こんにちは、ゲスト
  • 記事を探す

    キーワード

    エリア

    テーマ

こんにちは、ゲスト

金沢銘菓の歴史と伝統に触れる!「加賀藩御用菓子司・森八」で極上な時間を

石川県|【更新日】2025年3月25日

金沢銘菓の歴史と伝統に触れる!「加賀藩御用菓子司・森八」で極上な時間を

金沢を訪れてその風情を味わいたいのなら、和菓子は外せませんよね。

400年変わらない製法で作り続ける落雁「長生殿」で有名な「加賀藩御用菓子司・森八」本店では、落雁の手作り体験や、金沢の菓子文化の歴史に触れることができるんです!

今回は、400年の伝統を守り続ける老舗和菓子店の魅力をたっぷりとご紹介します。

目次

今も昔も金沢の菓子文化を発信し続ける名店

金沢観光には外せない「ひがし茶屋街」や「近江町市場」からほど近い場所に本店を構える「加賀藩御用菓子司・森八」は、寛永2年(1625年)に創業し、今年でちょうど400年を迎えます。

伝統の製法を守り続けて作られている日本三銘菓の一つ「長生殿」

加賀藩三代藩主・前田利常の創意と茶道遠州流の始祖・小堀遠州の命名により誕生した伝統銘菓「長生殿」は、日本三銘菓の一つとして名が知られる逸品。

2011年に現在の場所に新築移転した本店では、森八の伝統と情緒を感じられる和菓子を購入できるだけでなく、長生殿と同じ材料で作る落雁手作り体験や、隣接する「寺島蔵人邸」の名庭を眺めながら茶華を楽しむこともできます。

江戸時代から使われてきた菓子木型などを展示する「金沢菓子木型美術館」も併設されているため、観光の目的の一つとしても目が離せないスポットです!

伝統的な金沢商家の雰囲気を感じながらお土産選び

お店に入ってまず目に飛び込んでくるのは、森八が誇る銘菓の数々!

見ているだけでも楽しめる銘菓の数々

「長生殿」「千歳」「黒羊羹」の森八の歴史を誇る伝統菓子、季節を感じられる上生菓子、最新の新作菓子などが並んでいて、目移りすること間違いありません。

取材時には、季節限定の「さくら餅」や「桜もなか」など、春の訪れを感じられるお菓子もたくさん揃っていました。

金沢土産にはもちろんのこと、地元でもお祝い事やちょっとしたお使いものに利用する方が多いんですよ。

体験でしか実感できない!出来立て生落雁の極上の味

金沢旅の思い出に落雁手作り体験に挑戦!

寺島蔵人邸を眺めながらいただく茶華は最高です!

森八本店でできる落雁手作り体験は、旅の思い出にもぴったり!

こちらでは、体験した後に、作り立ての落雁「生〆」をお抹茶と一緒にいただくことができるんですよ。

落雁づくりに使った道具。誰でも簡単に体験できます!

落雁と言えば、紅白のものを思い浮かべる方が多いと思いますが、今回は紅色の落雁を作ることにしました。

紅花色のとてもきれいな落雁の粉

落雁の材料は、和三盆糖、もち米粉、水あめ。きれいな紅色は紅花の天然色素です。

予め準備していただいた材料ですが、乾燥すると食感が全く変わるそう!

 

スタッフさんの手ほどきを受けながら、板を使って押し込むようにしながら素早くもみ込みます。

二丁板の木型を使うのですが、ご用意していただいた木型は、春にぴったりの桜の型のもの。

型の真横から見て、少し山盛りになっているのがコツ。

程よく打ち粉を付けてから、もみ込んだ材料を型に押し込むだけなのですが…。しっかりと押し込まないと形が出ないので、うまく力を加減しながら型の隅まで押し込みます。

ヘラで余分な粉を落とした後、上になっている板を外せば完成!

ゆっくりと楽しみたいところですが、時間が経てば経つほど、粉の乾燥が進みます。

おおよそ2回分の材料を用意していただいているので、少しだけ慌てて、2回目、3回目も。

何とか形にすることができました!

食べる分だけお皿に移してから、残りは箱に入れて持ち帰ることができます。

お抹茶とともに自作の落雁で一服

隣の「森八茶寮」に移動して、森八本店に隣接する武家屋敷「寺島蔵人邸」の風情ある庭を眺めながら、出来立ての「生〆」をいただきました。

しっとりとした生〆は絶品でした!

干菓子のイメージとは全く異なって、何とも言えない優しい風味と、ふんわりとしっとりした食感がたまりません!

この至福の時を味わうためにも、ぜひ落雁手作り体験をおすすめします。

落雁手作り体験は1日2回行っており、前日までにご予約が必要ですので事前にご確認くださいね。

木型の世界へ迷い込んだよう!菓子の歴史も学べる美術館

森八本店の2階には、江戸時代から使われてきた菓子木型や菓子器などを展示する「金沢菓子型美術館」があります。

落雁や金花糖は菓子木型を使って作られているのですが、この美術館では約1,000点もの大小さまざまな木型を見ることができます。

置くまで続いて見える道に、思わず吸い込まれそうな感覚に

両側の壁面に飾られた菓子木型の中を進むと、時空の狭間に迷い込んだ気分に。

冠婚葬祭や年中行事のために作られる落雁や金花糖。菓子木型を見れば、その時代背景までも知ることができます。

江戸から明治・大正時代に作られた九谷焼などの菓子器100点余りを展示

美術館の入館料は、大人200円、小中学生100円ですが、落雁手作り体験をすれば無料で入場できます。

伝統を守り続けて400年、今もなお愛される名店「森八」

日本三大菓子処の一つ、古都・金沢。

古くから茶の湯文化が栄えるこの街で、400年の歴史とともに伝統を守り続けてきた「加賀藩御用菓子司・森八」は、金沢の誇りとも言えます。

さまざまな角度から金沢の銘菓を楽しめるスポットに、ぜひ足を運んでみてくださいね。

「加賀藩御用菓子司・森八」へのアクセス

  • 【住所】石川県金沢市大手町10-15

    【アクセス】JR金沢駅から車で7分、JR金沢駅から北陸鉄道バスに乗車「橋場町」バス停から徒歩2分

    【電話番号】076-262-6251

    【営業時間】9:00~18:00(茶寮・美術館は17:00まで)

    【定休日】年中無休 1月2日・2日のみ休業

    【駐車場】13台、マイクロバス1台(要予約)

    【公式サイト】https://www.morihachi.co.jp/

    【公式Instagram】https://www.instagram.com/morihachi08/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

関連タグ

ライタープロフィール

西田千佳

西田千佳

石川県在住。持ち前のコミュ力で、旅先で出会った人たちと仲良くなるのが得意。趣味は旅行とドライブ。愛車でドライブ中に穴場スポットを見つけるのが大好き。地元ならではのレア情報をお届けします!