北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
更新:2023年03月15日
札幌・大通公園のシンボル「さっぽろテレビ塔」は、季節ごとに表情を変える展望台からの景色だけでなく、さまざまな角度から見る“テレビ塔そのもの”もお楽しみ。少しマニアックなポイントを押さえるだけで、記念写真がぐっと面白くなりますよ!
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札幌、大通公園のシンボル、「さっぽろテレビ塔」。高さ147.2メートルの鉄塔で、もともとは札幌でのテレビ放送開始を機に、電波の送受信する塔として建設されました。昭和31年(1956)6月に建設着工され、わずか半年後の12月には塔体が完成し、NHK札幌テレビジョン放送局のテレビ電波が流れました。 設計したのは、建築構造技術者でもあり、建築構造学者でもあった内藤多仲(ないとうたちゅう)氏。彼が設計した日本興業銀行ビルや歌舞伎座が、関東大震災の時にほとんど被害を受けなかったことから、「耐震構造の父」と呼ばれています。内藤氏は「塔博士」とも呼ばれていて、1950年代から1960年代にかけて、日本各地に建てられた塔の設計を担いました。施工順に「名古屋テレビ塔」「通天閣」「別府タワー」「さっぽろテレビ塔」「東京タワー」「博多ポートタワー」です。この6つのタワーは「タワー6兄弟」とも呼ばれており、「さっぽろテレビ塔」は四男です。 現在、「さっぽろテレビ塔」はテレビなど電波の送受信は一部を除き役目を終えています。他の「タワー6兄弟」とともに、国内外から多くの観光客が訪れる観光名所になっています。 テレビ塔3階「テレビ父さんのほほんパーク」では、内藤多仲氏が設計した他の6タワーの模型も展示。形や高さの違いがよくわかります。展望台から景色を楽しんだ後は、「テレビ父さんのほほんパーク」で「タワー6兄弟」について学ぶのもおすすめ。
「さっぽろテレビ塔」の一番の見どころは、もちろん展望台からの眺め。NHKのニュースや天気予報で流れる、札幌の映像(大通公園を見下ろす構図)と同じ風景を眺められます。 景色が楽しめるのは、大通公園側だけではありません。天井から床までがガラス張りの「怖窓(こわそ~)」では、足元の真下まで見下ろす視点がスリル満点。大通公園の反対側には、札幌市の中心を流れる「創成川(そうせいがわ)」が。川周辺は「創成川公園」として整備されており、水辺にも降りていけるよう階段も設けられています。遊歩道脇はライラックが彩り、レンガを用いたアートワークも点在。野外美術館のような空間を上から眺めるのも、一味違った魅力です。展望台から見た場所を後で訪れてみるのもおすすめの楽しみ方ですよ。 一風変わったおすすめのビューポイントは、地上から展望台へと続く屋外に設置されている階段の途中。階段には安全のため柵がある他、金網が張られています。ところが、地上と展望台のちょうど中間位に数箇所だけ、わざと穴が開いています。ここは、カメラのレンズを入れて写真撮影するための穴。金網ごしに撮影すると金網が少々目障りですが、この穴から撮ればクリアな写真が撮れますよ! ちなみに、展望台はガラス張りなので、ガラスが反射してしまいます。展望台よりは高度が低くなりますが、障害物もなくきれいな写真を撮るなら、ここがイチオシです。 ただ、階段は非常用で通常は通れないため、ここで撮影はできません。春と秋の一部の日に、階段を登って展望台まで行くことができるイベントがあります。この時を狙ってぜひ遊びに行ってみましょう。
展望台は、360度札幌を見渡せる特等席。札幌の街が碁盤の目ということもよく分かりますし、「さっぽろ雪まつり」をはじめとした大通公園でのイベントなども、上から眺めることができます。いつ訪れても、四季折々の素敵な景色が眺められますが、中でもおすすめの時期やタイミングがいくつかあります。 春は、日中空気が澄んでいる日に展望台の西側や南側を眺めると、遠くの山々に残雪が残る風景を楽しめます。初夏から夏にかけては、緑のきれいな大通公園が太いグリーンベルトに見えます。秋から初冬にかけては、だんだん日が短くなってくるので、展望台から夕暮れや日没を眺めやすいのが特徴。日が落ちた後、東側や南側の住宅街が広がる方面は、街灯のオレンジ色の光が連なり、とてもきれいですよ。秋は紅葉、冬はもちろん雪景色を楽しめます。特に雪がたくさん降った翌日の、晴れた日の午前中は市内が真っ白で、絵にかいたような銀世界です。また、11月末位から始まる街中のイルミネーションの時期は、夜にはとても幻想的な風景を眺めることができます。 特別な環境で夜景を楽しみたい人には、「夜の展望台貸し切り」がおすすめ。なんとテレビ塔では、営業終了後の展望台を30分間貸し切ることが可能。ボトルワイン(ハーフサイズ)のプレゼントや、1階ディスプレイにはメッセージの表示、さらに特別ライトアップまで行われる、カップルや夫婦におすすめのプランです。キラキラ輝くロマンチックな夜景のふたりじめは、記念日のお祝いや告白、プロポーズにもピッタリ! 誰もいない展望台から見下ろす札幌の夜景を背景に、大切な人と、一生の思い出になる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。詳細内容や問い合わせ、申し込みは公式サイト( https://www.tv-tower.co.jp/ )をチェックしてみてくださいね。
テレビ塔の人気キャラクター「テレビ父さん」。 さっぽろテレビ塔のお土産売り場でひときわ目立つ存在。観光客はもちろんのこと、札幌市民にもファンが多いキャラクターです。容姿はテレビ塔を縮小した形で、全身赤色、緑の腹巻きは展望台に見立てたもの。頭にツノを立て、ちょびひげ、細い目。今でこそゆるキャラブームですが、登場した当初は「唐辛子のおばけ」と言われていました。 驚くことにテレビ父さんは、テレビ塔非公式のキャラクター。実はテレビ塔には「タワッキー」という公式のキャラクターが、テレビ塔がリニューアルされた平成14年(2002)に誕生しましたが、その一カ月後にテレビ父さんが登場し、人気をほとんどもっていかれてしまったのです。 テレビ父さんはテレビ塔の入り口付近でお出迎えしたり、幼稚園や小学校を訪問したり、イベントなどに無料で出演する「無料出張サービス」など、地道な活動で人気を得ています。ブログやツイッターも毎日更新している程の熱心さです。また、テレビ父さんには愛する家族がいます。テレビ母さん、長男「たろー」くん、長女「はなこ」ちゃん。そして定山渓で余生を楽しみながら過ごしているおじいちゃんとおばあちゃん。そんな家族に支えられて、テレビ父さんは観光客と札幌市民のために日々働いているのです。 そんな、テレビ父さんの面白スポットやグッズはかなり充実しています。まず、「さっぽろテレビ塔」の展望台に、札幌市街で一番高い場所にある神社、「テレビ父さん神社」があります。伊勢神宮をモチーフにした神明造りですが、「テレビ父さん」と「母さん」が狛犬になった可愛らしく愛嬌のある神社。恋愛成就、夫婦円満、家内安全、学業成就、健康祈願、商売繁盛、交通安全など、御利益は何でもアリ。「テレビ父さん」と「母さん」が、お願いごとを一気にひき受け、きっと叶えてくれるはず。神社の隣にはおみくじも販売。「テレビ父さん」が、今後の運勢を面白おかしく示してくれます。「凶」を引いた人には、非売品のテレビ父さんグッズがプレゼントされます。 展望台限定のグッズも。代表的なものが、展望台限定販売の記念メダル。直径約3センチメートル、厚さ約2ミリのメダルで、デザインは「さっぽろテレビ塔」と「テレビ父さん」の2種類あります。隣には刻印機があり、購入したメダルに刻印することも可能。自由に日付や名前(アルファベットのみ)を入れることができます。そのほか展望台には、「展望台限定メダリーフ」の販売や、「テレビ父さんプリクラ」もあります。旅の記念にいかが? 他にも、ぬいぐるみやお菓子など、「父さんグッズ」は盛りだくさん! ぴったりの一品を探してみて。 展望台で見学し終わると、もう終わり、と思いがちですが、展望台から降りた場所にも、楽しめる場所があります。「さっぽろテレビ塔」の4本の鉄塔の足元にはビルがあります。このビルの3階が、展望台行きエレベーターの乗り降りする場所。3階とはいえ、通常のビルと比較すると6階位の高さがあり、スカイラウンジといいます。3階には、「さっぽろテレビ塔」の非公式ゆるキャラ「テレビ父さん」にちなんだ「のほほんパーク」があり、「テレビ父さん」の絵柄をした椅子で休憩できるほか、「テレビ父さん」のキャラクター紹介の展示物をはじめ、「さっぽろテレビ塔」の歴史や「タワー6兄弟」を紹介する展示物があります。 ゆる~い「テレビ父さん」の魅力にハマっちゃうかも?
1年を通して、ユニークなイベントが多いさっぽろテレビ塔。 毎年恒例は、札幌夏の風物詩、ビアガーデン。「大通公園」をはじめ市内各所で開催されており、テレビ塔鉄塔の真下の部分でも「サッポロクラシックビヤガーデン」が毎年春~夏に開催されています。ビールは、北海道限定のサッポロクラシック。そして、食事のメインはジンギスカンです。 すぐ目の前の大通公園でも夏場にビアガーデンは開催されていますが、そちらは火気厳禁。公園周辺で生ビールを飲みながらジンギスカンを食べるのなら、ここしかありません。鉄塔の真下なので、少々の雨が降っても問題がなく、濡れる心配をせずに安心して食事を楽しめます。開催時期は、例年5月から9月上旬。比較的長く開催しているので、訪れるチャンスもたくさん。時節に合わせた服装で楽しんでくださいね。 また、平成29年(2017)に60周年突入を迎えたテレビ塔ではさまざまな記念イベントが催されました。その中でも特に注目のひとつ、「テレビ塔ダイブ」が好評を博しています。 これは、4階屋上から飛び降りるフリーフォールアトラクション。フリーフォールアトラクションとは、ハーネス(安全帯)を装着し、ロープを使って飛び降りるというもの。バンジージャンプとは異なり、4~5メートルの自由落下の後にブレーキがかかり、スピードを緩めたまま巨大なクッションに向けて着地します。4階屋上とはいえ、その高さはなんと27メートルとかなりの高さ! 一般的なビルなら9階ほどの高さに相当します。安全と分かってはいても、いざ27メートルの高さに立つとなかなか勇気が出ないもの。日常ではなかなか味わえないスリルを、札幌の街中で体験できる面白イベントなのです。安全確保用にハーネスを装着したら、専用のゲートから先に立ち入れるのは、飛ぶと心に決めた人だけ。「えいっ」と心を決めないとなかなか飛ぶことはできません。勇気を出して! 強く落下するのは1~2秒ほど。その後はゆっくりとクッションに向かって下降するので、景色を楽しむ余裕もありますよ。時間帯や天候によっては中止、一時休止の場合もあるので、公式ホームページをチェックして出かけましょう。 イベントは夏だけではありません。平成29年(2017)2月には、「さっぽろ雪まつり」の開催期間に合わせ、「さっぽろテレビ塔の雪まつり」が行われました。雪像を上から見下ろす「雪まつり階段のぼり」をはじめ、限定フードやドリンクが楽しめる「MOËT ICE LOUNGE」を1階に展開。同時に、普段は立ち入りができない3階屋上を、札幌の夜景が一望できる「Anniversary Sky Terrace(アニバーサリースカイテラス)」として開放し、多くの人でにぎわいました。 画期的なイベントがどんどん行われる、さっぽろテレビ塔。ぜひ、訪れる前に公式サイトでイベント情報をチェックしてみて。
さっぽろテレビ塔展望台 【住所】北海道札幌市中央区大通西1丁目 【入場料】大人1000円、小学生・中学生500円 【営業時間】9時~22時 ※最終入場は21時50分 【駐車場】なし 【定休日】なし(年に数度設備点検のため休業日あり) 【公式サイト】 https://www.tv-tower.co.jp/
電車、地下鉄で
札幌市営地下鉄大通駅(東西線・南北線)から 徒歩 約5分 、27番出入口 札幌市営地下鉄 大通駅(東豊線)から 徒歩 約1分 、27番出入口 JR札幌駅 南口 から 徒歩 約15分
車で
新千歳空港から道央自動車道で約1時間 JR札幌駅から約5分 駐車場は近隣の有料パーキングを利用
ライトアップはいつやっているのですか?
ライトアップは、投光器で照らしてオレンジ色が協調された様相や、青いLEDで全体を覆い尽くす雰囲気など、随時行われています。季節により日没時間も変わるため、ライトアップする時間もまちまち。公式サイトに、月ごとのライトアップスケジュールがアップされているので、詳細はそちらでご確認を!
テレビ父さんが街中に登場するって、ホント?
イベントなどに登場することもあれば、札幌市内の小学校や幼稚園、保育園などに「出張」することもあります。企業などのイベントに出向くことも可能。テレビ父さんを呼んでみませんか? 詳細は問い合わせを。
さっぽろテレビ塔で宴会できるって、ホント?クラーク像の作者の他の彫刻も見てみたいのですが。
2階にある貸しホールでは、会議やセミナー、展示会などさまざまな用途で利用できます。3階にあるレストランから料理をケータリングして、宴会としての利用も可能ですよ。
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