本好きの店主が手づくりで建てた木造平屋の“森のカフェ”

元々は棚田だったという雑木林の伐採から、図面引きに木材の組み立て、屋内の塗り壁まで、店主・諸江英彦さんが全てを独学で1年半かけて建てたという森のカフェ「クロモジ」。
建物だけでなく、食事もデザートも自家製で、看板メニューのサンドイッチに使われるパンも、店主が自ら焼いています。自宅の庭や畑で収穫したり、近隣の農家から分けてもらったり、直売所で見つけたりした食材で、その日のメニューを組み立てるのだそうです。

また、建物の外観からは想像できないほど天井が高く、店内は広々としています。一枚板の広いテーブルやリンゴ箱を組み合わせた本箱、厨房の戸棚、小さな薪ストーブまでが大事に使い込まれており、オブジェのように店内の雰囲気に調和しています。

店主の諸江さんは以前、本屋に勤めていたのだそうです、その関係もあってか店内には多くの本が並べられています。本箱にびっしりと詰まった本や絵本、雑誌のラインナップを見ると、長い年月をかけて大事に集められたことがうかがえます。特に本好きなら一日居ても飽きない空間です。