ポンホロ沼| 知床の森に季節限定で現れる幻の水辺があった!
【投稿日】2017年03月21日(火)| 北海道発
知床の森に現れる幻の沼「ポンホロ沼」

世界自然遺産知床の森の中に、知る人ぞ知る幻の沼があるのをご存知でしょうか? その名も「ポンホロ沼」。アイヌ語でポンは大きい、ホロは小さいを表す言葉。つまり「大きくなったり、小さくなったりする沼」という意味をもつスポットです。
沼の水の正体は、雄大な知床連山の雪解け水。毎年5~7月ごろ、すり鉢状の地形に雪解け水が溜まって沼が出現するものの、夏には干上がってしまう期間限定の景観スポットです。天気が良い日は羅臼岳も眺められ、水面に“逆さ羅臼岳”が映ることも。霧や曇りの日でも、神秘的な森と沼の風景を楽しめるのです。
平成28年(2016)は8月に北海道を通過した台風の影響で、一度干上がった沼が秋に再び出現。幻とならずに知床のネイチャーガイドらを驚かせ、黄葉や紅葉する木々と沼という秋らしい風景が楽しめました。
アクセスは知床横断道路沿いの入り口から森に入り、整備されていない山道を歩くことになります。立ち入りは誰でも可能ですが、入り口に目印はなくヒグマとの遭遇の可能性もあるため、必ずガイドツアーに参加して散策を楽しみましょう(沼の周囲を散策するコースは約3キロ、所要時間1時間30分~2時間)。
文/知床のミニコミ誌「シリエトクノート」編集部
【投稿日】2017年03月21日(火)【投稿者】たびらい編集部