買えるのはここだけ!札幌「水車」で味わう新鮮和菓子で心もとろける
札幌市|【更新日】2025年5月8日

JR手稲駅南口を出てすぐそばにある「水車」は、手稲の歴史とともに歩みを進める玄米と餅のお店です。地域に愛され、遠くからも足を運ぶファンも多い老舗の魅力を紹介します。
目次
創業は明治時代!「米のプロ」が作る上質和菓子
店名の由来は本物の「水車」から
当時を知る方が再現!細部までかなり忠実だとか
水車の歴史は今から約130年前、明治時代まで遡ります。
現在の店舗とほぼ同じ位置で、精米所「みのわ精米所」として創業したのが始まりです。付近を流れる「軽川(かるかわ)」の水流を利用した水車で、杵を持ち上げ臼でつく方法で精米していたといいます。
軽川は、現在も建物の下を流れる暗渠(あんきょ)として、新川に注いでいます。
和菓子店「水車」の歴史は25年
建物のすぐ裏が手稲駅。コンビニが隣で見つけやすい
精米技術を受け継ぎながら誕生したのが、現在の「水車」です。玄米と餅のお店としては25年。玄米も1キロから購入でき、その場で精米してもらえます。
手稲の歴史とともに歩んだ130年の歴史に比べれば「たった25年」と笑う社長の言葉が印象的でした。その謙虚さは、お店のあたたかな雰囲気そのものです。
作り置きなし!スタッフ全員大福職人!
この味を求めるお客さまで、人が途切れません!
水車で提供される商品は、作り置きを一切していません。少なくなったら、その場で作って補充するため、スタッフは全員大福を作れるようになるのだとか。
売り場の奥では、見事な連携プレーで大福が追加される様子も。「今作りました」とアピールしなくても、作りたてを当たり前に届けてくれます。
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つきたて・新鮮・無添加!素材のうまみを堪能
いちばん人気は「黒豆大福」と「草大福」
水車の四天王!どれから食べようかな…迷う
水車のいちばん人気は、豆大福と草大福。いずれもつぶあんを使用し、餅のうまさと小豆の風味を存分に堪能できます。
豆大福にゴロゴロ入った黒豆は絶妙な塩加減、そしてつぶあんとの相性も最高。草大福は、よもぎの味と香りをしっかり感じられ、思わず目を閉じて味わってしまうほど。
あんこに使われる小豆は厳選された十勝産。添加物を極限まで抑えて風味を損なわないよう、ていねいに時間をかけて炊き上げます。
大福より売れる日も?もちふわ「蒸しぱん」
このほかに、プレーン・黒糖・さつまいもがあります
「影の主役」と言っても過言ではない蒸しぱん。大福より売れる日もあるそうです。お花のような見た目に反して、ずっしりとした重量感。見た目とのギャップに脳が追い付かず、びっくりして落としそうになるほど。
さらに、その重さから想像つかないほどのふわふわな手触り、食べるともっちもち・しっとり、小麦の香りに包まれます。
初めての感覚の連続に特別な素材が入っているのかと思いきや、基本は小麦粉とたまご、そして少しのこめ油と、とてもシンプル。素材にとことんこだわる「水車」でしか出せない、唯一無二の存在です。
お子さまにも人気!串団子
北海道のソウルフード?甘納豆の赤飯もあります!
串だんごはみたらし、ごま、こしあんなど定番から季節ごとの味まで、常時4~6種類あります。
その中でも、お子さまにも人気が高いのは、みたらし。甘じょっぱいみたらしと、程よいかたさの団子のバランスが絶妙です。コクがありながら後味もさっぱりしているので、何本でも食べられそう。
取材に伺ったのは4月。手稲地区はお散歩にもおすすめな桜スポットがたくさんあります。お団子片手にお花見もおすすめです。
季節の和菓子もおすすめ!ご当地キャラにも癒される
シマエナガのモナカもあるよ!
お団子や大福、蒸しぱんなど人気の定番商品のほか、季節ごとの和菓子も登場します。春を感じる桜を使った大福や団子にかしわ餅。手稲区のマスコット「ていぬくん」の和菓子も人気です。
北海道伝統菓子の「べこもち」は沖縄黒糖で着色!
現在は1年を通して楽しめるべこ餅。上品な甘さが最高
白と黒の組み合わせが牛に似ていることから名付けられたという「べこ餅」は、端午の節句のお祝いとして受け継がれている北海道の伝統菓子です。
黒の着色料として使用しているのが、沖縄県波照間島から取り寄せているサトウキビ100%の「純黒糖」。北海道ではなかなか入手できない高級品です。
蒸しぱんの黒糖味にも使用している純黒糖は、小分けにして店内でも販売中。クセがなく、コクのある上品な甘さが特徴です。
店舗以外の販売は一切なし!新鮮な和菓子を味わって
水車の餅は添加物を加えていないため、時間が経過すると固くなってしまいます。固くなってしまったら、フライパンやオーブントースターで軽く焼くと、また違った味わいに。
固くなるのは、新鮮な餅の証拠。つきたてにこだわる水車の和菓子を買えるのは、ここだけです。ぜひ足を運んでくださいね。
水車へのアクセス
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【住所】 札幌市手稲区手稲本町1条3丁目3-1
【アクセス】JR手稲駅南口より徒歩2分
【問い合わせ】 011-681-2144
【営業時間】 10:00~19:00
【定休日】 日曜日
【駐車場】 店舗前にコインパーキングあり、お買い物で30分無料
※掲載時の情報です。