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「佐倉新町おはやし館」で発見!江戸時代から続く佐倉の秋祭りと伝統の魅力

千葉県|【更新日】2024年11月15日

「佐倉新町おはやし館」で発見!江戸時代から続く佐倉の秋祭りと伝統の魅力

「佐倉新町おはやし館」は、佐倉の城下町で毎年行われる秋祭りの歴史や山車、山車人形、楽器などを紹介する施設です。

江戸時代から続く麻賀多神社の祭礼を中心に、粋で軽妙な佐倉囃子の魅力や伝統に触れてみませんか。

祭りのディープな世界を楽しめるスポットをご紹介します。

目次

佐倉新町おはやし館で知る秋祭りの歴史と伝統

佐倉新町おはやし館のお祭りの資料など

御神酒所と呼ばれる屋台、山車、神輿が練り歩く秋祭り

千葉県佐倉市にある「佐倉新町おはやし館」では、江戸時代から続く秋祭りと佐倉囃子について紹介しています。

佐倉城を築いた土井利勝が佐倉藩の総鎮守とした麻賀多神社。その神社の祭礼である佐倉の秋祭り。歴代藩主の庇護のもと、祭りは大きく発展して現代に至ります。

館内にところ狭しと紹介されているお祭りの様子を見るだけでも、ワクワクした気持ちになりました。

全部で21の山車、屋台、神輿やお囃子の裏側を知ると、一層お祭りを楽しめそうですね。

神様ありがとうございます、感謝を伝えるお囃子

てんてんと響く太鼓、体感する祭りの音色とリズム

佐倉新町おはやし館の締め太鼓

軽くバチで叩くと、軽やかな太鼓の音色が響きます

お祭りに欠かせないのが太鼓や笛など、和楽器で奏でられるお囃子。起源は古く、平安時代まで遡るそう。日本人には、馴染み深い音楽でもあります。

昔からお囃子には、神を称え豊作を祈願し、収穫を感謝する大切な役割も。神様を称えるために音楽で人々を盛り上げる、現代でいうバンドのような存在ですね。

展示された締太鼓は、実際に打つことができます。「テンテン!」とよく響く太鼓の音色に、思わず心が踊りました。

江戸の祭囃子はいつからはじまった?伝統芸能のルーツ

佐倉新町おはやし館に展示された歴史年表など

江戸時代から令和の現代まで、継承される祭りとお囃子

佐倉囃子のルーツは、江戸時代に東京都周辺で発展した葛西囃子にあるそうです。

香取神社の神主・能勢環が、若者たちに教えたお囃子がはじまりとも言われる葛西囃子。スマホやゲームのない時代、お囃子は若者の娯楽のひとつだったのかも。

佐倉囃子には「屋台・昇殿・鎌倉・四丁目・上がり屋台」の五囃子に加え、締太鼓と舞が特徴的な「仁羽」などがあります。

「えっさのこらさのえっさっさ」の掛け声など、ぜひお祭りで聞いてみたいですね。

江戸の文化が蘇る、名工たちが残した伝統の芸術

お祭りで見たい、100年以上前から継承される山車人形

佐倉新町おはやし館のだし人形の資料

卓越した技術で製作された豪華絢爛な山車人形たち

佐倉の秋祭りで見られる山車人形。明治時代に日本橋から購入され、100年以上の時を超えて現代に継承されています。

関羽雲長、日本武尊、石橋など、江戸の名工によって作られた人形たち。修復時の前後写真も展示されています。見比べてみると、勇壮な表情から少し柔らかい雰囲気に変化したように感じました。

山車を彩る刺繍幕も当時の技術を現代で再現するのは難しいのだとか。各山車を彩る名工たちの技術にも注目です。

城下町佐倉で感じる江戸の雰囲気、祭りの日は江戸っ子気分

佐倉新町おはやし館の展示

ところ狭しと並ぶ祭りの歴史を記した解説

麻賀多神社に加え、愛宕神社、神明神社、八幡神社の氏子町が合同で参加する佐倉の秋祭り。10月第2週の金・土・日曜日に開催され、熱気溢れる時間が流れています。

山車、屋台、御輿が盛大に練り歩く姿は、まるで江戸の賑わいのよう。展示された写真からも、祭りの壮観な様子が伝わってきました。

祭りの2日目から3日目にかけては、盛り上がりもピークに向かい非常に見応えがあるそうですよ。

推定1トン!?麻賀多神社神輿はお祭りで必見

佐倉新町おはやし館のお神輿の写真

写真からも伝わる大迫力の麻賀多神社の御神輿

圧倒的な迫力と荘厳さを感じる麻賀多神社の御神輿。江戸の職人10人により、当時としては大金の360両を投じて製作された豪華なものだそう。台輪巾5尺(約1.51メートル)で、神輿として千葉県内最大級の大きさです。

神輿の重さは「神様の重さ」として扱われ、計測はタブー。全体の大きさから推定1トンとも。鏑木青年会の氏子のみが担げる、御神輿の勇壮な姿も必見です。

佐倉の秋祭りにあわせて訪れたい穴場スポット

佐倉新町おはやし館の外観

ディープな祭りとお囃子の世界を覗いてみませんか

お祭りやお囃子のルーツを知ることで、歴史を知り、その時代を生きた人たちの面影を感じることができました。江戸時代から続くお祭り、継承されるお囃子、どれも未来に残したいものばかり。

お囃子をやる人も一時期減ってしまったそうですが、現在は以前のように人も増えて練習に励んでいるそうです。

お祭りやお囃子を通じて、過去から未来へ繋ぐことの大切さを改めて感じました。

後世に伝える佐倉の秋祭りとお囃子の未来への取り組み

佐倉の秋祭りは、江戸時代から続く伝統と技術が色濃く残る文化行事です。「佐倉新町おはやし館」は、祭りの歴史やお囃子など、現代に継承される文化芸能の奥深さについて知ることができる貴重なスポット。

ぜひ佐倉の秋祭りの前に訪れて、様々な角度からお祭りを楽しんでくださいね。

「佐倉新町おはやし館」へのアクセス

  • 【住所】千葉県佐倉市新町185-1

    【アクセス】京成佐倉駅から徒歩10分、JR佐倉駅から徒歩20分

    【問い合わせ】043-486-4992

    【営業時間】10:00〜16:00

    【休園日】月曜日(祝日の場合は翌日)、年末・年始(12月28日~1月4日)

    【料金】無料

    【駐車場】なし

    ※近隣の夢咲くら館 駐車場(徒歩3分)を利用できます

    ※入庫から30分ごと100円、入庫から24時間まで最大700円(8:30~20:30は3時間まで無料)

    【公式サイト】https://www.city.sakura.lg.jp/soshiki/sakuranomiryoku/1/2570.html

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

こじまちはる

こじまちはる

千葉県出身。学生時代は夜行バスや青春18切符を利用して旅行に。現在は主にLCCを利用して沖縄、北海道へ。生まれ育った千葉県の魅力を伝えるため、県内の観光地を取材。自然や文化財をはじめ、美味しいものがいっぱい、ちーばくんの出身地をご紹介します。