列車旅からはじめよう。
大自然の中へわけ入る
名物列車「花咲線」
1日目は釧路からスタートし、のんびりと列車旅! 釧路と根室を結ぶJR 根室本線は「花咲線」と呼ばれ、旅行者からも地元民からも愛されています。1両編成の列車に乗り込んでいざ出発。混み合うこともあるので、早めに乗車しましょう。
どこまでも続くまっすぐな線路もあれば、登山道のように曲がりくねった線路も敷かれている花咲線。しばしばエゾシカが行先をふさぐことも。人間の方が大自然の中にお邪魔している気分になります。
釧路~厚岸間で海岸線が姿を表すのは、門静駅から厚岸駅までのわずかな時間。深い自然を抜けて徐々にあらわれる海岸線に、思わずシャッターを切ってしまいました。
今回立ち寄ることはできませんでしたが、厚岸駅~糸魚沢駅間の車窓からの景色は「日本鉄道車窓100選」にも選出されるほどの素晴らしさだそう! 今度は夏に、その景色を目指して旅したいものです。(※JR糸魚沢駅は2022年3月12日(日)をもって廃止となります)
絶景とグルメを一度に。
厚岸のイイトコロを詰め込んだ
「厚岸グルメパーク」へGO!
厚岸駅から徒歩約15分。道の駅厚岸グルメパーク、通称厚岸味覚ターミナル「コンキリエ」は小高い丘の上に建っています。階段を登り切ったあとの景色は最高です。
2階の「炭焼 炙屋」では、水槽から選んだ牡蠣を炭火焼きでいただけます。貝の蓋が開いてきたら火傷に注意しながら炭火から引き上げて。焼き牡蠣には「マルエモン」がおすすめ。Lサイズ3個で700円と、地元ならではのお得感!
1階の総合展示販売コーナーでは、牡蠣最中や厚岸ウイスキー、コンキリエオリジナルのオイスターソースなど、お土産にぴったりな厚岸の名物がずらり勢ぞろい。2階の魚介市場で買い物をして郵送するのも良いですね。
スコットランドのアイラ島では、アイラウイスキーと牡蠣を合わせて楽しむのだそう。牡蠣とウイスキーの産地といえば、厚岸も引けをとりません。2階「オイスターバール ピトレスク」では生牡蠣3つと厚岸ウイスキーのセットが1500円から楽しめます。大人な味わいを、パノラマの風景とともに楽しんで。
※例年1月~3月の営業時間は10時〜18時ですが、北海道におけるまん延防止等重点措置期間は時間短縮営業となります。訪れる前に公式の情報をご確認ください。
燃えるような夕焼けを橋の上から。
アートな時間にひたる「幣舞橋」
釧路に戻ったら、黄昏時を待って訪れたいのが「幣舞橋」です。北海道三大名橋のひとつに数えられ、橋から眺める夕陽は忘れられない思い出になるでしょう。
日が落ちると徐々にライトアップされ、より幻想的な風景に。橋には春夏秋冬をそれぞれテーマにした4体のブロンズの彫刻が立っています。北海道を代表する彫刻家の作品を、天然のキャンバスを背景にじっくり味わってみてください。
まるで天然のサファリパーク。
カヌーで出会う
道東のいきものたち
JR塘路(とうろ)駅までは車での送迎あり。カヌーに乗る前にはガイドさんがパドルの持ち方など丁寧にレクチャーしてくれます。
釧路川の支流・アレキナイ川は凍らないギリギリの速さの流れ。動物たちの冬の貴重なエサ場に、ゆっくりとカヌーで進み入ります。
エゾシカはもちろん、オオワシ、オジロワシ、カワセミ、アカゲラなどいくつもの生物が生息する地域。どんな動物に出会えるかはその時の運次第。ワクワクしますね。
風のない日には、鏡面のような川面になるアレキナイ川。ゆるやかな流れで、百年単位でしか川の姿を変えないそう。人工物もほとんど見えないため、100年前と同じ風景をじっくりと堪能することができます。静かに漕ぎ進められるカヌーならではの静寂と、体験したことのない驚きの世界がここにはあります。
\動画も撮ってきました♪/
勝手気ままに、好きなだけ。
珍しいネタから
どんどん乗せちゃう「勝手丼」!
釧路港で水揚げされた新鮮な魚介が集まる「和商市場」。北海道三大市場のひとつといわれ、約50店舗のお店が並んでいます。海産物はもちろん、お土産品や地酒、チーズなどの地元加工品など釧路周辺のグルメも揃っています。お店の人に気さくに話しかけられる、アットホームな市場です。
名物「勝手丼」は、場内をぐるぐる巡り、売られている寿司ネタをどんどん乗せて完成させる、自分だけの丼ぶり。昔、旅行に来た貧乏学生のために、いいネタをちょとずつ食べられるように切り分けてあげたのが「勝手丼」の発祥なのだとか。勝手丼は、思いやりから生まれたこの土地ならではのメニューなのです。
まずは場内のお店でどんぶり入りのごはん(120円くらい〜)を買って、その上に好きなネタをのせて完成! 写真のネタは合計1550円ほど。安いネタなら50円くらいから。ウニやイクラも人気ですが、少々お高め。その時期にしか食べられないネタは比較的お安めで、しかも抜群においしい! ぜひ季節ものを乗せてみて。
澄んだ空気に咲く冬花火と
アイヌの世界に抱かれる、
阿寒湖温泉の夜。
釧路からバスで2時間弱で阿寒湖温泉に到着。アイヌの歴史を紹介する施設もいくつかありますが、アイヌコタンや商店街をブラつくだけでもアイヌの空気をじんわりと感じるはず。
ふらりと入った工芸品店でお土産探し。アイヌ文様を彫り込んだブレスレットやネックレス、キーホルダーなどが並びます。アイヌ文様には「魔よけ」の意味があると言われています。大切な人への贈りものにしたいですね。
20時10分からは、阿寒湖上で花火大会を無料で楽しむことができます。「阿寒湖氷上ICE・愛す・阿寒 冬華美」開催期間中は毎日見られますよ。澄んだ空気に咲く、大輪の冬花火はまさに芸術品。ここまできてよかったと思わせてくれる美しさです。
朝日に照らされて
キラキラと輝く景色に圧倒。
阿寒湖の氷上散歩ツアー
いよいよ最終日。日の出に合わせ、早朝から阿寒湖氷上散歩へGO!ツアーガイドさんが宿まで迎えに来てくれて安心です。ガイドさんのお話を聞きながらボッケの森を抜け、阿寒湖湖上に到着。スノーシューを足にはめ、マイナス20度の世界へ歩き出すと、そこにはなんともいえない静寂の世界が広がっています。聴こえるのは、雪を踏みしめる音、そして自分の吐息の音だけ。
2月上旬の日の出は6時30分頃。雄阿寒岳を照らすように森の向こう側から朝日が登り、鳥たちがいっせいに囀り始めます。朝焼け色に染まる阿寒のこの景色は、何百年と変わることなく続いてきた地球の宝物なんだと、ただただ立ち尽くすのでした。
朝日が昇り切ったら、ちょっと休憩。あったかティータイムには、ガイドさんお手製のスコーン付き!お湯を空中にまいて一瞬で凍らせる「お湯投げ」なんて遊びも楽しめます。
マイナス15度以下の気温、風がない日など一定の条件が揃わないと見られない「フロストフラワー」や、樹氷や霧氷などたくさんの見所がある「早朝の阿寒湖氷上と雪上散歩」ツアー。冬の道東に、また来たくなる旅の締めくくりでした。
※時期によっては1日1組のプライベートツアーになります。
\動画も撮ってきました♪/
\北海道観光公式サイトも見てね♪/

「新しい旅のエチケット」を心掛けながら、安心・安全に旅行を楽しみましょう。