【沖縄そばの日】沖縄そば発信家さんぺい厳選!最新の沖縄そば屋6選
沖縄県|【更新日】2025年10月17日

はいさ~い!ほぼ毎日沖縄そばを食べ、沖縄そばの魅力を発信している沖縄そば発信家のさんぺいです。
沖縄そばの食べ歩きが、皆さんにとって旅の楽しみの一つになればと思い、ちょっとマニアックな沖縄そば情報をお届けいたします!
今回は、10月17日の「沖縄そばの日」にちなんで、2025年にオープンした、さんぺいお薦めの特徴ある沖縄そば屋を6つご紹介したいと思います。
目次
沖縄そばの日の由来は?
沖縄そばの歴史を振り返ろう
お店のご紹介の前に「沖縄そばの日」について少しお話したいと思います。
10月17日の沖縄そばの日には沖縄県内のスーパーには沖縄そばの麺が並び、沖縄そば屋には行列ができます。大晦日と並んで、沖縄県民が最も沖縄そばを食べる1日ですが、意外とその由来を知っている方は少ないのではないでしょうか。
沖縄そばの歴史をちょっと振り返ってみましょう。
沖縄が本土復帰した際、沖縄そばには「蕎麦粉」が使用されていないため、公正取引委員会から「沖縄そば」という名称には問題があると指摘が入りました。
当時の関係者が本土の官庁などに掛け合い、大変な苦労の末、1978年10月17日に「本場沖縄そば」の名称が認定。
この日を記念し、1997年に「沖縄そばの日」が制定されました。
「沖縄そばの日」には、沖縄の食文化がピンチから復活したというドラマが隠されていたんですね。
ゆーばる麺方(うるま市)
津堅島の島唄親子が営むお店
さんぺいお薦め沖縄そば屋、1店舗目は「沖縄そば×民謡」という、まさに沖縄でしかあり得ない組み合わせのお店『ゆーばる麺方』。
2025年7月21日に、うるま市喜屋武でオープン。
津堅島の民謡一家、神谷家が営む沖縄そば屋で、民謡歌手の神谷千尋さんのご両親とご兄弟で営まれています。
全員が音楽一家ということもあり、時折お店のInstagramには民謡を歌う様子がアップされることも。夏の甲子園で沖縄尚学が優勝した際には、店内でのカチャーシーが披露され、ファンを喜ばせました。
お薦めは、沖縄そばと別皿の三枚肉・本ソーキ、ゆし豆腐、もずく、ジューシー、デザートまで付いてくる「ゆーばる定食」。
沖縄そばは、鰹、昆布、豚、鶏などから出汁を取り、旨味の強さが印象的です。
コクもしっかりなのですが、すごくクリアな味わい。
麺は、地元うるま市の「まるよし製麺所」を使用。
中細のストレートに近い平打ち麺で、ツルっとした口当たりのコシが強い麺。
ゆし豆腐は有名な「志林川豆腐」、もずくも地産を使うなど、地元へのこだわりを感じます。
沖縄そばと音楽が融合した素敵なお店。 今後の展開に期待です。
<さんぺいブログ>
ゆーばる麺方へのアクセス
-
【住所】沖縄県うるま市喜屋武433-5
【電話番号(問い合わせ)】080-9857-8686
【営業時間】11時〜14時30分 ラストオーダー※売り切れ次第終了
【定休日】月曜日
【公式Instagram】https://www.instagram.com/yubaru_menkata/
田多そば(浦添市)
ヤカンで注ぐスープが特徴
2店舗目は「沖縄そば×伝統」という、クラシックを継承しながら、新たな挑戦も感じさせるお店『田多そば』。
2025年6月3日に、浦添市内間でオープン。
特徴的なのが、最初はスープが入っておらず麺のみが運ばれてきて、店員さんがヤカンでスープを注いでくれる点。
ここで気付いた方はかなりの沖縄そば通!そう、名護市の名店『八重食堂』のスタイルです。店主さんが『八重食堂』が好きすぎて、いわば「八重食堂インスパイア」の沖縄そばに行き着いたんだそう。
沖縄そばは、ハッとするような澄んだスープ。口にすると見た目通りのクリアな味わい。
雑味がなくスッキリとした後味で、出汁の美味しさがそのまま伝わってきます。
合わせる麺はやっぱり三角屋製麺所。北部に多い、幅広で薄く、きしめんのような麺です。
三枚肉は控えめに、だけどしっかり味が染みていて、抑制された美味しさ。
伝統的でシンプルな沖縄そばを意識しながら、単純に素朴というわけではなく、現代的にアップデートされた印象。
あっさりスープに平麺の組み合わせは、逆に今、新鮮に感じます。
<さんぺいブログ>
田多そばへのアクセス
-
【住所】沖縄県浦添市内間5-14-30
【電話番号(問い合わせ)】050-8884-0830
【営業時間】11時~15時
【定休日】金曜日
【公式Instagram】https://www.instagram.com/tada._okinawa_soba/
ごさまるしぇ(中城村)
沖縄そばと農業を掛け合わせたお店
3店舗目は「沖縄そば×農業」という、未来に期待したくなるようなお店『ごさまるしぇ』。
2025年8月31日に、中城村でオープン。
ネーミングは中城の歴史的な英雄「護佐丸(ごさまる)」が由来。
運営しているのは、長年続く飼料の会社。餌からこだわって育てた豚、牛、鶏を素材に沖縄そばを作っています。まさに、生産から加工、販売まで一貫して関わっているのです。
沖縄そばが、農業や食品加工業を盛り上げる一つの方法になったら面白いですよね。
「ごさまる定食」は、三枚肉に本ソーキが載った沖縄そば、ジューシー、もずく酢、デザートまで付いた豪華なセット。
沖縄そばは、後味スッキリながら余韻のあるスープ。細めで啜り心地よい麺と合わせています。
ポイントは、霜降りあぐーのお肉を贅沢に使った三枚肉と本ソーキ。噛むほどに味わい深く、脂身まで美味しいお肉でした。
他にも県産黒毛和牛そばや、絶品の卵を使ったポーク玉子定食などがあり、どれも気になるメニューばかり。
沖縄の農業を応援しながら沖縄そばが楽しめるスポットが誕生しました。
<さんぺいブログ>
ごさまるしぇへのアクセス
-
【住所】沖縄県中頭郡中城村字当間176番地1
【電話番号(問い合わせ)】098-895-3639
【営業時間】11時~15時
【定休日】火曜日
【公式Instagram】https://www.instagram.com/gosamarche/
おきなわすばやぁ太陽 みどり町店(うるま市)
スープや麺を豊富な選択肢から選べる
4店舗目は「沖縄そば×選択肢」という、豊富な選択肢で楽しませてくれる『おきなわすばやぁ太陽 みどり町店』。
2025年6月に、うるま市みどり町でオープン。
こちらのお店、凄いのがスープが2種類、麺が4種類から選ぶことができるんです。
スープは、豚・鶏、野菜・果物を長時間煮込んで作る「とんこつ味」と、国産鰹節と煮干しを用いたあっさりとした「かつお味」の2種。
麺は、オリジナルの自家製麺「太陽製麺所」、沖縄市のもちもち縮れ細麺「知念製麺所」、地元うるま市の珍しい太い平麺「まるいし製麺所」、「西崎製麺所」のよもぎ麺から選ぶことができます。
さらにメニューも無数にあるので、まさに選択肢は無限大。
今回は、三枚肉そばを「かつお味」、自家製麺でいただきました。
鰹節の美味しさはもちろん、沖縄そばでは珍しい煮干しの出汁が印象的。
重層的な出汁ですが、雑味は全然なく、スッキリとした後味です。
店内で製造しているオリジナルの自家製麺は、生麺の特徴を生かしたコシの強い麺。
中細ですが、サイズ以上に存在感を感じる美味しい麺でした。
豊富な選択肢を用意し、味変アイテムも充実するなど徹底的にお客さんに寄り添うコンセプトが貫かれていて、リピートしたくなる良店です。
<さんぺいブログ>
おきなわすばやぁ太陽 みどり町店へのアクセス
-
【住所】沖縄県うるま市みどり町1丁目3-10
【電話番号(問い合わせ)】なし
【営業時間】10時~14時
【定休日】土日祝祭日&イベント出店日
【公式Instagram】https://www.instagram.com/okinawa.subaya_/
おから入り沖縄天ぷらと沖縄そば 采(本部町)
沖縄天ぷらも楽しめるお店
5店舗目は「沖縄そば×沖縄天ぷら」という、貴重な組み合わせの『おから入り沖縄天ぷらと沖縄そば 采(こと)』。
2023年2月に沖縄天ぷら・居酒屋としてオープンし、2025年4月1日から沖縄そばの提供を始めています。
おやつ感覚でも食べられる沖縄の天ぷらは、居酒屋などでも人気ですが、意外に沖縄そば屋で食べられるお店は少ないもの。
店名にもあるように、おから入りの沖縄天ぷらが二大看板メニューとなっており、イカ、もずく、野菜、さかな、やきいもと各種揃っています。
沖縄そばは、優しい味わい。
鶏、豚、本部町産の鰹で出汁を取ったというスープは魚介系主体で、まさに身体中に「沁みる」という表現がぴったり。
飲み進める度に味わいが増してくるスープです。
麺の方は、地元本部町の名前を冠した「もとぶ熟成麺」を使用。
プリっとした生麺で、もっちりとした歯応えが特徴の麺です。
天ぷらは衣におからを使用していて、衣自体が美味しい。
油も重くなりすぎず、いくらでも食べられそう。
沖縄そばとの相性はもちろん最高で、是非この組み合わせを楽しんでいただきたいです。
<さんぺいブログ>
おから入り沖縄天ぷらと沖縄そば 采へのアクセス
-
【住所】沖縄県本部町字大浜864-4
【電話番号(問い合わせ)】080-6488-6091
【営業時間】11時~16時
【定休日】日曜日
【公式Instagram】https://www.instagram.com/koto.motobu/
沖縄そばmine(那覇市)
和食の技術で取った格別の鰹出汁が味わえる
6店舗目は「沖縄そば×和食」という、ハイブリッドな沖縄そばを提供してくれる『沖縄そばmine(みね)』。
4年前から和食の店『和晩酌 嶺(わばんしゃく みね)』として営業しており、2025年7月から昼営業限定で沖縄そばの提供を開始しています。
店主さんは、京都をはじめ東京などの割烹で修行したのち、故郷の沖縄で開業。
沖縄そば好きで、どうしても沖縄そばを提供したかったんだそうです。
多くのお店を食べ歩きした中から、自身の味を確立しました。
店名が付いた「mineそば」は、三枚肉と本ソーキ、かまぼこ、紅生姜にネギが乗ったスタンダードな沖縄そば。ルックスの綺麗さが印象的です。
スープも見た目の通り、繊細な味わい。魚介系ベースで、スッキリとした後味。
淡白という感じはなく、出汁の美味しさが広がっていき、最後には満足感がしっかり。
知念製麺所の麺を使用し、中太でもっちり縮れの入った麺は、啜った時のゴージャス感が特徴です。
沖縄そばにこだわりのある店主さん渾身の作だけあって、新店とは思えない完成度。
すばじょーぐー(沖縄そば好き)も、納得の味だと思います。
<さんぺいブログ>
沖縄そばmineへのアクセス
-
【住所】沖縄県那覇市久米1丁目7-21
【電話番号(問い合わせ)】080-1359-5244
【営業時間】11時~14時
【定休日】日曜日
【公式Instagram】https://www.instagram.com/okinawasoba.mine/
お気に入りの一杯を見つけよう
「沖縄そばの日 最新の沖縄そば屋6選」いかがだったでしょうか。
沖縄そばは、伝統を受け継ぎながらも新たなチャレンジを行うお店が増えてきています。
新店に目を向けると、より一層沖縄そばの楽しみが広がるはず。
「沖縄そばの日」を機会に、ぜひお気に入りの一杯を見つけてみてくださいね。
【沖縄そば発信家】さんぺい
1976年沖縄県那覇市生まれ。2012年に沖縄そばの食べ歩きをはじめ、ブログなどで発信を行う。現在、福祉の仕事を行いながら、ブログやSNSなどで、全国へ沖縄そばを広める活動を行っています。夢は、沖縄そば屋さんの全制覇と、沖縄そばを世界へ届けることです。