大人も子どもも大興奮!佐野市「葛生化石館」で化石や骨格標本を楽しもう
栃木県|【更新日】2024年11月5日

地元佐野市の化石を中心に個性豊かな展示品が並ぶ「葛生化石館」。
葛生地域に多く分布している石灰岩や、数十万年前に生息していた佐野市ゆかりの化石・骨格標本を見られる葛生化石館は見どころ満載です。
葛生化石館ではるか昔の佐野市へタイムスリップしてみませんか?
目次
2億6千万年前「古生代ペルム紀」の石灰岩を展示
石灰岩の正体は殻に包まれた小さな生物?!
現代の「星の砂」のような特徴を持っているのだとか
石灰岩を司る生物「フズリナ」。フズリナは石灰質の殻を持つ単細胞生物だったと考えられており、大昔のあたたかくて浅い海で生息していたそう。
古生代ペルム紀中期の「示準化石」であるフズリナの集まりは、主成分が炭酸カルシウムであることが解明されています。
私たちが生きる現代のビルや道路を作れるのは、何億年前に生息していたフズリナが発見されたからだなんて、なんだかロマンがありますよね。
フズリナの石灰岩に触れてみよう
白く大量に点々としているのがフズリナの集まり
葛生化石館では、何億年も前の貴重な石灰岩に直接触れられます。フズリナがゆっくりと固着していった石灰岩はゴツゴツとしており、現代に至るまでの歴史を感じますね。
表面に見えているフズリナだけでも数え切れないほど多いですが、石灰岩の中にはもっとたくさんのフズリナの化石が埋まっていますよ。
化石好きさん必見!日本全国の化石を一挙に楽しむ
色も形も異なる化石は個性が光ります
佐野市葛生地域の石灰岩のほか、日本全国の石灰岩も展示している葛生化石館。葛生で発見された石灰岩との違いを比較すると、その土地ならではの色や形を感じられます。
自分が住む土地の石灰岩はあるかな?と探してみるのも楽しそうですね。
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私たちの祖先!恐竜より前の時代の「単弓類」
恐竜は爬虫類、ではこちらの標本は?
もし絶滅していなかったら?と思いを馳せる
鋭い牙に体長3メートルもの大きな身体を持つ、古生代ペルム紀に生息していたこちらの生き物。「恐竜だ!」と思った方もいるのではないでしょうか?
この骨格標本の正体は、単弓類の「イノストランケヴィア」。実はこの単弓類の仲間の中には私たち哺乳類も含まれています。
何億年前も前に人間の仲間が誕生していたなんて、なんだか不思議ですよね。
爬虫類である恐竜の標本と見比べてみよう
覇者の雰囲気を醸し出すイノストランケヴィア
手前の2つは爬虫類が進化したとされている恐竜の骨格標本、そして奥でひときわ存在感を放っているのがイノストランケヴィアの骨格標本です。
イノストランケヴィアは古生代ペルム紀において頂点捕食者であったと言われており、名実ともにこれまでの歴史を作った生き物のひとつとされています。
ニッポンサイの復元骨格模型は佐野市の天然記念物
骨格模型だからこそわかるニッポンサイの畢生
無邪気な笑顔に見えるニッポンサイの骨格標本
天然記念物「ニッポンサイ」の化石も葛生化石館で大切に展示されています。ニッポンサイはかつて新生代第四紀更新世の日本に生息し、全身骨格が発見されたのは佐野市葛生地域のみ。
そして発見された全身骨格は、奥歯が骨の中に隠れ乳歯が生えていること、そして体の大きさから幼獣であると考えられています。
当時はお母さんサイと一緒にどんな生活を過ごしていたのかな?とノスタルジックな気分になりました。
ニッポンサイ以外の骨格標本や剥製も
現代を生きる生き物の標本も展示!
象にも負けない背の高さがインパクト抜群のヤベオオツノジカや、長い牙が印象深いナウマンゾウ。私たちと同じ時代を生きる動物たちの剥製なども展示されています。
何万年も前の生き物と今を生きる動物が時を経て同じ空間で現存する姿に、さまざまな思いを抱くことでしょう。
年に数回開催される企画展も見どころ満載!
お子様にも人気の触れる展示も盛りだくさん♪
葛生化石館では常設展示のほかに、年に数回企画展を開催しています。今回訪ねた際に行われていたのは「生き物がつくる鉱物の話」展。
鉱物を語るうえで外せない小殻動物や、現代でも見ることのできる棘皮動物が展示されていました。
企画展では触れる展示物が展示されることも。実際に手で触れられる展示物はお子様も喜ぶこと間違いなしです!
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佐野市の名所「葛生化石館」でロマンを感じよう
何億年も前の化石や当時生息していた生き物の骨格標本、佐野市の天然記念物や興味を引かれる企画展など、見どころ満載の葛生化石館。
栃木旅行では佐野市「葛生化石館」で歴史を感じる時間を過ごしてみませんか?
葛生化石館へのアクセス
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【住所】栃木県佐野市葛生東1-11-15(葛生文化センター1階)
【開館時間】9:00〜17:00
【休館日】
・毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
・祝日の翌日(祝休日の翌日が土・日曜日の場合は開館)
・年末年始
※その他随時休館あり【観覧料】無料(2024年10月現在)
【駐車場】あり(無料)
【公式サイト】https://www.city.sano.lg.jp/sp/kuzuukasekikan/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。