
毎年11月2日~11月4日の3日間で行われる「唐津くんち」。唐津神社の秋季例大祭であり、唐津でも最大の行事です。“くんち”は「供日」とも書き、収穫感謝の意が込められています。佐賀県の有形文化財と国の重要無形民俗文化財に指定されており、「山・鉾・屋台行事」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
唐津くんちを目当てに訪れる観光客の数は年々増加し、現在では50万人を超える人が期間中に訪れます。11月2日の「宵山(よいやま)」では、19時30分に刀町の曳山が大手口から曳き出され、各町が順番通りに一番近い場所から参加していき、最後には唐津神社前に勢ぞろいし、幻想的に光る曳山の行列を見ることができます。
11月3日には最大の見どころとなる、「御旅所神幸(おたびしょしんこう)」が行われます。早朝には神田地区の青年による雄獅子・雌獅子の獅子舞が神前で奉納され、9時30分を回ると、みこしと曳山による明神台までの巡行が始まります。一番の刀町「赤獅子」から十四番の江川町「七宝丸」までのヤマが制作年代順に並び、旧城下町をまわっていきます。お旅所への曳き込み、曳き出しが最大の見せ場です。