
2018年11月29日(木)、8県の10行事で構成されるユネスコの無形文化遺産「来訪神(らいほうしん) 仮面・仮装の神々」に、鹿児島県から3件、佐賀県から1件の伝統行事が登録されることが決定しました。
今回、九州内で登録されたのは、「薩摩硫黄島のメンドン」(鹿児島郡硫黄島)、「悪石島のボゼ」(鹿児島十島村)、「見島のカセドリ」(佐賀市)の3つ。2009年に登録されてた「甑島のトシドン」(鹿児島薩摩川内市)も新たに追加されています。
来訪神とは、季節の変わり目に異形の神に扮した住民が家々を巡り、災厄を払う民俗行事のこと。集落全体で伝承し、地域の絆を強める役割を果たしています。
3つの伝統行事は、いずれも国の重要無形民俗文化財に指定。「悪石島のボゼ」は旧暦7月16日に行われる盆行事で、ビロウの葉で身を包み、赤土と墨で塗られた仮面神ボゼから棒に塗られた赤土を付けられると、悪魔払いや子宝に恵まれるそう。
無形文化遺産は、文化の多様性や人類の創造性を示していると判断された芸能や祭り社会的習慣、伝統工芸技術などが対象。日本からは現在、歌舞伎や能楽、和紙、和食など21件が登録されています。
今回の無形文化遺産の選出を受け、各県ますますの盛り上がりが予想されます。現地ならではの文化を感じに、九州各県へ出かけませんか。