移動ついでにアート鑑賞!札幌の地下歩道に広がる「500m美術館」
札幌市|【更新日】2024年12月4日

アート鑑賞が好きな人は、旅行先の美術館や展覧会をついチェックしてしまいますよね。札幌に来たら、ぜひ立ち寄ってほしい美術館があります。
街の中心部から伸びる地下空間にあり、荒天の日にも安心!観覧無料の気軽さに加え、地下鉄駅の改札から近いので移動のついでにさっと鑑賞できますよ。
今回は、札幌にある穴場のアートスポット「500m美術館」をご紹介します。
目次
無料で自由に観覧できる街ナカのアート空間
地下鉄駅ひと区間分続く、日本最長の駅内ギャラリー
500m美術館の端、大通駅側から見た様子
「500m美術館」があるのは、地下鉄東西線「大通」駅とその隣の「バスセンター前」駅の間の地下通路。駅施設内の通路にあるギャラリーとしては、日本最長です。
冬が長く、雪も多い札幌では地下空間が発達していて、ここも空間を活用した場所の一つ。札幌市民がさまざまなアートに触れられるよう、毎年複数回の展覧会を実施しています。
絵画や写真、映像作品などジャンルは多岐にわたり、どんな作品が展示されるかはお楽しみです。
展示空間はガラスゾーンとウォールゾーンの2種類
ガラスゾーンは一つひとつじっくり眺めたい作品が多い
作品:ホン・ジフィ「土を握りしめた彼らは」2022
展示空間は、大通駅側からみると地下通路の左側にあり、大通駅側のガラスゾーンと、バスセンター前駅側のウォールゾーンに分かれています。
ガラスゾーンのケースは強化ガラスでできていて、透明度が高くガラスの存在を感じさせません。
まるでガラスなんか無いかのように、作品がクリアに見えますよ。
断続的にどこまでも続くように見えるウォールゾーン
壁画のためのウォールゾーンは、視界いっぱいにアートが広がって圧巻!触れるのはNGですが、ごく近くで鑑賞できます。
足元近くまで絵が描かれているので、目線の低い子どもたちも楽しめそう。
小さな子どもと美術館に行くのは気が引ける、と聞きますが、ここなら訪れやすいのではないでしょうか。
ベンチも設置され、アートとじっくり向き合える
素敵なアートを前にしてちょっと休憩
作品:ハ・ジョンナム「ハルモニ(祖母)の手紙」2022-2024
通路にはところどころにベンチが配置されているので、休憩も可能です。目の前のアートとじっくり向き合うのもいいですね。
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実際に行ってきました!ある日の作品展示一例
札幌の姉妹都市、韓国・大田広域市との交流展
和紙と韓紙を張り合わせて作るハ・ジョンナム氏の作品
作品:ハ・ジョンナム「ハルモニ(祖母)の手紙」2022-2024
取材時のガラスゾーンでは、札幌の姉妹都市である韓国・大田広域市との交流展が開催されていました。
韓国・大田広域市にゆかりがあり、国際的に活躍する4名の作家、キム・ウジン氏、ハ・ジョンナム氏、ホン・ジフィ氏、イム・スンギュン氏の作品を展示。
各作品の表現方法も多彩で、飽きることがありません。
不思議でかわいい、大西洋氏が描く「初源の森」
かわいくも不思議な生命体が壁中にずらり!
ウォールゾーンでは、北海道内外で活躍する大西洋氏による「元の素の謎を秘めた初源の森」展が開催中でした。
自然から受けたインスピレーションを、鮮やかな色彩と不思議な生命体で表現していて、知っている植物や生き物に似ているような、まったく違うような……。
どのように成長して花を咲かせていくのか、想像するのが楽しくなってきます。
500mは徒歩約7分、ひと駅分歩いてアートの時間に
500mは大人の足で歩いて約7分くらいの距離だそう。旅行の合間、ひと駅分を歩いてアート鑑賞の時間に充ててみてはいかがでしょう?
札幌の地下通路は自然に左側を歩く人が多いので、歩きながら眺める場合は大通駅からスタートしてバスセンター前駅に向かうのがおすすめです。
企画は内容や期間もまちまちなので、どんな展示が開催されるかお楽しみに。公式サイトやSNSをチェックしてください!
「札幌大通地下ギャラリー 500m美術館」へのアクセス
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【住所】北海道札幌市中央区大通西1丁目〜東2丁目(地下鉄大通駅~バスセンター前駅間地下コンコース内)
【アクセス】地下鉄大通駅・バスセンター前駅からすぐ
【問い合わせ(電話番号)】011-211-2261
【時間】照明点灯7:30〜22:00
【定休日】なし
【料金】観覧無料
【駐車場】なし
【公式サイト】http://www.500m.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/500mgallery/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。