1. 札幌市電のササラ電車|大正時代から続く冬の風物詩

札幌市電のササラ電車|大正時代から続く冬の風物詩

【投稿日】2017年11月03日(金)| 北海道発

大正時代から続く、冬の札幌の風物詩

札幌市電のササラ電車

札幌の冬を彩る風景のひとつといえば、「ササラ電車」。「ササラ」とは、竹のブラシのこと。弾力性に優れ、レールを傷つけずに雪を遠くへ飛ばせるとあって、大正時代から札幌で使われている伝統の徐雪電車です。

冬の札幌市電の1日は、ササラ電車で始まります。朝4時から出動し、線路の積雪をけ散らしながら走る雄姿は、札幌市民にはなじみ深いもの。ササラ電車は4両あり、年間の走行距離はなんと7000キロ。これは、札幌から神戸まで2往復するのとほぼ同じ距離だとか。1両につき800束のササラが付いていて、ひと冬に2~3回取り替えるため、全部で7000~8000束のササラを消費するといいます。

札幌ならではの路面電車として、全国からファンが見学に訪れるほど人気。管理する電車事業所では、運行しない春から秋も、常に1台を展示しています。(※2021年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため見学受付中止)

とはいえ、やはり一番の見ものは冬、実際にレールを走る姿です。大正時代から変わらない、札幌の街の〝原風景〟を、ぜひ目に焼き付けてみてください。

■ササラ電車(札幌市交通局高速電車部運輸課)
【住所】札幌市中央区南21条西16丁目2-20 電車事業所
【問い合わせ(TEL)】011-551-3944
【交通】札幌市電停留所「電車事業所」そば
【問い合わせの受付時間】 8時45分~17時15分
【定休日】なし
【構内見学】4月から11月の毎日(時間はお問い合わせ下さい)
※冬期間12月から3月は実施しておりません
【駐車場】なし

【投稿日】2017年11月03日(金)【投稿者】たびらい編集部

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