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札幌の中心地に海がふたたび!都市型水族館「AOAO SAPPORO」

札幌市|【更新日】2025年3月27日

札幌の中心地に海がふたたび!都市型水族館「AOAO SAPPORO」

2023年7月、狸小路3丁目の複合施設「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」に、都市型水族館「AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)」がオープンしました。

「生命のワンダー 〜みえないものがみえてくる〜」をテーマに掲げ、開業50日で来場者数18万人を記録。

これまで全国の水族館25箇所を訪れた筆者が、AOAO SAPPOROの楽しみ方を紹介します。

目次

公式サイト・オンライン購入がお得!

地下街直結のアクアミュージアム

「AOAO SAPPORO(以下:AOAO)」は、ショッピングエリアや分譲マンションで構成された複合施設「moyuk SAPPORO」の4〜6階を展示スペースとしています。

地下街と直結し、地下鉄南北線、東西線、東豊線「大通」駅から徒歩約3分とアクセスは良好。天候に左右されることなく訪れることができる都市型水族館です。

チケットは館内の券売機で購入できますよ。また、公式サイトでオンライン事前購入すると、並ばずに済むだけでなく、入館料が9%OFFになります。

※GWやお盆、年末年始などハイシーズンにおいては割引にならない日があります。詳しくは公式HPをご確認ください。

館内すべてが展示スペース

血液のように人工海水が循環する

最初にお目見えするのは「水の循環のラボ」。海沿いの水族館では本物の海水を使っていることが多いですが、AOAOは海水を海から運ぶのではなく、人工海水プラントを用いて海水をつくり、館内に循環しています。

そのプロセスはプロジェクターで壁に映し出されているので、ぜひ素通りせず確認してみてください。

歩みを進めると「水の生物のラボ」が現れます。水族館では、バックヤードで餌を用意したり、稚魚を展示できるまで成長させるのが一般的ですが、AOAOはバックヤードが見えるようにレイアウトされています。

孵化を待つ卵や稚魚の成長、生物担当の作業の様子などを見ることができますよ。

「その先」を深掘りしよう!

「シーモンキー」の商品名で販売されることも!

小さな点にしか見えない卵や幼魚は、スマホなどで成長した姿を検索してみてください。アルテミアは耐久卵という乾燥に耐えることができる卵を産み、これを25℃程度の海水に入れると約1日で孵化します。産まれたアルテミアは1億年前からほとんど形が変わっておらず、生きている化石とも呼ばれています。

生物の存在を確認するのではなく「これは何だろう?」と、その先を掘り下げてみることで、もっと水の生物のラボが楽しくなりますよ。

※スマホ画像出典:ウィキペディア(Wikipedia)

不思議の世界では誰もが主役

美術館や図書館のテイストが取り入れられている

5階は「SCOPE」と名付けられ、さまざまな角度から自然界の不思議を観察しています。あまり単体で展示されない生き物も、ここでは主役。独特な生態による不思議な世界に引き込まれます。

生物の属性ではなく、「しましま」「もさもさ」「いろいろ」「ぺったんこ」など、姿かたちでカテゴライズしているのもユニークです。

水槽は少し高い位置にあるので、小さなお子様は備え付けの踏み台を利用してください。

海を汚すとたくさんの生物が危険に晒されます

クモヒトデは、約2,100種類の仲間が存在し、ほとんどが深海に生息しています。脳がなく、オペラント条件づけ(いわゆるパブロフの犬)」によって捕食していることが、研究者によって判明されました(筆者調べ)。

近年は人間によって海がゴミだらけになっています。こんなカタチの生物も地球の住人であることを忘れないでください!

本を読むために水族館を訪れる

「LIBRARY AQUARIUM(ライブラリーアクアリウム)」は、その名の通り図書館をイメージしています。水槽の隣には関連した本が添えられていますよ。

テーマにピッタリな本もあれば、どういう意図なのか、考えるのが楽しい本もあります。いずれにせよ、スタッフは本集めに奔走したことでしょう。

道内初登場のペンギンたち

僕たちは妖精なのさ

6階は「COMMONS」と名付けられ、「ひとつの世界をともにする」がテーマです。ここでは、ペンギンやミズクラゲなどの生物を近くに感じることができます。

「GREEN ROOM」には道内初となるフェアリーペンギンを展示しています。

ペンギンのなかで最も小型で、オーストラリア南部、タスマニア島、ニュージーランドなどに生息しています。

オスは右、メスは左のフリッパーにバンドをつけています。2024年4月に誕生した「ラムネ」は、PCR検査でメスと判明しました。

ペンギンは必ず魚を頭から飲み込みます

道内初となるキタイワトビペンギンは、南大西洋中部、南インド洋に生息しています。ミナミイワトビペンギンと比較してキタイワトビペンギンは飾り羽が長いのが特徴です。

それぞれに道内の市町村の名前が付けられていますよ。

ピップ=赤、ヤクモ=黒など、フリッパーのバンドの色で識別されているので、名前を呼んであげてください。

小粋な男女のデートスポット

「シロクマベーカリー&」は、クラゲやペンギンの水槽を眺めながらクロワッサンやバルメニューを楽しめるパンバルです。

夜は各フロアも照明が落とされ、昼間とは違う大人の雰囲気。好きな人と訪れたいスポットです。

海の生き物たちに会いに行こう

太古の昔、札幌は海でした。そこには世界最古の大型海牛「サッポロカイギュウ」が悠々と泳いでいたことでしょう。

陸地になった札幌にAOAOがオープンしたのは、カイギュウの導きなのかもしれません。

札幌市内の中心地で、気軽に海の生き物たちに会いに行きませんか?

AOAO SAPPOROへのアクセス

  • 住所:札幌市中央区南2条西3-20 moyuk SAPPORO 内4~6階

    営業時間:10:00~22:00(最終入場21:00)

    定休日:なし ※施設メンテナンス等により臨時休館する場合があります

    入場料:大人(高校生以上)2,200円〜、こども(小中学生)1,100円、幼児(3歳以上)200円、3歳未満無料
    ※入館料金は時期などにより異なる

    公式サイト:https://aoao-sapporo.blue/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

吉田匡和

吉田匡和

札幌生まれのナイスミドル。ライターとエッセンシャルワークの兼業で貧乏ヒマなしです。美味しいものを知るごとに皮下脂肪が増えるのが悩み。自分がよいと思ったことを厳選しています。