まんまるの手焼き饅頭は、唐津土産の大定番

ころんとした一口サイズの見た目にも可愛らしい焼き饅頭「松露饅頭」は、唐津土産の大定番。小さく丸めたこしあんに、カステラ生地を薄くまとわせながら焼きあげたものだ。
嘉永3年(1850)創業の「大原老舗」は、北海道産の良質な小豆を使用したこしあんが上品な甘さで、きめ細かく口溶けがいい。一つ、また一つ、と思わず手が伸びてしまう味だ。唐津っ子のお茶うけとしても、長く愛されてきた品である。
昔は家庭でも作られていたという松露饅頭は、虹の松原のクロマツの根元に自生する球形のきのこ“松露”に似ていることから、そう呼ばれるようになったという。