大正時代に石炭王が整えた庭園で、紅葉を楽しむ

佐賀県多久市の多久町にある「西渓公園(せいけいこうえん)」は、もともと江戸時代の多久家の屋敷跡だったところに、大正時代に多久出身の石炭王・高取伊好(たかとりこれよし)が私財を投じて山水公園を造り、当時の田久村に寄贈したもの。園内には、国の登録有形文化財に指定されている木造和風公会堂建築「寒鶯亭(かんおうてい)」や、出土品や資料が収められている郷土資料館、歴史民俗資料館などの施設がそろう。
西渓公園秋は紅葉の名所であり、例年11月中旬から下旬にかけて約180本のモミジが公園内を赤く染めるほか、隣接している多久神社や多久聖廟でも紅葉を楽しむことができる。また、梅や桜、つつじの名所としても知られている。