道民から愛される「北海道神宮」境内社と5つの鳥居を巡ってみよう
札幌市|【更新日】2025年3月21日

北海道開拓の時代から歴史を紡ぐ「北海道神宮」。
境内には、その歴史を物語る開拓神社やそれぞれ印象の違う5つの鳥居など、見て回りたくなるスポットがたくさんあります。
歴史を知ってから境内を巡れば、散策する楽しさもまた増しますよ。
目次
境内散策もかねて、境内社3社をお参り
仕事運の向上を願う人多しの開拓神社
初詣の時は参拝のため長蛇の列になる「開拓神社」
本殿から円山公園へ向かう途中にある開拓神社。北海道開拓70周年にあたる1938年に、開拓功労者を祀るために創建されました。
北海道の名付け親である幕末の探検家・松浦武四郎氏など、北海道の開拓に尽力した37柱が祀られています。そのため仕事運を良くするご利益があるとされ、パワースポットとして訪れる人の多い神社です。
銀行の守り神が祀られる穂多木神社
本殿から円山公園に向かう途中で最初に出会う境内社
社の前にブロンズ製の狛犬がいる穂多木神社。北海道拓殖銀行本店の屋上に同行の守護神として建立されていた神社を、1950年に北海道神宮に移設しました。
北海道の経済を支えた北海道拓殖銀行の物故功労者が祀られており、金運アップを願う人は尋ねてみてはいかがでしょうか。
北海道の採掘の歴史を感じる鉱霊神社
開拓時代の鉱山の歴史に思いを馳せてみましょう
北海道の石炭鉱山や金属鉱山で働き、殉職した御霊を慰霊する神社。夕張や美唄などは炭鉱で栄え、北海道開拓の一時代を築きました。
北海道の鉱業の安全と発展を祈願されている神社で、その歴史を噛みしめて見るのもまた旅の楽しみのひとつです。
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どの鳥居から入る?北海道神宮の5つの鳥居
神宮から離れた場所にある「第一鳥居」
第一鳥居の周りには閑静な住宅街とグルメスポットが
参道に続くメジャーな鳥居は、実は「第二鳥居」。第一鳥居は北海道神宮から少し離れた場所にあります。第二鳥居に面している「北一条・宮の沢通」を東に向かって10分ほど歩くと現れるのが高さ8.7mもある「第一鳥居」。
1895年に札幌軟石で建てられましたが、1928年に現在の鳥居に生まれ変わりました。
経年劣化して風合いの出た第一鳥居の周辺には地元民が通うグルメスポットも多く、訪ねてみる価値ありです。
円山動物園からアクセスしやすい「第三鳥居」
円山動物園から北海道神宮へ行くなら第三鳥居から
第三鳥居は南一条駐車場からすぐの鳥居です。駐車場前の坂道を登っていくと、徒歩数分で円山動物園へ行くことができます。
道路を挟んで駐車場の反対側の敷地は、円山登山口や円山動物園に続く木道があったりと、北海道神宮付近のアクティビティを楽しむ人に親しまれているエリアです。
第三鳥居をくぐった後は北海道ではなかなか見られない杉の並木を通り抜け、本殿に向かうことができますよ。
参拝の後は円山公園へ。「公園口鳥居」
石段が続く中にある公園口鳥居は絶好のフォトスポット
本殿を出て手水舎を右に曲がると、境内3社が並ぶ道に続いていきます。その道をそのまま進むと現れるのが「公園口鳥居」。鳥居をくぐると円山公園にたどり着きます。
地元民は、地下鉄円山公園駅3番出口から出て徒歩7分ほどの円山公園に向かい、公園口鳥居から北海道神宮に行く人も多くいます。
円山公園の自然に癒されつつ散策していたら、いつの間にか本殿にたどり着くこのコースもおすすめ。都会と自然がすぐ近くに隣り合っている札幌らしいルートですよ。
駐車場から入るなら「令和の鳥居」
六花亭 神宮茶屋店のすぐ前にある令和の鳥居
最新の鳥居が、北海道神宮御鎮斎150年を記念して建てられた令和元年(2019年)生まれの「令和の鳥居」。 北海道神宮の北一条駐車場から本殿に向かう途中にあります。
鳥居をくぐる手前に「六花亭 神宮茶屋店」があるので、お参りの後にぜひ立ち寄ってみて。ここでしか販売していない焼き餅「判官さま」が食べられます。焼きたてアツアツですよ。
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鳥やエゾリスも憩う、豊かな自然
境内には案内看板も。季節ごとの鳥を探して
観測できる鳥の多さにびっくり。神宮内の自然の豊かさがわかります
自然豊かで円山と円山公園とも隣接している北海道神宮には、さまざまな鳥類が生息しています。
境内には25種類ほどの野鳥が絵と簡単な解説付きで載っている看板もあり、野鳥観察も楽しめます。季節ごとの鳥を探してみましょう。
北海道では珍しい木々もわかりやすい
歩いてこの看板を探すだけでも楽しい散策に
境内の木々には樹木名がわかるタグが付けられています。
北海道神宮と隣接する円山公園一帯は、もともと北海道における最適な樹木の植栽を図る目的で、「円山養樹園」が設けられました。
北海道には自生していない樹木が植えられており、木肌の違いを見比べるのも楽しいですよ。
境内のエゾリスに出会えたらラッキー!
境内を駆けまわるエゾリスに出会えたらラッキー!
自然豊かな北海道神宮の境内には、エゾリスが現れることもしばしば。境内だけではなく、円山公園まで足を伸ばせば、出会う確率はぐっと上がります。
見た目は耳がとがってピンと立っており、しっぽはふさふさ。 もし会えなかったら、エゾリスをかたどった陶器の中におみくじが入っている「エゾリスみくじ」が北海道神宮で授与されているので、本殿近くの授与所を訪ねてみて。
歴史と自然を身近に感じる境内の散策も楽しんで
北海道最大の神社、北海道神宮は札幌都心部からアクセスしやすい自然豊かな場所。 本殿以外にも北海道に縁のある境内社を巡ったり、5つもある鳥居を巡ったりと楽しみ方は様々です。
さらに、樹木や野鳥観察、エゾリス探しなど動物や自然が好きな方にもぴったりな神社です。北海道の歴史を体感しつつ、自然をたっぷり楽しんでみてください。
北海道神宮へのアクセス
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【住所】北海道札幌市中央区宮ヶ丘474
【アクセス】地下鉄東西線 円山公園駅 3番口から徒歩約15分
【問い合わせ】 011-611-0261
【開門時間】季節により異なる
【定休日】年中無休
【駐車場】有料 北一条駐車場130台、南1条駐車場100台
【公式サイト】https://maruyamapark.jp/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。