100年先も残る家に。世界的建築家が手がけた大磯の文化拠点「TE HANDEL home & gallery」
大磯町｜【更新日】2024年11月28日
神奈川県平塚市と大磯町にまたがる「高麗山（こまやま）」の麓に、「A HOUSE for OISO」というコンセプトのもとに建てられた一軒家があります。
緑豊かな景色に溶け込むこちらは、ティーブランド「TE HANDEL（ティーハンデル）」のギャラリーとして、月1回の企画展に合わせてオープン。
地域の文化拠点にもなっている「TE HANDEL home & gallery」をご紹介します。
目次
世界的建築家が設計したギャラリー
大磯駅前にあるティールーム
「TE HANDEL」は、スウェーデンへの留学経験のあるオーナー・加瀬さやかさんが、現地で出会った優しいお茶の香りを原体験として、2003年にスタートしたティーブランド。
大磯駅前のティールーム「TE HANDEL platform」から徒歩15分ほどの住宅地に、ギャラリー「TE HANDEL home & gallery」があります。
▼「TE HANDEL platform」の詳細はこちら
“お茶のある時間”を誰かに贈りたくなる。大磯のティールーム「TE HANDEL platform」
箱のような形と土壁で、シンボル的な存在に
貴重な自然と歴史が残る大磯で「100年後も残る家を作りたい」と、親交があったパリ在住の建築家・田根剛さんに設計を依頼。
田根さんは東京・帝国ホテルの建て替えにも選定された世界的建築家。田根さんが初めて手がけた建築とあって、2015年の完成から約10年、今も建築ファンから熱い注目を集めています。
大きな窓が額縁のように景色を切り取る
1階にショップ、喫茶ルーム、茶室、2階にギャラリースペースがあり、月1回の企画展をはじめ、音楽会やワークショップを開催。
取材に伺った日はちょうど「ワインの会」当日だったこともあり、地元の方々が続々と訪れ、賑わいを見せていました。
現地発信！おすすめホテル・旅館は こちら
大磯に住まう人々が語る、大磯の魅力
大磯在住の画家・赤塚一三さん
自然光が絵画を美しく見せています
2階のギャラリーは天井に向かって美しい曲線を描く木の質感、窓から差し込む柔らかな光が居心地のいい空間を作り出しています。
取材当時は、大磯在住の画家・赤塚一三さんの個展「セレニテ 暗闇の中の光」の会期中。在廊中の赤塚さんご本人からもお話を伺うことができました。
散歩途中に見えた白い月をモチーフにしたそう
変わらぬ自然を求めて、長く過ごした名古屋から大磯に引っ越し、アトリエを構えた赤塚さん。
自然自生を見つめてきた画家人生の中で、散歩中に木の合間から見える海や月の美しい景色にインスピレーションを受けることも多いと、大磯の魅力を語ります。
オーナーの想い…人と社会がつながる場所に
透き通る色も美しい紅茶
取材の最後、喫茶ルームでいただいた1杯のアイスティー。爽やかな香りが鼻に抜け、窓から見える緑の景色も相まってほっと心が落ち着くひと時に。
オーナーの加瀬さんは、かつて留学したスウェーデンと通ずる空気を感じ、新たな挑戦を行う地として大磯を選んだそう。
今後もお茶の「一期一会」の心得のもと、人が集い、社会とつながれるような場所を提供していきたいと語りました。
時間がゆっくり流れる大磯で、五感を刺激する体験を
毎月の企画展やイベントのスケジュールは公式サイトで公開されます。
都会の喧騒から離れた大磯で、芸術や文化に触れ、五感を研ぎ澄ます…そんな体験をしに「TE HANDEL home & gallery」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
「TE HANDEL home & gallery」へのアクセス
-
【住所】 神奈川県中郡大磯町大磯131-1
【駐車場】なし
【営業情報】毎月の企画展のみのオープン
【お問い合わせ（電話番号）】 0463-26-9755
【公式サイト】https://www.tehandel.com/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
