阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」|アイヌ古式舞踊とデジタルアートの融合作品に触れる
【投稿日】2019年06月04日(火)| 北海道発

北海道の伝統的カルチャーとして、近年さまざまな作品で起用されるなどの影響もあり国内外から注目を集めているアイヌ文化。
北海道・道東の阿寒湖アイヌコタンにあるアイヌシアター「イコㇿ」は、そんなアイヌ民族の伝統文化に触れることができる施設です。「イコㇿ」はアイヌ語で宝物という意味。小さい「ㇿ」はアイヌ語音を表現したもの。この施設では、「アイヌ古式舞踊」「イオマンテの火まつり」などさまざまな演目の上演を行っています。

アイヌ民族は、大自然の厳しさや動物たちとのかかわり方、喜びや悲しみ、儀式や交流など、自然や生活にかかわるさまざまな唄・踊りを生み出しました。独特な唄と掛け声に合わせ、膝と手拍子でリズムを取りながら踊るアイヌ古式舞踊。その中でも、動物の動きを真似て踊るサロルンリムセ(鶴の舞)は、代表的な踊りの一つ。

そして、2019年3月19日(火)から新たに上演開始された阿寒ユーカラ「ロストカムイ」の物語は、デジタルアートとアイヌ古式舞踊を融合させた作品です。


▲「ロストカムイ」公演写真(提供:阿寒観光協会)
この新演目は「アイヌとエゾオオカミとの共生」をテーマとした物語がデジタル技術と舞踊で立体的に再現されたもの。自然を尊び、自然と共存してきたアイヌ民族の暮らしの中から誕生した歌や踊りなど、アイヌの世界観を存分に体感することができます。
そして、これまで親しまれてきた「古式舞踊」「イオマンテの火まつり」も新版としてリニューアルし、2019年春から順次公演を開始しています。チケットは阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」窓口、阿寒湖温泉街の旅館・ホテルのフロントにて販売しており、当日券のほか団体予約(15名~)での割引きも実施します。それぞれ演目ごとに公演スケジュールや料金が異なるため詳しくは公式サイトをチェック!
さらに、阿寒湖温泉では国立公園の夜の森を舞台にアイヌ文化を伝える新しいデジタルアート体験「KAMUY LUMINA / カムイ ルミナ」が2019年7月にオープンするなど、今後も続々とコンテンツが追加されていく予定です。
■阿寒湖アイヌシアター イコㇿ
【住所】北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-84
《阿寒ユーカラ「ロストカムイ」》(新演目)
【公演開始日】2019年3月19日(火)~
【公演時間】
[3~4月] 21時15分より1公演
[5~6月の土曜・日曜・祝日、7~10月の全日]15時、21時15分の2公演
【上演時間】約40分
【入場料】(当日)おとな 2200円(税込) 小学生600円(税込)
※団体予約割引あり(15名~)
【問い合わせ(TEL)】0154-67-2727
【公式サイト】http://www.akanainu.jp/
【投稿日】2019年06月04日(火)【投稿者】たびらい編集部