代表格。現在も信者が通う教会として運営されており、日曜日の午前にはミサも開かれています。

市電の「十字街」電停から歩くこと約5分。
「日本の道百選」にも選ばれている大三坂(だいさんざか)を上った場所に教会があります。函館といえば「八幡坂通り」が有名ですが、大三坂はその一本手前。老舗の「蕎麦彩彩 久留葉」や「函館カール・レイモン レイモンハウス元町店」などがある通りで、坂を上りながら長閑な景色も楽しみましょう。

▲てっぺんの風見鶏が目印。中央の大鐘楼(しょうろう)は33メートルもの高さがあり、正面に立つと荘厳なゴシック様式の建物に圧倒されます。
カトリック元町教会は、安政6年(1859)にフランス人宣教師メルメ・デ・カション氏が称名寺内に住居を設け、教会堂で外国人のためにミサを行ったのが始まり。慶応3年(1867)に仮聖堂が建てられ、明治10年(1877)に司祭マレン氏によって最初の聖堂を設けられました。二度の大火に遭い、現在の聖堂は大正13年(1924)に再建されたものになります。
現在も信者が通う神聖な場所なので内部の写真はありませんが、聖堂の祭壇はローマ法王ベネディクト15世から贈られた日本唯一の貴重なものとなっています。また聖堂にはキリストの誕生から裁判にかけられるまでの絵画も10枚ほど飾られているので、訪れた際にはゆっくりと見学してみてください。
■カトリック元町教会
【住所】北海道函館市元町15-30
【交通】JR:函館本線函館駅から車・バスで約5分
市電:「十字街」電停から徒歩約10分
【駐車場】なし(近隣有料駐車場を利用)
【見学可能時間】10時~16時(土曜・日曜日は12時~)
【電話】0138-22-6877
【投稿日】2017年10月04日(水)【投稿者】たびらい編集部