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真鶴の海と芸術の隠れ家!名画館「堀田高洋画館」でアートに浸る旅

真鶴町|【更新日】2025年4月4日

真鶴の海と芸術の隠れ家!名画館「堀田高洋画館」でアートに浸る旅

真鶴の穏やかな高台の上に佇む洋画館。その扉を開けると、南フランスの温かな風景と芸術への情熱が息づく空間が広がります。

約40年にわたりフランスで暮らした画家の堀田高(ほったたかし)氏の足跡と作品を展示するこの美術館は、この町の見逃せない隠れた宝石です。

今回は、真鶴を訪れた際にはぜひ足を運んでいただきたい「堀田高洋画館」をご紹介します。

目次

相模湾と地中海が交わる絶景の美術館を訪れて

海の絶景とともに楽しむ!堀田高洋画館の魅力

真鶴 堀田高洋画館 入口前

門を入って右の方に館内への入口があるよ

真鶴半島の高台に佇む、かつては別荘だった立派な建物を活かした「堀田高洋画館」は、相模湾と伊豆半島を一望できる絶好のロケーションに位置しています。

館内には4つの展示室があり、その空間の広がりは想像を優に超える規模でした。展示作品は定期的に入れ替えられているそうで、冬に訪ねた今回は、春の訪れを感じさせる花々の作品が多く並び、訪問者を温かく迎えてくれました。

晴れた日に訪れたい!自然光で楽しむ絵画鑑賞体験

真鶴 堀田高洋画館 第1展示室

美しい景色を見渡せる大きな窓から入る優しい太陽光

第一展示室に入ると、まるで由緒ある別荘に招かれたかのような、穏やかで優雅な空間が広がります。正面の大きな窓からは、紺碧の相模湾が一望でき、柔らかな自然光が展示作品を優しく照らし出しています。自然光のもとで作品を鑑賞できるのは、この美術館ならではの魅力です。

季節とともに移ろう海の表情は、堀田氏が描く南仏の海の景色と響き合い、まるで二つの風景が対話しているかのような感覚を覚えます。

地中海の光と色彩を捉えた珠玉の作品を巡る

堀田高が描く、色鮮やかなヨーロッパの風景

真鶴 堀田高洋画館 第3展示室

階段を下りてアクセスする第3展示室

堀田氏の作品は、南仏の風景や旅先での出会い、そして色鮮やかな花々をモチーフにした油彩画が中心です。

印象派を思わせる柔らかなタッチでありながら、確かな立体感と芯の強さを感じさせ、自然との対話の中で生まれた温かさと深みが表現されています。

作品を通じて、堀田氏の温かな人柄や、風景に込められた想いまでもが伝わってくるようです。

南仏で愛された画家が描く、心温まる風景の詩

真鶴 堀田高洋画館 第2展示室

第2展示室へと続く廊下にも作品が!

幼少期から絵画の才能を発揮した堀田高氏は、1990年に「ニース・リビエラ絵画・彫刻アカデミー主催『秀作美術展』」でグランプリを獲得するなど、フランスの地で確かな評価を得ました。

特に住んでいたカーニュの街を描く「乱舞するツバメ」や、ミモザの花をテーマにした作品は必見です。地中海沿岸の空気を切り取ったような、情景溢れる色彩が特徴的で、南仏の光と風を感じさせます。

創作の軌跡に触れる特別な時間とティータイム

貴重な下絵の展示も!ゆったりとアートの世界に浸ろう

真鶴 堀田高洋画館 第1展示室 下絵

第一展示室のソファ席の横には、パステル画の下絵が置かれ、堀田氏の創作過程を垣間見ることができます。

明るく広々とした各展示室には、壁一面に作品が並び、椅子も置かれています。絵をじっくり鑑賞したり、窓の外の景色を楽しんだりしながら、心地よい空間を満喫しましょう。

美しい絵画に囲まれて味わう、芸術と共にティータイム

真鶴 堀田高洋画館 第4展示室

第四展示室では、まるで南仏の家庭のようなくつろぎの空間が広がります。

最後の展示室を見終わると、訪問者にはコーヒーかお茶が振る舞われます。作品を堪能した後の館長であり堀田氏の妻である昭子さんとのひとときで、さらに特別な思い出へと昇華します。

また、作品のポストカードも販売されており、南仏と真鶴を結ぶ特別な記憶として持ち帰るのにぴったりです。

館長の言葉が紡ぐ40年!南仏暮らしの記憶を巡る

真鶴と南仏の共通点!響き合う海の町の風景

真鶴 堀田高洋画館 景色

帰り道に見えた夕暮れの相模湾と伊豆半島

1970年、堀田夫妻は新たな芸術の地を求め、フランスへ旅立ちました。移り住んだかつてルノワールも暮らした南仏カーニュ・シュル・メールの町は、オリーブや柑橘の木々が茂る風景が真鶴に似ています。

地元の人々の温かい歓迎は堀田氏の芸術に大きな影響を与え、画家としての第一歩を後押したそうです。町の人々は彼に敬意を表し、親しげに挨拶を交わしたといいます。その温かさが、彼の作品に宿る優しい雰囲気の源となったのでしょう。

館長が語る、作品と芸術の聖地フランスでの生活

真鶴 堀田高洋画館 第1展示室 花

お花や植物の装飾も、美しい館内のアクセントに

昭子さんは、エッセイ集を通じて南仏での暮らしや夫婦の思い出を温かな語り口で綴っています。その言葉は読む者を南仏へと誘い、作品への理解をさらに深めてくれます。

現在では公式インスタグラムでも作品が紹介されており、その背景や情景が伝わるため、事前にチェックしておくとより楽しめそうです。

週末旅の新定番!真鶴の海と芸術の隠れ家

真鶴の美術館は、単に作品を鑑賞するだけでなく、堀田夫妻の生き方や、南仏の風景に思いを馳せる特別な場所です。相模湾の静かな海を眺めながら、地中海の温かな風を感じる、そんな時空を超えた体験ができる、他にはない魅力を持っています。

次の週末旅行の目的地として、この隠れた芸術的宝石を訪れてみてはいかがでしょうか。真鶴の海と南仏の記憶が交錯する、特別な時間があなたを待っています。

堀田高洋画館へのアクセス

  • 【住所】神奈川県足柄下郡真鶴1414-20

    【アクセス】JR東海道本線「真鶴駅」より徒歩約20分

    【問い合わせ(電話番号)】0465-68-5032

    【営業時間】土・日・月曜日 11:00~16:30

    【定休日】火~金曜日

    【料金】無料

    【駐車場】有り 5台可

    【公式インスタグラム】https://www.instagram.com/hotta_takashi_akiko

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

鈴内茜

鈴内茜

旅好き渡り鳥フォトライター。アメリカ生まれの日本人、現在は伊東市在住。世界を飛び回り、美しい景色と美味しいものを味わい尽くしたい。