2025年7月リニューアルオープン! 進化する「赤れんが庁舎」を体験レポ
札幌市|【更新日】2025年9月10日
2025年7月、『赤れんが庁舎』の愛称で親しまれる「北海道庁旧本庁舎」が5年余りの大規模改修を経てリニューアルオープン!北海道の歴史やアイヌ文化を深く知る展示が一新され、観光・学び・交流の新スポットとして生まれ変わりました。
リニューアルの目玉のひとつは、以前は立ち入ることのできなかった「八角塔」の展望ツアー。また、ISHIYAの「白い恋人 Akarenga sweets labo」などの新店舗や北海道食材を使ったレストランも登場し、新たな魅力が盛りだくさんです。そんな施設の楽しみ方を、たびらいスタッフが体験レポートします!
目次
進化する展示。北海道の歴史を最先端の設備で体感
施設の中に足を踏み入れると、美しい3連アーチと明治の趣を感じる階段が出迎えてくれます。タイムスリップしたかのような雰囲気はそのままに、展示は最新設備にパワーアップ。さっそく探検へ出かけましょう。
【2F】「歴史と文化のフロア」で歴史を体感
「赤れんが庁舎の歴史」コーナーでは、美しい建築の秘密や建築当時の背景、まちづくりの歴史などを最新技術を用いた展示で紹介してくれます。北海道に長く住むたびらいスタッフも新たな発見の連続。つい没頭してしまいます。
「長官室」での注目は、重厚でクラシックな部屋の様子もさることながら、かつての色合いを再現したというカーテンの色。昭和8年に撮影された白黒写真から検証し、令和の時代に製作されたというから驚きです。歴史と共に、現代の技術にも圧倒される内容ですよ。
北海道各地の遺産が円形のケースに設置された「北海道の遺産・文化」の展示室。北海道遺産をはじめ日本遺産、世界遺産がこれほどにあるのかと、改めて北海道の広さ、豊かさを実感します。ミニチュアが展示されているのも可愛い!
こちらの展示台には北海道の木材が使われていることをスタッフさんが教えてくれました。ナラにカラマツ、トドマツ、クルミ……見逃してしまいそうなポイントですが、それを知っているだけで室内の温かみがさらに増すような気がしますね。
「アイヌの文化と歴史」の展示室では、大自然の中で撮影されたアイヌ古式舞踏の映像が楽しめます。10分に1度放映され、映像は3種。何度も足を運びたくなる展示です。
床に描かれた北海道は、ところどころにQRコードが。スマートフォンで読み込むと、その土地名の由来を教えてくれるんです。これは面白い仕掛け! スマホ片手に古の北海道散策をお楽しみください。
【1F】もっと旅に出たくなる。「地域情報とにぎわいのフロア」
1階の展示を巡るなら、まず訪れてほしいのが「地域の魅力発信 Ⅱ」の部屋。一歩足を踏み入れると、なんとダーツがどーんと設置されています。投げたダーツが示した市町村の魅力を詳しく紹介してくれるという体験型コーナー。子ども向けかと思いきや、大人も楽しめちゃうんです。ぜひ挑戦を!
たびらいスタッフのダーツが指したのは「和寒町(わっさむちょう)」。魅力をたっぷり教えてもらい、次の旅先はここにしようかな……と想像が膨らみます。ダーツから出力されたシートを持って次の展示室へ。
「地域の魅力発信 Ⅰ」の室内には、道内179市町村の特産品や工芸品がズラリと展示されています。魅力的な商品や情報ばかりなので、眺めているだけでもワクワクしますよ。先ほどダーツで当てた町の特産品を探すのもまたお楽しみ。99番の和寒町を発見した時は、「あった!」と声を上げてしまいました。
座り心地の良いソファと、北海道の大自然の映像が流れるパノラマ画面が設置されているので、癒しの休憩タイムも叶います。
また、「今までの展示も残してほしい」というファンの声により、地下1階ではリニューアル以前の展示も一部見られるようになっています。地下から2階まで、時間をとって堪能したい施設です。
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【住所】北海道札幌市中央区北3条西6丁目1番地
【営業時間】8時45分~21時
【入館料】一般300円/大学生・高校生200円/中学生以下無料
【休館日】年末年始(12月29日~1月3日)、施設点検日
予約で120%楽しむ!「八角塔ツアー」
リニューアルを機に解禁された「八角塔ツアー」。以前は立ち入ることのできなかった八角塔の内部や展望バルコニーが見学できるようになりました。
見逃せないツアーですが、こちらは1日4回、1回につき7名限定。180日先まで予約ができるので、訪れる日が決まったら事前に予約するのが確実です。
こんなところから!?ドキドキの出発
時間になったら集合場所へ。ガイドさんの案内で向かうのは、普段は目立たない場所にある扉です。きっと「こんなところから⁉」と驚きますよ。
安全のためヘルメットを着用し、いざ出発!68段の階段を上るので、スニーカーなどの歩きやすい靴がおすすめ。普段は見ることのできない建物の内部はとっても新鮮。冒険気分でドキドキしちゃいます。
八角塔バルコニーから広がる景色
階段を上り切り、いよいよバルコニーへ出ると、北3条通りがまっすぐに伸びる景色が広がります。明治初頭に造られた歴史ある道の現代の姿を、特別な場所から楽しめますよ。記念撮影をお忘れなく。
この日は曇り空でしたが、ガイドさんによると晴れた日の景色はまた格別とのこと!また訪れたくなってしまいました。
注目は景色だけではありません。地上からはなかなか見られない屋根や換気塔を間近に観察できるのは、八角塔ツアー参加者ならでは。
換気塔は、よく見ると形や大きさがバラバラのレンガで造られていることがわかり、気が遠くなるような技術を感じます。
赤れんが庁舎のシンボルとも言える、この丸い屋根をすぐそばで見られるのもうれしい。
この屋根には銅板が使われており、時間の経過と共に酸化することでリニューアル前のような青緑色になっていくそう。これから長い時間をかけて、その変化を見守っていけるのが楽しみですね。
赤れんが庁舎「八角塔ツアー」の基本情報
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【料金】1200円(小学生以上)
【実施回数】1日4回/各回7名限定
【所要時間】約30分
【日時】毎日11時/12時/14時/15時
【予約】公式サイトより180日前から可能
充実の無料エリア
北海道土産の品ぞろえ豊富な「赤れんがショップ」
赤れんが庁舎1階のお土産屋さん「赤れんがショップ」では、広々とした店内に魅力的な商品がズラリ。人気の北海道銘菓をはじめ、ぬいぐるみやキーホルダー、Tシャツなどのグッズも豊富です。
1番人気は「北海道赤れんがサブレ」。ここでしか買えない限定品であるだけでなく、14枚入りというボリュームもうれしい! 開封すると、表面に北海道が描かれたサブレが。北海道らしいばらまき土産にもピッタリです。
赤れんがショップの一角を占める「キュンちゃんショップ」にも注目を。北海道観光PRキャラクター「キュンちゃん」のさまざまな商品がお出迎えしてくれますよ。つい手に取ってしまう可愛さです。
中には赤れんが庁舎のかぶりものをしたキュンちゃんグッズも! これはいい旅の思い出になりそう。
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【営業時間】8時45分~21時
「白い恋人」のショップやレストランも
赤れんが庁舎の北側出入口から入ると、道産食材の料理やお酒が楽しめるレストラン「HOUSE.H」と、石屋製菓の直営店「白い恋人 Akarenga sweets labo」が向かい合っています。
今回、たびらいスタッフは「白い恋人 Akarenga sweets labo」にお邪魔しました。赤れんが庁舎限定の「赤れんがサンド」をチョイス。八角塔をイメージして作られたという八角形のクッキーはほろほろ、サクサク。サンドされているのは白い恋人のホワイトチョコレートを練りこんだバタークリームとつぶあんです。これは間違いない美味しさ! ついつい2個目を注文しそうになってしまいました。他にも魅力的なスイーツやお土産がいっぱい。ぜひゆったりと吟味して。
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■白い恋人 Akarenga sweets labo
【営業時間】10時~18時 ※季節により19時まで
■HOUSE.H
【営業時間】8時45分~21時(L.O.20時30分)
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観光に、お土産探しに、休憩に。多彩な楽しみ方を
さまざまな角度から北海道の歴史を教えてくれる展示だけでなく、八角塔からの景色やここだけのお土産探しなど、多彩な楽しみがある「赤れんが庁舎」。今後もパワーアップした姿を見せてくれるのが楽しみですね。
建物の周辺は、札幌の中心部ということを忘れてしまうほど自然豊か。マガモがゆったり泳ぐ大きな池もありますよ。また、冬期間は日没からイルミネーションも実施され幻想的。札幌観光の目玉スポットとしてはもちろん、散策や休憩にもぜひ立ち寄ってみてください。








