四季折々の里山暮らしが丸ごと体験できる農家民宿

「農家民宿 具座(ぐざ)」は、国道263号から県道を2キロほど山間へ入った集落にあります。小さな清流に沿って蛇行する県道の両脇には、山際まで田畑が広がっており、まさに“里山の原風景”といった雰囲気です。
築100年の納屋を改装した具座の建物内には、2間の客室があり、1日2組(最大12人)までの宿泊客を受け入れています。平成28年(2016)で10周年を迎え、今では年間500人の宿泊客が訪れるほどの人気スポットに。県外客はもちろん、海外から来る人も多いといいます。
具座の主人・藤瀬吉徳さんは、三瀬で代々続く農家で生まれ育ったそうです。地元の役場勤めを早期退職し、平成18年(2006)に母屋の奥にあった納屋を改装、農家民宿としての営業を始めました。同じく三瀬出身で料理店を営んでいた妻と、一緒に暮らす母とともにこの民宿を切り盛りしています。

体験メニューは裏山の散策から始まり、カブトムシ捕りや川遊び、そうめん流し、かまどや五右衛門風呂の火炊き、田畑での収穫、ゆうげのおかず作り、米麹を使ったみそづくり……と、とにかく盛りだくさんで、季節や利用客の希望に応じてアレンジしてくれます。宿泊だけでなく、石窯ピザ焼き体験も可能です(5人以上から受け付け)。
特に山の散策は季節を問わず好評で、山菜やタケノコ、キノコなどが採れない冬場でも、長靴を持参してもらって雪道歩きを楽しんでいます。また、若い母親たちには、豆乳や米麹を使った離乳食づくりなどの子育てレクチャーも好評だといいます。
都市の暮らしでは決して味わうことのできない里山農家ならではの暮らしを、丸ごと体験できる観光メニューです。