南城市にある太古のパワースポット「ガンガラーの谷」を徹底ガイド
南城市|【更新日】2025年7月27日

沖縄本島南部、南城市にある「ガンガラーの谷」 は、鍾乳洞が崩壊してできた谷間に、自然豊かな森が広がる神秘的なスポット。人気の巨大ガジュマル「大主(ウフシュ)ガジュマル」や、古代人が住んでいた洞窟もあります。ガイドと一緒に歩くツアーに予約しないと入ることはできない「ガンガラーの谷」を徹底ガイドします。
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
目次
ガンガラーの谷ってどんなところ?
那覇空港から、車で南東に約30分。ガンガラーの谷は鍾乳洞と一体化した森にさまざまな動植物が息づいています。この谷へは、ガイドと一緒に歩くツアーに参加した人だけが足を踏み入れることができ、ツアーで巡るコースは全長約1キロ。巨大なガジュマルの木のほか、古くから祈りがささげている洞窟や、古代人が住んでいたとされる住居跡など、自然の神秘と人類の歴史を体感できる見どころがたくさんあります。
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ツアーの所要時間は?!
ツアーの所要時間は約1時間20分。毎日開催されていて、完全予約定員制ですが、定員に空きがあれば当日参加もOK。
散歩感覚で気軽に参加できるため、女性や子ども連れの家族にも人気です。ガジュマルなどの亜熱帯植物が生い茂り、まるでジャングル探検をしているかのような光景が広がります。
「イキガ洞・イナグ洞」どんなご利益があるの?!
ガンガラーの谷には、ツアーコースとなる以前から、200~300年前から信仰され続けてきた洞窟「イキガ洞・イナグ洞」があります。
イキガとは男性を意味し、子宝や命の成長を、イナグとは女性を意味し、良縁や安産などを願う民間信仰の場所として、昔から久米島や宮古島など離島からも拝みに来る人がいるほど。
そんな本物の祈りの場所が、ガンガラーの谷のツアーコースに存在しているのです。イキガ洞にある鍾乳石は子孫繁栄にご利益あり。昔から離島からも拝みに来る人が多い神聖な場所です。
大主(ウフシュ)大主ガジュマルは迫力満点!
ガンガラーの谷の主ともいえるような存在感で一番人気なのが、大主(ウフシュ)ガジュマルです。高さは20メートルほどあり、そのほとんどが上に伸びた幹ではなく、崖の上から垂れ下がって成長していった巨大な根なんです。
県内のガジュマルの中でも、ここまで高さのあるガジュマルの木は唯一のものと考えられています。推定樹齢は150歳ともいわれ、そのたたずまいはまるで森の長老な圧倒的なオーラを放ち、天高くそびえ立っています。
ツアーの後半も見どころ満載!
木の上に設置された手作りのツリーテラスからの見晴らしは抜群!景色を眺めながら一息つきましょう。谷筋の先には、港川人発見場所を望めます。
ツアーの最後は、古代人の居住跡へ
武芸洞は約7000年前の土器や約2,500年前の人骨が発見されたことから、古代人が実際に生活した場所とされています。古代人の左腕の骨には、貝のビーズのブレスレットが付けられていたそう。この武芸洞を含め、ガンガラーの谷では古代人の生活の手がかりを得るべく、現在も発掘調査が続けられています。
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神秘的な洞窟カフェ「CAVE CAFE」へ行こう
ガンガラーの谷の入り口にある「CAVE CAFE(ケイブカフェ)」。ここは、ガイドツアー参加者のみが利用できる特別なカフェスペース。洞窟の中にあり、非日常的な空間でくつろげます。
ガイドツアースタートまでの間はここでゆっくりと寛げます。カフェではコーヒーやフルーツジュースなどのお飲み物が楽しめます。
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「おきなわワールド・玉泉洞」が面白い!
ガンガラーの谷のすぐ近くにあるおきなわワールドで最も有名なのは鍾乳洞「玉泉洞(ぎょくせんどう)」。旅行雑誌で白い鍾乳石や、青い水をたたえる泉の写真を見たことがある人も多いのでは?
敷地内には玉泉洞のほか、世界にひとつしかない「ハブ博物公園」、本物の古民家を移築し、その中で琉球文化を体験できる「琉球王国城下町」、ハブ酒や地ビールの製造を行っている「南都酒造所」などがあり、異なる魅力を持った施設が集まっています。また、毎日ショーがあったり、一風変わった期間限定企画があったりとイベントが充実していて、いつでも楽しめます。
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おきなわワールド・玉泉洞の楽しみ方を徹底ガイド!
「斎場御嶽」沖縄の聖地の正しい楽しみ方
斎場御嶽は、琉球王朝時代には国家的な祭事が行われてきた沖縄を代表する聖地です。樹々が青々と茂る静かな空間、時折吹き抜ける風、緑の葉っぱの隙間から差し込む日光は心地よく、神の気配さえ感じさせます。高台にあるため、東には神の島として知られる久高島を拝むこともできます。
交通の便もよく、車を降りてからのアクセスも容易なため、2000年に世界遺産に登録されてからは来場者が増え続けている人気のスポットです。ガンガラーの谷からは車で約20分のところにあります。
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世界遺産・斎場御嶽 沖縄の“聖地”の正しい楽しみ方
「奥武島の魅力」沖縄天ぷらと拝所巡り
奥武島は150メートルの橋でつながった離れ島。その歴史は古く、玉城若按司(たまぐすくわかあじ)の子孫が650年ほど前に入植したことがはじまりとされています。漁業の島として栄え、現在は名物の沖縄天ぷらを目当てに観光客のみならず、地元の人々も足繁く通います。
のんびりとした離島らしい雰囲気に包まれ、祈りの島といわれるほど多くの拝所(うがんじゅ。神を拝む場所)がそこかしこに点在しています。ガンガラーの谷からは車で約10分のところにあります。
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奥武島で名物の“沖縄天ぷら”を味わう
神秘とロマンがあふれる、太古の森を歩こう
「ガンガラーの谷」は、数万年前の鍾乳洞が崩れてできた神秘の森。巨大ガジュマルや洞窟カフェ、古代人の痕跡が残る遺跡など、自然と歴史が共存する唯一無二の空間です。
専門ガイドによるツアーで、太古のロマンと生命の息吹を感じることができます。沖縄旅行で癒しと冒険を同時に味わいたい方に、ぜひ訪れてほしいスポットです。
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基本情報・アクセス
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【住所】沖縄県南城市玉城字前川202
【営業時間】9時~16時
【休園日】年中無休(イベント時、変更あり)
【料金】ツアー料金 1人2500円(保護者同伴の小学生以下無料) 学生料金 1人1500円
※料金にはガイド料、飲み物代が含まれる
※谷内はガイドツアーのみで見学可(要予約)
※ツアー出発時間の確認・ご予約はガンガラーの公式サイトでお願いします。
公式サイトはこちら【ガンガラーの谷の見学所要時間の目安】約1時間20分
【駐車場】無料
【問い合わせ(電話番号)】098-948-4192
【アクセス】
■車(レンタカー)
那覇空港から車で約30分。沖縄自動車道の南風原南ICから車で約10分。
那覇空港から、ガンガラーの谷(南城市玉城前川)までは、国道331号を海沿いに走って八重瀬町の具志頭ドライブインという黄色の建物を目印に具志頭(東)交差点を左折。しばらく道なりに進むと県道17号と合流して間もなく左手側にある。■路線バス
那覇市外バスターミナルから出発、琉球バス系統54番(前川線)、琉球バス系統83番(玉泉洞線)、玉泉洞前バス停下車。【公式サイト】https://gangala.com/