阿寒湖上の氷の上に咲く「フロストフラワー」美しい冬の花を見に行こう
釧路市|【更新日】2025年9月2日

北海道・阿寒湖で冬だけに現れる神秘的な自然現象「フロストフラワー」。
氷結した湖面に花が咲いたように広がる氷の結晶は、厳しい寒さと特別な気象条件が重なった時にだけ見ることができる、まるでガラス細工のような美しさ。
その希少さから「氷上の花」とも呼ばれ、早朝の幻想的な光景を求めて多くの人々が訪れています。
本記事ではそんな「フロストフラワー」の魅力をご紹介します。
目次
夜明けにきらきらと氷上に現れる「霜の花」
いくつかの気象条件が重なった時だけに咲く氷の芸術
真冬の阿寒湖。厳寒の朝、「フロストフラワー」と呼ばれる「氷上の花」が見られることがあります。
湖面を覆う氷の上で水蒸気が氷の結晶を作り、この霜が針状・羽毛状にふわりと広がるその姿がまるで花のように見えることから、「フラワー」と名が付いた自然現象。
北海道民でも意外と知る人が少なく、別名「霜の花」「冬の華」とも呼ばれていますよ。
フロストフラワーを見られるタイミングは?
道東の阿寒湖は、このレアな花が一面に咲く光景を見られる、知る人ぞ知るスポットです。
例年12月から3月上旬の間に発生するとされており、遭遇しやすいタイミングは主に「早朝」。湖に薄氷が張った頃、天候が穏やかでマイナス15℃前後以下まで冷え込んだ時間帯が狙い目です。
一方で近年の発生率は約20%と、なかなかレアなフロストフラワー。滞在中に出会えたならかなりラッキーです。
湖畔にはホテルや旅館が立ち並ぶ阿寒湖温泉街があるため、連泊してチャンスを狙うのもおすすめ。「あかん遊久の里 鶴雅」をはじめ阿寒湖まで徒歩圏の宿に泊まれば、フロストフラワーが発生しやすい早朝の湖畔にも、非常にアクセスしやすい立地です。
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観光協会による早朝散歩ツアーもおすすめ
時間に余裕のある方は阿寒湖観光協会が冬季に実施している「白銀の阿寒湖 早朝散歩ツアー」に参加するのもおすすめ。
早朝かつ厳しい寒さの中でのツアーになりますが、周辺の自然に詳しいガイドさんに案内してもらいながら、美しい朝の自然の風景をを見ることができますよ。
こちらもどのような自然現象が見られるかは気象次第。運が良ければフロストフラワーの他にも朝焼けの湖のたたずまいや、雪原の風景、霧氷、ダイヤモンドダストなど、その時々で違った顔を見せる阿寒湖を楽しむことができます。
多くの人を惹きつけるフロストフラワーを見に行こう
様々な気象条件が重なった時にだけ出会える、氷の上に咲く花「フロストフラワー」。
気温が上がると儚く消えてしまう、その繊細な美しさも魅力のひとつです。
冬に阿寒湖を訪れた際はぜひ早起きをして、フロストフラワーを探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
フロストフラワー(白銀の阿寒湖 早朝散歩ツアー)の概要
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【開催時期】例年1月中旬~3月中旬
【出発時間】例年6時30分頃
【体験場所】阿寒湖周辺
【所要時間】約2時間
【定員】10名
【料金】ガイド料、保険料が必要
【備考】荒天時は中止となる
【公式サイト】https://ja.kushiro-lakeakan.com/things_to_do/19977/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。