
無形民族文化財に指定されている「取り追う祭り」。2019年12月7日(土)に伊万里 市二里町大里の「神原八幡宮」で行われます。毎年、12月最初の卯の日の前夜に行わ れる神事です。
見どころは、地区の男たちが攻め手と守り手に分かれ、燃え盛る松明の火の粉を打ち 付け、榊(さかき)の枝で火の粉を払う激しい合戦。それから、御供(ごくう)さん と呼ばれる新米の「握り飯」が入ったザル「てぼ」を奪い合います。祭りの起源は、 南北朝時代に戦いで敗れた武将が再起をはかるための火中訓練と言われていますが笊 (ざる)を奪い合う、「取り合う」が祭りの名の由来となっています。
奪い合った供え物「御供さん」を境内に集まった氏子や見物客に配り、長寿や健 康を祈願します。真っ赤な火の粉を巻き散らしながらの激しい合戦に、多くの観光客 が集まります。