真鶴のアートスポット!中川一政美術館で名作を堪能
真鶴町|【更新日】2024年12月4日

中川一政氏が残した名作の数々を展示・公開する「真鶴町立中川一政美術館」。館内は5つの展示コーナーに分かれ、絵画や陶器などがずらりと並んでいます。
97歳で亡くなるまで生涯を通して作り続けた作品は、どれも見る人を圧倒します。
目次
中川一政とはどんな人物?
明治から平成初期まで活躍した日本の画家
受付横の第1展示室前にも貴重な資料を展示
中川一政(かずまさ)氏(1893-1991)は東京都で生まれ、日本で活躍した洋画家、美術家、歌人など多方面で活躍し、文化勲章を受章した人物。彼は約300点もの自身の作品を、真鶴町に寄贈したことで、1989年に同館が開館しました。
受付横では、中川一政氏の歩みを振り返る貴重な資料が並びます。日本の画家として知られていますが、彼がどのような人物なのか、ここで中川氏の人物像について詳しく知ることができます。
名画が並ぶ館内をガイド!
第1展示室で出会う名画たち
同館1階にある第1展示室
第1展示室で鑑賞できる作品は企画ごとに変わります。油絵などさまざまな作品が公開されているので、来館前に公式HPなどでチェックしておくことをおすすめします。
晩年に手がけた大作「駒ヶ岳」
2階の第2展示室。訪問時は「駒ヶ岳」を鑑賞できました
数ある作品の中でも代表的なのが「駒ヶ岳」です。この作品は1980年代、中川氏が90歳を目前に描き上げたもの。
キャンバスサイズは最大で130.3×162.1cmと、かなりの大きさ。自身が見た「駒ヶ岳」を、豪快な筆触と鮮やかな色彩で表現で表現されています。
定期的に入れ替わる作品が並ぶ第3展示室と第5展示室
作品は定期的に変わりますが、取材時は「ひまわり」を描いた油絵を鑑賞することができました。
繊細ながら大胆なタッチはやはり素晴らしい!また彫刻刀でデザインを入れるなど、額縁に施された装飾も中川作品の特徴のひとつ。絵はもちろんですが、細かいこだわりにも目を向けてみると、さらに楽しめますよ。
第1展示室では、現在「中川一政美術館の玉手箱」を開催中(2025年1月19日まで)。近年、寄贈・寄託された作品が初公開される注目の企画です。
また、学芸員によるギャラリートーク(第2・4土曜14:00〜)も行われるので、ぜひ企画展を目がけて出かけてみるのもいいですね。
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中川氏が嗜んだ「茶の湯」の世界
年1回のイベントも!貴重な書を飾る茶室へ
第4展示室の隣の「茶室」
第4展示室の先にある「茶室」は、中川氏の希望で造られました。彼は“茶の湯”の世界に興味を持ち、我流で茶道を嗜んだそう。過去には、中川氏の希望した茶会が開かれた場所でもあります。
普段は中川氏の書が展示され、年に1回程度は美術館主催のイベントが開催されています。
また館内各所は撮影禁止ですが、茶室に限っては撮影OKなんです!真鶴半島を望む良景を楽しみ、記念に写真を残してみましょう。
生涯をかけて作られた名作の数々。中川一政の世界に浸る
絵画をはじめ、陶芸、書など多彩な才能を発揮し、亡くなる直前まで制作活動を続けた美術家・中川一政氏。
どれも繊細ながら、力強さを感じさせる名作ばかり!ぜひ来館して、圧巻の中川一政の世界を体感してみてくださいね。
「真鶴町立 中川一政美術館」へのアクセス
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【住所】神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1178-1
【アクセス】真鶴道路「岩IC」約10分
【営業時間】10:00〜16:00(最終入館15:30)
【定休日】水・木曜日
【電話】0465-68-1128
【駐車場】あり(無料)
【公式サイト】https://nakagawamuseum.jp/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。