巨石パーク|本格登山の覚悟が必要な、知る人ぞ知るパワースポット/大和町
【投稿日】2016年12月22日(木)| 佐賀発

嘉瀬川(かせがわ)の上流にある巨石群の“発見”は、昭和10年(1935)にさかのぼります。地元・佐賀新聞の記者が発見し、3000年前の古代人類によって築造された“巨石文化の一大遺跡”として話題になりました。今でいう“町おこし”にも一役買い、戦前は一大行楽スポットとしてにぎわったといいます。
果たして3000年前の“築造物”だったのかどうかはともかく、1200年以上前の『肥前風土記』に、「川上有石神」[川上(つまり現在の巨石パーク付近)に石神がいるという意]と記されていることから、肥前国の一の宮として栄えた「與止日女神社(よどひめじんじゃ)」の御神体として祭られた巨石群だと考えられています。

「肥前大和 巨石パーク」の山中で、命名された巨石は全部で17個。それぞれに異なる伝承が宿っており、石の前にはそれぞれのいわれが紹介されています。どれも10メートルを超えるものばかりで、静かな森のなかに鎮座する巨石群は、確かに神秘的なオーラをまとっているようにも見えます。
遊歩道を10分ほど歩くと、「神頭石(じとうせき)」や「道祖神石(さやのかみいし)」、「御船石(みふねいし)」などの巨石が次々と視界に現れます。AとBの2種類の登山コースがあるが、おすすめは16基目までをおよそ2時間30分かけて巡るAコース。クライマックスともいえる14基目「天の岩門(あまのいわと)」と16基目「蛙石(かえるいし)」をきっちりと拝むことができます。
ちなみにBコースは、16基目からさらに片道1時間20分ほどかかる17基を目指して、17基の全てを巡るハードなコースとなっています。

巨石パークの楽しみ方は石だけにとどまらず、桜やつつじ、シャクナゲなどの季節ごとの花も見どころとなっています。特に春には登山口までの道沿いに約300本の桜が咲き、夜桜のライトアップも実施される花見スポットに。同じく道沿いに設けられた釣り堀とあわせれば、登山抜きの花見ピクニックも楽しむことができます。
【住所】
佐賀県佐賀市大和町大字梅野329−5
【電話番号(問い合わせ)】
0952-64-2818(巨石パーク管理棟)
【営業時間】
9時~17時(※巨石散策道への入場は16時まで)
【定休日】
年末年始(12月29日~1月3日)を除き無休
※雨天時休園
【利用料金】
駐車場料金のみ
【駐車場】
200台(軽・普通車300円・大型車800円)
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【投稿日】2016年12月22日(木)【投稿者】たびらい編集部