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「箱根旧街道」を散策!自然と歴史を感じる古道を歩こう

箱根町|【更新日】2025年5月15日

「箱根旧街道」を散策!自然と歴史を感じる古道を歩こう

箱根湯本駅付近から元箱根まで歴史や自然を感じながらハイキングできる「箱根旧街道 石畳コース」。

道中には江戸時代に東海道まで行くために歩いた、石畳などもあります。今回は「箱根湯本駅~元箱根」を実際に歩いて、みどころをご紹介します。

目次

箱根旧街道とは?

箱根旧街道

道中にはこのように看板があるのでわかりやすい♪

箱根旧街道とは箱根湯本駅近くのバス停「三枚橋」から元箱根近くのバス停「箱根関所跡」までを歩くルートです。歩行距離11.6km、高低差684.8m、所要時間約4時間半です。途中には箱根寄木細工で知られる「畑宿」や、江戸時代に箱根馬子唄に謳われた「箱根旧街道の石畳」などもあります。

石畳は雨などで濡れていると滑りやすい箇所もあり、舗装されていない部分もあるので、できればトレッキングシューズなどを履いて行くのがおすすめです。

箱根湯本駅から元箱根に向けて出発!

箱根湯本駅を下車して三枚橋からハイキングスタート

箱根旧街道スタート地点

ここから元箱根に向けたハイキングがスタート!

箱根湯本駅を左側に出て川沿いを15分ほど歩くと、スタート地点のバス停「三枚橋」に到着します。橋を渡り通り沿いに20分ほど歩くと、最初の目的地の「正眼寺」です。箱根で広まった地蔵信仰の中で生まれたお寺で、秋には紅葉も楽しめるそう。境内の片隅に足湯もあります。

三枚橋から正眼寺の間にはコンビニがあるので、水分や行動食の購入、トイレはこちらを利用するのがおすすめです。

なでると悪いところが治ると言われる「箱根観音」

箱根観音

お腹が痛くなりやすいので、お腹をさすってみた

正眼寺の次に必ず立ち寄りたいのが「箱根観音 福寿院」。観音沢のパワースポットと言われていて、こちらにいらっしゃるのが跨木(またぎ)撫で観音様。

子宝観音、息災延命、夫婦円満の観音様として知られており、お祈りした後に自分の悪いところとご尊像の同じところをさすります。その後、その手で自分の悪いところを再びさするといいそうです。

正眼寺から歩いて10分ほどなので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

落差2〜3mの小さな「霊泉の滝」

霊泉の滝

飲用できるという情報もあるが、真偽はわからなかった

箱根観音 福寿院からしばらくは歩道が狭い車道が続くので、気をつけて歩くようにしましょう。

次の目的地の「鎖雲寺」までは徒歩40分ほど。この区間はバスも通っていて特に観光スポットもないため、台の茶屋〜須雲川まではバスに乗って体力を温存するのも良いでしょう。

鎖雲寺には落差2〜3mほどの「霊泉の滝」や、箱根霊験記で有名な勝五郎と初花のお墓があります。

いよいよ石畳の歩道を散策

元箱根まで6.2km!須雲川自然探勝歩道

須雲川石畳

舗装路とは違い足場の悪いところもあるので注意!

ここまでは舗装路でしたが鎖雲寺から3分ほど場所にある「須雲川自然探勝歩道」からいよいよハイキングらしい道になります。

ここから元箱根までは6.2kmほど。途中には箱根湯本近くを流れる早川と合流する須雲川を橋で渡るスポットも。森や川のある自然豊かな歩道なので、癒されながら歩くことができます。

昔の人が歩いた道・江戸時代の石畳

石畳

この日は小雨が降っていたので、途中で滑ることもあった

須雲川自然探勝歩道の途中から、いよいよ石畳の道が登場。石畳は江戸時代の構造と同じで、小石と石を突き固めた地面の上に、大きな石と石を組み合わせて並べています。

石畳の横には排水路もあります。同じ道を江戸時代の人はスニーカーなどではなく、わらじで歩いていたと思うとすごいなと感心してしまいます。

難所!箱根旧街道七曲りを上る

旧街道七曲り

七曲りは高低差もかなりあり、コースで一番の難所だった!

須雲川自然探勝歩道入り口から40分ほど歩くと、箱根旧街道七曲りのスタート地点である「畑宿」に到着します。その名の通り七回曲がるつづら折りの道を歩く難所ですが、歩道には車道を少しショートカットできる道があるので、絵のように大きく七回は曲がりません。

この付近には日本橋から二十三里目にある塚「畑宿一里塚」があります。箱根の一里塚の中で唯一原型を留めているものなので、見学してから行くのも良さそうです。

元箱根までラストスパート!

甘酒茶屋&旧街道休憩所で休憩

旧街道休憩所

小雨が強くなってきたので、こちらでゆっくり休憩させてもらった

東海道一の難所と呼ばれる橿木坂(かしのきざか)などを超えて、休憩スポットの「箱根旧街道休憩所」に到着。七曲りのスタート地点から40分ほどかかりました。

箱根旧街道休憩所は中で休憩することができます。奥には旧街道資料館もあるので、歴史や江戸時代の旅で使われたアイテムなどを、ぜひ見てみましょう。

隣には甘酒や力餅、ところ天などを提供する「甘酒茶屋」もあるので、そちらでゆっくり休むのもおすすめです。

元箱根まで40分!箱根旧街道の石畳

箱根旧街道

箱根の歴史や自然を感じられるコース♪

甘酒茶屋から10分ほど歩くと、「箱根旧街道」に着きます。この辺りは箱根湯本に比べて標高も高く、昔は東海道までの道のりの中で最大の難所と言われていました。

悪天候時に足が泥にハマらないように石畳が敷かれたそうですが、濡れていると滑りやすいので慎重に歩きましょう。

途中には少し小高い展望台のようなベンチのある丘もあるので、景色を眺めながら休憩するのもおすすめです。

ゴール前の見どころ!お玉ヶ池&杉並木

お玉ヶ池&杉並木

お玉ヶ池から旧街道に戻る際に迷子になり、元箱根まで40分ほどかかった

箱根旧街道から少し外れたところに、「お玉ヶ池」があります。江戸で奉公をしていたお玉が実家へ逃げ帰ろうとした際、関所破りがバレて処刑され、その首を洗ったという伝説が残る場所。秋は、紅葉の景色を楽しむこともできます。

ここまで来れば元箱根まではあと少し!ゴール付近には樹齢300年余りの400本の杉が残る、美しい旧街道杉並木もあります。

ゴールの元箱根に到着!帰りは観光スポットで癒されて

芦ノ湖

やっと到着!天候が優れなかったので、無事着いてひと安心!

今回は4時間かけて、元箱根に到着しました。ゴールの箱根関所跡はここから徒歩で20分。箱根湯本駅まではバスで戻ることになるため、始発の元箱根から乗るのが座れておすすめです。

この付近には足湯のついたカフェさんや箱根神社、遊覧船などもあるので、観光してから帰るのもおすすめです。

歴史を感じながら歩ける「箱根旧街道」

いつもはバスで行く箱根湯本から元箱根までを歩いてみると、今まで知らなかった箱根のことをたくさん知ることができると感じました。

実際に歩いてみるとかなり高低差を感じるルートなので、普段着ではなくしっかり運動できる格好でいくのがおすすめです。

「箱根旧街道 石畳コース」の基本情報

  • 【住所】神奈川県足柄下郡箱根町湯本
    <今回のルート>
    スタート:箱根湯本駅近くのバス停「三枚橋」
    ~箱根観音 福寿院~鎖雲寺 霊泉の滝〜須雲川自然探勝歩道~箱根旧街道七曲り~甘酒茶屋&旧街道休憩所~旧街道石畳~
    ゴール:杉並木&元箱根

    【公式サイト】https://www.hakone.or.jp/6316

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

酒井明子

酒井明子

出版社などでの勤務を経て、現在はフリーランスの編集・ライターとして活動。旅行、登山、お酒をこよなく愛していて、目標は百名山制覇。沖縄の離島巡りも好きで、お気に入りは波照間島のみんぴかカレー。