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「横浜市開港記念会館」で名建築探訪。赤レンガの重厚な佇まいは港町のシンボル

横浜市|【更新日】2024年12月18日

「横浜市開港記念会館」で名建築探訪。赤レンガの重厚な佇まいは港町のシンボル

横浜の街並みに溶け込む「横浜市開港記念会館」。赤レンガが目を引く、横浜らしい建物です。

今も昔も「ジャックの塔」として親しまれ、国の重要文化財にも指定されています。

今回はそんな「横浜市開港記念会館」で、歴史ある名建築探訪を楽しんできました。

目次

国の重要文化財。「ジャックの塔」として親しまれた

横浜市開港記念会館の全貌

港町を見守り続けた名建築。風格を感じます

1917年に建てられた「横浜市開港記念会館」。創建当初、周囲にはまだ高い建物がなかったことから、「神奈川県庁舎」「横浜税関」と合わせて「横浜3塔」と呼ばれていました。

横浜市開港記念会館の入口

入館は無料。気軽に名建築を探訪しよう!

港町としても栄えた横浜。海から見える「横浜3塔」は、きっと存在感抜群だったことでしょう。

外国船の船員からはキング(神奈川県庁舎)、クイーン(横浜税関)、ジャック(横浜市開港記念会館)と、トランプになぞらえ親しまれていたそうです。

大正時代、そして現代へ。時代を超えて愛され続ける

講堂では定期的にイベントも開催。ピアノの音色が心地いい

講堂前のエントランス

レトロな雰囲気がたまらない…!ピアノの音色も聞こえてきます

館内は大正ロマンを感じさせる、クラシカルで落ち着いた雰囲気です。

1階の講堂では定期的にイベントを実施しており、この日は中区音楽祭が開催されていました。

館内に響き渡るピアノの音色。なんて優雅なんでしょう。

贅沢な生演奏をBGMに、館内を散策します。

グラフィカルな窓枠が印象的。光に誘われ階段を登る

2階へ上がる階段

繊細なデザインが印象的な窓枠。美しい…

2階へ上がる階段が、これまたオシャレ。細工が施された美しい窓枠が印象的です。

外から差し込む柔らかい光が、館内をふんわり明るく照らします。

取材時も、ついぼーっと見惚れてしまいました。

人々が紡いだ想いに感動。開港記念会館の歩みを学ぶ

広間を彩るステンドグラス。息を飲むほど美しい輝き

横浜の建築

開港当時の交通の様子が描かれた、華やかなステンドグラス

階段を登った先には広間がありました。

真っ先に目に飛び込んできたのは、鮮やかな色味が素敵なステンドグラス。その美しい輝きに、思わずため息が出てしまいました。

ハマ菱

「ハマ」の文字を見つけよう!さて、どこにあるでしょう?

中央の鳳凰に注目です。何かに気づきませんか?

よく見ると、横浜市の市章「ハマ菱」がデザインされているではありませんか。

う~ん、芸が細かい!横浜愛に溢れています。

歴史を学ぶ資料コーナー。無料ガイドの利用もおすすめ

資料コーナー

横浜を知り尽くしたボランティアガイドも。丁寧に解説してくれる

華やかなステンドグラスの扉の先には、資料コーナーがありました。横浜市開港記念会館の歴史を、学ぶことができます。

1917年、横浜開港50周年を記念して開館した同施設。関東大震災や米軍の接収を経て、現在に至ります。

長きにわたり施設を守り続けた人々の熱意に触れ、感動してしまいました。

もっと詳しく知りたいという方は、無料のボランティアガイドの利用もおすすめです。

時計塔へ続く螺旋階段。登れるのは特別な日だけ!

螺旋階段

細長~い螺旋階段。てっぺんから見える景色が気になる

資料コーナーの一角に、螺旋階段がありました。こちらは、開港記念会館のシンボルでもある時計塔へと続く階段です。

時計塔からの景色、見てみたいですよね。でもこちらの階段を登れるのは、開港記念日などの特別な日だけ。とってもレアなんです。

ぜひタイミングを見計らって、登ってみてはいかがでしょうか。

横浜らしい作品も。当時の様子を想像しながら鑑賞しよう

風光明媚な横浜村。現代とのギャップに驚きを隠せない

横浜村の絵画

かつての横浜の姿に驚く。今ではすっかり大都会

館内には、とても素敵な絵画も展示されています。こちらは、開港前の横浜の風景を描いた作品です。

高層ビルが立ち並び、今では観光客で賑わう横浜。かつてはこんなにも緑に溢れ、風光明媚な景観だったとは驚きです。

今と昔とでは、また違った良さがありますね。

威風堂々たる姿に圧倒。躍動感溢れる黒船を忠実に再現

黒船来航のステンドグラス

波打つ海と、威厳ある黒船。豊かな表現力に感激

2階をぐるりと一周し、そろそろ1階へ戻ろうかな…と思っていたら、またまた素晴らしい作品を見つけました。

横浜に来航した黒船の様子を再現した、ステンドグラスです。大海原を堂々と航海する黒船の様子は圧巻。もくもくと上がる蒸気まで、忠実に描かれています。

繊細なステンドグラスと躍動感溢れる黒船。なんだか不思議なコラボレーションですが、惚れ惚れする美しさです。

どこを切り取っても絵になる。横浜の名建築を巡ろう!

明治から大正にかけての建築技術が詰め込まれた「横浜市開港記念会館」をご紹介しました。

館内は、どこを切り取っても絵になります。カメラのシャッターを押す手が止まりません!

国の重要文化財にも指定されている同施設。横浜を訪れた際はぜひじっくりと、名建築を堪能してみてはいかがでしょうか。

「横浜市開港記念会館」へのアクセス

  • 【住所】神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1丁目2−1

    【受付時間】9:00~21:00(自由観覧:9:00~18:00)

    【休館日】第2水曜(祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)

    【公式サイト】https://www.kaikokinenkaikan.com/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

mizokawa kanami

mizokawa kanami

会社員からライターに転身。自慢の健脚でどこまでも歩き、穴場スポットを見つけるのが得意。趣味は旅行とサウナ。旅先はサウナ基準で決めるほどのサウナ好き。いつか全国のサウナを制覇したい!