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【神奈川】保土ケ谷は旧東海道の宿場町。お散歩しながら歴史の足跡を辿ろう

横浜市|【更新日】2025年5月31日

【神奈川】保土ケ谷は旧東海道の宿場町。お散歩しながら歴史の足跡を辿ろう

旧東海道の宿場町として栄えた、保土ケ谷。今でも街のあちこちに、その名残が残されています。

今回は保土ケ谷を散歩して、江戸時代の宿場町の風景を楽しんできました。

目次

まずは保土ケ谷駅付近から。当時の名残があちこちに

多くの旅人が休んだ旅籠。大通り沿いで存在感を放つ

旅籠屋(本金子屋)跡

車が行き交う大通り。ここだけ時代が止まってるよう

まずは保土ケ谷駅からスタートです。大通り沿いに、何やら趣のある建物を発見しました。

こちらは「旅籠屋(本金子屋)跡」、旅人たちの宿泊施設です。

旅籠屋の庭園写真

大正天皇もお忍びで来た庭園。ぜひ一度見てみたい

実際に入ることはできませんが、中にはこのような庭園があります。戦後につくられたもので、秋には真っ赤な紅葉が見られるそうです。

季節の移ろいを感じられ、心が穏やかになりそうですね。

大名たちの宿泊施設も。参勤交代の大変さが伺える

本陣跡

ド派手な大名行列でお江戸へ!ほんの少し、羽休めの場

大通りをテクテク歩くと、今度は「本陣跡」が現れました。こちらは、幕府の役人や参勤交代の大名たちが宿泊した施設です。

旅人と役人とでは、泊まる場所が違ったのですね。勉強になります。

全国の大名たちは、領地のプライドを保つため、多額の費用をかけて江戸へと参勤していました。いわゆる大名行列です。

一度の参勤交代で、なんと数億円の費用がかかったともいわれています。大名たちも、かなり苦労していたんでしょうね。

宿場町散歩の休憩スポット。旅人になれる体験コーナーも

保土ケ谷宿お休み処

東海道散歩の途中にぜひ。江戸時代にタイムスリップ

続いてやってきたのは、「保土ケ谷宿お休み処」です。自治会が運営しており、東海道宿場巡りの休憩スポットとなっています。

施設内では三度笠や道中合羽などを試着できるそうで、江戸時代の旅人気分も味わえるでしょう。

4つの道標

雅な道案内にうっとり。現代とは大違い

建物の前には、4つの石碑が。旅の道標として置かれていたものです。左から2番目の碑には、杉田梅林への道を示した句が記されています。

「程ヶ谷の 枝道曲まがれ 梅の花」。なんてシャレた道案内なんでしょう。

宿場町の中心エリアへ。重要な史跡が盛りだくさん

高札場跡等の史跡

昔は多くの人で賑わっていたはず。今は少し寂しいかも

ここからは、宿場町の中心エリアに突入です。

左側に見えるのは「高札場跡」、その先に「問屋場跡」「助郷会所跡」と史跡が続きます。

「高札場」では、宿代や人馬の料金の掲示を、「問屋場」では大名たちの荷物運搬や宿泊の手配を。そして「助郷会所」は、人馬の詰所としての役割があったそうです。

今では史跡しか残っていませんが、それぞれが宿場町で重要な役割を担っていたことがわかります。

旧東海道をずんずん進む。天王町方面に歩くと何がある?

歴史散歩はまだまだ続く。歩き疲れたら甘い物はいかが?

旧東海道の道

旅のハードさに絶句。江戸の人って凄い

では、天王町方面へと歩みを進めましょう。旧東海道は、まだまだ続きます。

舗装された道路を見て、ふと思いました。当時の旅は、かなりハードだったのではと。

江戸時代は、砂利道や歩きにくい道も多かったはずです。しかも足元は草履…。今では考えられません。

保寿堂

歩き疲れたら休憩を。老舗の和菓子屋さん

道の途中に、甘味処を見つけました。「保寿堂」です。

カステラや和スイーツも販売されているので、散策の小休止にぴったり。甘い物で元気をチャージしましょう。

▼保寿堂の紹介記事はこちら

保土ケ谷「保寿堂」で名物カステラをいただこう。新感覚の和スイーツも!

通りには複数の寺院が。旅人も安全を祈願したかも?

見光寺

旅人も訪れたかも?無事にゴールできるよう参拝

歩いていて印象的だったのは、寺院が多いということです。「見光寺」「香象院」など、この通りだけでも2つの寺院があります。

江戸時代の旅人たちも、ここで旅の安全を祈願したのかもしれませんね。せっかくなので、無事にゴールまでたどり着けるよう、参拝させていただきました。

絵画にも描かれた帷子橋。保土ケ谷宿を代表する風景

天王町駅前公園

自然が多かった江戸の保土ケ谷。今はかなり都会的

天王町駅までやってきました。天王町駅前公園には、歌川広重の東海道五十三次にも描かれた、帷子橋の跡地があります。

かつてこの場所には川が流れ、大きな橋が架かり、保土ケ谷を代表する風景が広がっていました。

今では目の前に相鉄線が走り、コンビニやスーパーなどが立ち並んでいます。すっかり便利な場所になったんだなと、長い歴史の歩みを感じました。

宿場町の歴史に思いを馳せて。旅人気分を味わおう!

保土ケ谷駅から天王町駅にかけての、旧東海道散策コースをご紹介しました。

史跡を見ながらゆっくり歩いても、所要時間は30分程度。あまり時間もかからないので、気軽に歴史に触れたいという方にもおすすめです。

今ではすっかり都会的な街になった保土ケ谷ですが、随所に宿場の名残があります。ぜひ江戸の旅人になったつもりで、散策してみてはいかがでしょうか。

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ライタープロフィール

mizokawa kanami

mizokawa kanami

会社員からライターに転身。自慢の健脚でどこまでも歩き、穴場スポットを見つけるのが得意。趣味は旅行とサウナ。旅先はサウナ基準で決めるほどのサウナ好き。いつか全国のサウナを制覇したい!