1. 箱館奉行所|日本建築の匠の技に感動! 五稜郭公園に再現された幕末の奉行所

箱館奉行所|日本建築の匠の技に感動! 五稜郭公園に再現された幕末の奉行所

【投稿日】2017年09月06日(水)| 北海道発

日本伝統の匠の技が生み出した古建築に触れる

箱館奉行所

JR函館駅から車で約15分、市電「五稜郭公園前」停から歩いて約18分の場所にある函館きっての観光名所五稜郭公園。その丁度真ん中にある「箱館奉行所」は、平成22年(2010)に140年の歴史を経て再建築された新たなスポットです。



▲五稜郭公園は入園無料。春は桜、夏は深緑、秋は紅葉と自然豊かな園内を見て周りながら、五稜郭の中心へ向かいます。



▲奉行所内は靴を脱いで入ります。大人は500円(税込)で館内見学が可能です。

箱館奉行所は蝦夷地の開拓や外交を目的として設置された、江戸幕府の役所。幕末に建てられて間もなく大政奉還となり、奉行所として活躍した時期はとても短いのですが、縄張り図や古写真、発掘された遺構の正確さが功を奏して再建されました。屋根上の太鼓櫓(たいこやぐら)も正確に再現されています。

本来の奉行所は役人の住宅も含めると、とても広大なものだったようで、復元されたのは全体の3分の1となっています。




館内は木々と畳のイグサの良い香りがします。昔の建物ではなく、あくまでも再現。こういった部分で新しさを感じます。

内部は4つのゾーンに分かれており、当時の詰め所や仕事部屋などを見学できる「再現ゾーン」、五稜郭と箱館奉行所の歴史が学べる「歴史発見ゾーン」、復元工事の様子から宮大工の匠の技を鑑賞できる「映像シアター」、20年をかけた復元プロジェクトの過程を紹介する「建築復元ゾーン」となっています。

現代の建築では見られなくなった贅沢な資材を使用している点も見所のひとつ。宮大工の日本伝統の技が光る古建築の美しさにも注目してみてください。畳や襖(ふすま)、釘隠しなど日本の伝統的な匠の技が随所に見られますよ。



▲奉行所の復元に至るまでを収めたVTRは見応えがあります。歴史好きだけでなく、建造物ファンにもたまらない内容になっています。

再現されなかった建物の跡は縄張り図を石の線で示してあるので、こちらも必見です。下級武士の住居や牢屋、倉庫など五稜郭公園内を巡ると当時の五稜郭がどういう配置だったのかイメージできますよ。

箱館奉行所07

箱館奉行所は五稜郭公園の閉門時間である19時までライトアップされており、函館の夜景スポットのひとつ。松の木に囲まれた趣ある建物は、光を浴びると幻想的な雰囲気に。

時期によっては、夜の五稜郭公園と箱館奉行所を函館山から望むことができます。

■箱館奉行所
【住所】北海道函館市五稜郭町44-3
【交通】JR:函館本線函館駅から車で約15分
    市電:五稜郭公園前停から徒歩約18分
【駐車場】近隣有料駐車場を利用
【営業時間】9時~18時(11月から3月は~17時)※最終受付各15分前
【休館日】年末年始、臨時休館あり
【入館料金】一般500円、学生・生徒・児童250円、未就学児無料
【電話】0138-51-2864
【公式サイト】http://www.hakodate-bugyosho.jp/index.html

【投稿日】2017年09月06日(水)【投稿者】たびらい編集部

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