東伊豆にある釣り親父の繁盛店「めしや一心」で味わう至高の熟成刺身!
東伊豆町|【更新日】2024年12月2日
東伊豆の片瀬白田に絶品のお刺身が食べられるとの噂を聞いて訪れたのが、「めしや一心」です。
ご主人は大の釣り好きで、釣り上げた魚がカウンターに並びます。美味さの秘密はその鮮度かと思いきや、さらに秘密が隠されていました。
今回は、遠方からも常連が訪れるという名店「めしや一心」をご紹介します。
目次
釣り好きに愛される名店「めしや一心」
国道135号線沿い、白田川を越えてすぐの交差点
東伊豆の片瀬白田にある「めしや一心」は、国道135号線を下田方面へ向かい、白田川を越えてすぐの交差点から見えるオレンジに光る看板が目印。
交差点の角にあるので目につきやすく、広く抜けているので駐車もしやすいですよ。また伊豆急行線の片瀬白田駅からも歩いて5分、車、電車ともにアクセスしやすい環境です。
釣り親父の気概が伝わる大看板

竿をしならせているモデルは、お店のご主人
店前には、かなり印象的なかっこいい看板が!あまりにお客が多いので、実はわかりづらくしようとこの看板になったのだとか。
看板から伝わる通り、大の釣り好きで知られるご主人と、その釣り仲間が釣り上げた魚が料理として並びます。まさに看板に偽りなし、です。
多くのライダーやドライバーの腹を満たす定食メニュー

美味そうな定食屋の匂いがプンプンします
お店の入り口のボードには、手書きのメニューが並びます。めしやと名乗っているので定食系が多い印象です。
入り口の右手に光っているボックスがありますが、こちらは訪れたライダーたちが残していった写真です。街道沿いということで、多くのライダーやドライバーに愛されているのがうかがえます。
独創的な絶品メニューが並ぶ、釣り親父の店
テレビ出演多数の名物店主・上山さん

人柄もトークも料理の腕も抜群の上山さん
ご主人の上山さんのお父様は漁師で、上山さんも子どもの頃から漁を手伝っていたのだとか。ちなみに釣り好きはこの頃から。
その後、板前さんについて料理の腕を磨き、めしや一心をオープンさせたそうです。
以来、その味が評判となり、これまでテレビなどで何度も紹介されてきました。
お店にはプロ顔負けの釣り師が集う

釣り仲間も集いますが、そうでない方も大歓迎!
天井を見上げると魚拓が幾枚も貼られています。ご主人は釣り仲間が集う会を主催していて、その仲間や自身が釣り上げた魚拓や写真です。
玄人はだしのメンバーが釣り上げた魚は、どれも立派なものばかり!彼らが釣り上げた魚がメニューに並ぶこともよくあるそうです。ご主人が語るには「釣りは腕じゃなく辛抱」なのだとか。
どれを食べるか迷ってしまう多彩なメニュー

この看板だけでなく店内にもたくさんのメニューが
独創的で腕も確かなご主人の作る料理は、人気のメニューが数多くあります。
海鮮丼やアジフライなどの定番をはじめ、ニンニク醤油タレが決め手のトンボマグロ丼、石焼丼で食べる金目鯛茶漬け、肉厚のサバで巻いたサバの棒寿司など、ここでしか食べられない味が並びます。
今回はその中から「おやじスペシャル」をいただきます。
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お刺身の常識を覆す極上の熟成の刺身
お膳を魚好きの夢で埋め尽くす「おやじスペシャル」

お膳の上にお皿がいっぱいの夢定食
出ました!こちらが、おやじスペシャルです。お膳の上に目一杯お皿が並んでいます。
左上からお造り盛り合わせ、小皿にメカジキのカマトロ塩焼き、アジフライ、下の小鉢は煮物、冷奴、お漬物、ミニサラダ、そしてお味噌汁とご飯、まさに夢の定食です。
鮮魚を熟成させてなぜ美味しい?
こちらのお刺身、普通のものと感じが違うと思いませんか?ピチピチというよりは、しっとりとした感じ…実はこのお刺身は熟成品なのです。
刺身とは鮮度が命と思いがちですが、ご主人に言わせると熟成刺身の方が数段美味とのこと。その味は…。
20日間の熟成でお刺身が段違いの旨さに

今まで食べたことのない魚の旨みを体感
伊豆大島沖で獲れた大トロ、それを20日から25日間熟成させたものです。
ひと口食べてみるとそのソフトな食感に驚きます。柔らかい歯応えから口の中に甘味が広がります。20日間寝かせて、魚の旨みが甘みに変化したようです。
風味は高いですが臭みは全くのゼロ、この鮮魚を劇的に美味しくする秘密があるんです。
真空状態で寝かせることで旨みと風味が増す

冷蔵庫から出した熟成中のマグロ
「熟成刺身の秘密は真空」と言ってご主人が見せてくれたのは、真空パックされたマグロの切り身です。
熟成肉と同じ論理で魚も寝かせることで旨み成分が増し、風味も高くなります。ピチピチの魚を丁寧に捌き、20日から25日間寝かせます。
この時に真空でパックすることが大事なんだそうです。マグロのほか金目鯛、カツオなども熟成に向いているそうです。
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親父のこだわりが詰まった小鉢シリーズ
旨みの脂が染み出すカマトロ焼き

カリッとジュワッとうまいカマトロ
小皿はメカジキのカマの塩焼きとアジフライです。メカジキの方は通称カマトロと言われる部分で、鶏肉に似た食感ですが味に深みがあります。
特に皮の部分は旨みが凝縮されていて、噛むとジュワッと旨みがふき出してきます。
ご主人との会話で食事の楽しさもアップ

オーソドックスな手作りフライもまた美味!
こちらはアジフライ、小さいサイズがうれしいです。
今回はカウンターで取材をしたのですが、ご主人のトークの面白さにしばしば引き込まれてしまいました。ご主人との会話を楽しむために、カウンターを希望する常連さんも多いのだとか。
混ぜて食べる変わり冷奴

新食感を楽しむ混ぜ奴
そして面白かったのはこちら、冷奴の小鉢です。
食べる前に「しっかりかき混ぜてから食べて」と、ご主人から言われるままに試してみると、これがまた美味で茶碗蒸しのような、とろろ芋のような不思議な食感。
定食で残されがちな冷奴を食べてもらう工夫なんだそうです。
料理も店主も最高なリピートしたくなるお店
実はこちら、以前取材した稲取にある「マナスカフェ」店主の、お父様のお店なんです。
カフェが美味しかったので、そのお父様なら間違いないと思っていましたが、予想を超える絶品料理でした。その2人に通じるのは料理への探究心と愛情です。
料理も最高ですが、ご主人の人柄も最高で何度も通いたくなるお店です。
▼マナスカフェの記事はこちら
港を望む絶景テラス!稲取「マナスカフェ」で体が喜ぶカフェご飯を堪能
めしや一心へのアクセス
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【住所】静岡県賀茂郡東伊豆町白田314-7
【問い合わせ】0557-23-5506
【営業時間】日によって異なる
【定休日】水曜日
【駐車場】あり
※掲載時の情報です。



