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寝台列車「北斗星」を残そう! 移設・保存の資金をネットで募集中
【投稿日】2016年04月15日(金)| 北海道発

平成27年(2015)8月、上野—札幌間を往復していた寝台特急「北斗星」が、27年間の歴史に終止符を打った。この北斗星の車両は19両全ての解体が決まっている。だが今、道南の北斗市で、その車両を移設・保存しようという運動が進行中。クラウドファンディングを活用し、これまで約450人から、総額で950万円弱の支援金が集まっているのだ。残りおよそ2週間、目標額の1000万円に到達できるか注目が集まっている。
保存運動を進めているのは、同市の商工会青年部が中心となり約30人で結成した「『北斗の星に願いを』プロジェクト推進委員会」。北斗星の客車を、かつて走行した旧江差線(現道南いさりび鉄道)の茂辺地(もへじ)駅近くに移設・保存する計画を打ち出している。
同委員会の澤田導俊代表は「私たちは北斗市の街づくりに貢献することを活動目的としている団体です。北斗市の新たな観光資源として北斗星を活用できるのではないかと考え、本プロジェクトを始めました。文化遺産として北斗星を後世に残し、新幹線開業の裏側の物語を伝えていけたらと考えているんです」と語る。将来的には移設した北斗星の車両をカフェや宿泊施設として活用することも検討している。