まるで宇宙のよう!「石川県立図書館」で本と人がつながる新しい図書館体験を
石川県|【更新日】2024年12月11日

宇宙のような壮大で美しい空間と多彩な蔵書が魅力の「石川県立図書館」。従来の図書館のイメージを大きく覆す、革新的なスポットとして注目を集めています。
特別な読書体験ができる、この場所の見どころをじっくりと紹介します!
目次
ワクワク!建築美を楽しみながらお気に入りの本探し
円形状に多数の本が並ぶ空間は圧巻の美しさ
金沢市小立野に、2022年7月オープンした「石川県立図書館」。金沢大学工学部の跡地に移転新築されました。
本のページを開いたようなイメージの外観に、入る前から心躍ります!
地下1階地上4階建、吹き抜け天井の高さは約15m
館内の本が並ぶ閲覧エリアに一歩足を踏み入れると、その圧倒されるような空間に感動・・・!
宇宙を感じさせる青いドーム型の屋根の下に、すり鉢状の円形劇場のような形で書架と閲覧席が設けられています。
「思いもよらない本との出会いや体験によって、自分の人生の1ページをめくることができる場所」をコンセプトに、仙田満+株式会社環境デザイン研究所と石川県土木部営繕課が設計しました。
並ぶ本の数は、なんと約30万冊!さらに地下の書庫は約200万冊の収蔵能力があるのだとか。
1階から2階へのエスカレーターのほか、1階から3階までをつなぐ緩やかなスロープや3基のエレベーターがあり、自分のペースで館内を移動しやすいのもうれしいポイントです。
さらに、館内はおしゃべりOK!シーンと静かな従来の図書館とは全く違い、気軽に立ち寄りやすい雰囲気です。とはいえ、あまり大きな声は周囲の迷惑になるので、マナーは守って利用したいですね。
円形閲覧空間の本棚は「自分を表現する」「文学にふれる」「生き方に学ぶ」などの12のテーマに分かれており、ぐるりと歩きながらさまざまな本との出会いを楽しむことができます。
かなり広いので「今自分はどこにいるのかな?」と迷ってしまうことも。
そんな時に目印となるよう、館内は東西南北のエリアごとに加賀友禅の五色「加賀五彩」を使って色分けされているので、わかりやすいんです。
石川の交通手段はレンタカーがおすすめ
さまざまな切り口で本との出会いを楽しめる
本との出会いの窓
特に借りたい本がなくても、ウィンドウショッピングを楽しむかのように”ジャケ借り”したくなる工夫も。
入口すぐの場所には窓の形をしたディスプレイにおすすめの本が並べられたコーナーがあり、本と出会う12のテーマからイメージされる世界が表現されています。
例えば12のテーマのひとつ、「好奇心を抱く」の「知るを楽しむ」の窓には、クラゲの写真集の展示とともに、ディスプレイにも幻想的なクラゲの写真がいろいろ。
思わず手にとって、ページをめくってみたくなりますよね!
石川県が誇る里山里海や伝統工芸を知りたいという方は「里の恵み・文化の香り〜石川コレクション〜」のコーナーへ。
さらに足をのばしたい観光スポットが見つかるかも
「伝統文化」や「里山里海」に関する本などが展示されています。
石川県の魅力をさらに深く知ることで、旅行がさらに充実したものになるかもしれません。
本の集まりを宇宙に見立てたデジタルアート
さらに、本の世界に包まれる体験ができるのが、この「ブックリウム」。テーブルスクリーンで好きな言葉を選ぶと関連する本がプラネタリウムの星々のように浮かび上がってきます。こんな本もあるのか、と新しい出会いがあるはず!
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思い思いに過ごせる空間も大きな魅力
今日はどこに座る?個性的なイスいろいろ
館内には500席の閲覧席があり、ちょっと変わった色や形のイスやソファも。
今日はどこに座って本を読もうかな、とお気に入りのイスを探すのも楽しみ方の1つです。
バタフライスツール
中には有名デザイナーが手がけたイスも。
こちらは日本の工業デザインの礎を築いた柳宗理のデザイン。木工技術が生かされた美しいフォルムが魅力です。
Nelson Mashmallow Sofa
カラフルでユニークなイスは、アメリカのHarman Millerデザイン。ミッドセンチュリーの象徴的な椅子で、加賀五彩をあしらった特別仕様になっています。
読書タイムがハッピーになりそう!
ハンギングエッグチェア
天井から吊り下げられたハンモックのようなイスは、Nanna Ditzeのデザイン。
籐の強靭性と柔軟性を巧みにアレンジした、世界中で長く愛される名作なのだそう。
ここで外の風景を眺めながらページをめくるとリラックスできて最高ですよね~。
また、円形閲覧空間の中央に橋がかかるように設けられた「ブリッジ」は、まるで宙に浮いているような空間で特別な読書体験ができる場所。時間を忘れて過ごせそうです。
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晴れでも雨でも!子どもたちも思い思いに楽しめちゃう
お子様連れでの利用も大歓迎!ファミリーで楽しく過ごせる「こどもエリア」も人気です。
絵本のコーナー、読み物のコーナー、知識の本のコーナーに分けられていて、年齢や興味に合わせて、好きな場所で過ごすことができます。
エリアの真ん中にある大型家具では、自由なスタイルで楽しみながら本を読むことができます。
階段を登ったり、トンネルをくぐったり。
上の方にはネットの閲覧席もあって、秘密基地のような場所で本を読むことができます。
ネットのトンネルを進むと、中にポケットがついていて絵本が入っていました。
宝探しみたいでワクワク!お気に入りの一冊が見つかりそうです。
石川の里山をイメージした屋外空間
「こどもエリア」は「おはなしの森」と直結していて、なんと晴れた日には本を持ち出して読むことができるんです。
外で本を読めるって、なんて気持ちよくてスペシャルな体験なんでしょう・・・!子どもたちにとってもうれしい思い出になるはずです。
その他、お弁当やおやつを食べることができるおしょくじスペース、授乳室やおむつ替えスペースも完備されていて、いたれりつくせり!
絵本の読み聞かせや手あそびなどのおはなし会も定期的に開催されています。
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読書の合間にほっと一息!カフェも併設
ゆったりリラックスできる空間
閲覧エリアのお隣、文化交流エリアでは、さまざまな体験ができるスペースがあり、カフェも併設されています。
石川県の人気店「HUM&Go」が手がけるカフェで、大きな窓から外の景色を眺めながらリラックスできる開放的な空間。
さまざまな年代の利用者が訪れるこの場所に合わせ、ファミリーでも利用しやすいようにと、ゆったり座れるソファ席も用意されています。
人気No.1メニューはこだわりプリン
こちらでダントツの人気を誇るのが、「自家製プリン」(480円)。
厳選したスペシャルティコーヒーをブレンドした「図書館ブレンドコーヒー」(450円)とともにいただきます。
銀の器に生クリームとチェリーとトッピングした、古き良き喫茶店をイメージさせるレトロかわいいビジュアルもたまりません♡
ちょっと固めの食感で、食べると口どけなめらか。
卵の風味を感じる優しい甘さで、たっぷりかけられたほろ苦いカラメルもいい感じです。
人気なのも納得の美味しさ!
ドリンクはテイクアウトも可能。
ふたの付いたドリンクなら閲覧エリアに持ち込むこともできるので、こだわりのドリンクを味わいながらの読書タイムもおすすめですよ。
いつでもぶらり。本との出会いと新しい刺激がある場所
「石川県立図書館」は、ただ単に本を借りる場所ではなく、さまざまな体験ができる新しいスタイルの図書館です。
建築美、豊富な蔵書、そして居心地のよい空間。この特別な場所で、知的好奇心を満たし新たな発見をしてみてはいかがでしょうか。
「石川県立図書館」へのアクセス
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【住所】石川県金沢市小立野2丁目43番1号
【アクセス】JR金沢駅からタクシー・車で約15分/JR金沢駅から東口6番のりばから乗車し「石川県立図書館」または「崎浦・県立図書館口」で下車(約30分)
【電話番号】 076-223-9565(代表)
【利用時間】平日 閲覧エリア 9:00〜19:00、文化交流エリア 9:00〜21:00 土日祝 閲覧エリア 9:00〜18:00、文化交流エリア 9:00〜18:00
【定休日】月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始、特別整理期間 (開館日カレンダーを参照)
【駐車場】あり(400台・図書館利用時は駐車料割引機での手続きで3時間まで無料)
【公式サイト】https://www.library.pref.ishikawa.lg.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/iskw_pref_lib/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
「HUM&GO 石川県立図書館カフェ」へのアクセス
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【住所】石川県金沢市小立野2丁目43番1号
【電話番号】076-255-0507
【営業時間】平日 9:00 ~ 19:00 土日祝 9:00 ~ 18:00 ※フード(ライス/バーガー)は11:00から提供
【定休日】月曜(祝日の場合は営業、翌火曜日休業)その他臨時休業などは図書館に準ずる
【公式サイト】https://humandgo.com/shop/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/humandgo/