老舗豆腐店の出来たて「ざる豆腐」を

江戸時代(寛政年間)から唐津藩主に豆腐を献上していたという歴史ある店が経営する、豆腐料理の専門店「かわしま」。厳選された九州産の大豆と良質な水を使った「ざる豆腐」を中心にした朝食コースには、豆乳や湯葉、おから炒り、厚揚げ、うずみ豆腐などの豆腐尽くしに、唐津の地魚を使った焼き物と、豆腐プリンのデザートが付く。
「かわしま」の出来たての豆腐は大豆本来の甘みを楽しめるよう、あえて余計な味付けはしていない。傷みやすいために甘辛の味付けが一般的なおから炒りも、味付けは最小限に。豆の味を味わえるおから炒りは、豆腐店ならではの味が楽しめるメニューといえる。
店内は白木のカウンター10席と、落ち着いた空間。料理は名工・中里隆さんによる唐津焼に盛りつけられる。夜は会席コースを提供している。旅先で深酒した翌朝にもうってつけの、体にやさしい豆腐づくしのあさげを味わえる店だ。