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お土産やグルメも充実!知的好奇心をくすぐられる「北海道大学総合博物館」

札幌市|【更新日】2024年10月16日

お土産やグルメも充実!知的好奇心をくすぐられる「北海道大学総合博物館」

北の最高学府・北海道大学。構内にある「北海道大学総合博物館」では、長年収集・保存・研究されてきた300万点以上の標本や資料が蓄積されています。

見ごたえのある博物館ですが、実はミュージアムショップやカフェもおすすめなんです。博物館にはあまり興味がない、という方も、ショップやカフェだけでも覗いてみませんか?

目次

北海道大学構内に立つモダンゴシック風の建物

北大博物館1

古い建物好きにはたまらない、歴史を感じる佇まい

北海道大学総合博物館は、北大構内を南北にはしるメイン通り沿いにあります。モダンゴシック風の建物は、旧理学部本館として昭和4年(1929年)に建てられたもの。

入館無料で気兼ねなく入れますが、今でも講義に使われている部屋もあるので、場所によっては立ち入り禁止になっています。

デポジット式の100円ロッカーに荷物を預けたら、さっそく見て回りましょう!

開校は140年以上前、北大の歴史から展示スタート!

北大の前身は札幌農学校、現札幌時計台は演武場でした

北大博物館2

北大の歴史を写真とともに見られます

展示は北海道大学の歩みからスタート。

北海道大学の前身が明治9年(1876年)に開校した札幌農学校であることは、ご存知の方も多いと思います。

現在観光スポットにもなっている札幌時計台は、この札幌農学校の講堂として作られ、兵式訓練や入学式・卒業式などを行なう演武場でした。

当時の写真がパネルに載っているので、探してみてください。

少年よ、大志を抱け!クラーク博士の熱血エピソード

北大博物館3

クラーク博士の意外な一面に驚かされます

北海道大学といえば、有名なのが「大志を抱け(Be Ambitious)」という言葉を残した、初代教頭・クラーク博士。

奴隷解放のため南北戦争に出征したこともあるクラーク氏は生徒の自由・自主・独立の精神を重んじ、細かな校則を示されたときには

「こんなことで人間が造れるか。紳士たれ。これで十分だ!」

と校則を破り捨てたそう。

ほかにも、生徒の飲酒を見た際には、自分のワインを全部叩き割って、生徒と一緒に禁酒禁煙を誓ったというエピソードも。

意外に熱血で驚きます!

北海道大学の今〜12学部それぞれの研究を紹介

動物のお医者さんを目指して、漫画にもなった獣医学部

北大博物館4

国立大学としては最多の12学部・21大学院を設置している北海道大学。お次は12学部それぞれの研究を紹介するエリアです。

各学部のスペースが広くとられているので、時間がない人は興味のあるところから観るのがおすすめ。

佐々木倫子さんによる漫画「動物のお医者さん」で舞台となった獣医学部の紹介は、作品のファンなら既視感を感じるかもしれません。

工学部は宇宙開発からロボットまでテーマが幅広い!

北大博物館5

北大工学研究科教授・永田晴紀氏の宇宙開発小型化研究

こちらは私が最初「ちょっと難しそう」と感じた工学部の紹介スペース。

でも宇宙開発の小型化を目指しているという研究から、環境にあった建築、音声コミュニケーションロボットなど身近に感じられるテーマまで幅広く紹介されていて、気がつくと時間を忘れて見ていました!

あまり興味がもてないかも、と思っても、展示を見ていくうちに興味をそそるものがあり、自分の中の好奇心の種に気がつくかもしれません。

北大の探究心〜ここからが総合博物館としてのエリア

北大博物館6

後期漸新世時代に生息していたとされる「アショロア」

さて、いよいよ総合博物館としてのエリアです。

北海道は日本で唯一、かつてマンモスが暮らしていた地域で、展示の最初にマンモスの原寸模型が出迎えてくれますよ!

1976年に北海道の足寄(あしょろ)町で発見され、2000年に新属新種として「アショロア」と命名された古代生物の全身骨格標本や、札幌市の隣町・当別町の文化財に指定されている「トウベツアカマツセイウチ」の化石など、北海道で発見された化石も見どころです。

北大博物館7

採れたての宝石みたい!色や模様が美しい鉱物たち

ある部屋には、数々の鉱物標本が並んでいました。

地球上には5,000種類以上の鉱物が存在するそう。どういう仕組みでこんなにきれいなものが出来上がるのか、不思議に感じませんか?

北大博物館8

昭和39年(1964年)10月19日の古新聞

通路の壁にも様々な展示が。その日のニュースを集めた新聞は、時代を感じられる資料です。

取材日に掲示されていた古新聞では、昭和39年(1964年)に開催された東京オリンピックのニュースでもちきりでした!

北大博物館9

この機械が懐かしい世代もきっといるはず!

廊下にも展示が並びます。

写真は左から、オリンピア製のタイプライター、東芝製の電子式卓上計算機、NEC製のワープロ、Apple社製のパソコン「Macintosh Classic」です。

見覚えのある機械はありますか?

荘厳な雰囲気漂う、学徒の熱意が息づく白天井ドーム

北大博物館10

白天井の意匠も美しく、まるで教会のよう

建物の3階には、吹き抜けの「アインシュタイン・ドーム」があります。

四方に掲げられた4つのレリーフには果物、ひまわり、コウモリ、フクロウが描かれ、それぞれ朝・昼・夕・夜を示しているのだとか。

これは、旧理学部本館として使われていた当時、この建物で行なわれる研究・教育には昼も夜もないことを表すため作られたといわれています。

現役北大生が企画!ショップはオリジナルグッズが満載

旅行中から使える♪しっかり生地のトートバッグ

北大博物館11

どの色、どの動物のバッジを付けようか悩んでしまう

博物館観覧にはあまり興味がない、という方はショッピングを楽しみましょう!

ミュージアムショップ「ぽとろ」には、ユニークなオリジナルグッズがたくさん揃っていて、訪れた記念や札幌土産にもぴったりです。

中でもおすすめは、現役北大生が授業を通して開発した商品たち。

北海道に生息する9種類の動物をデザインしたトートバッグと缶バッジは、合わせて使ってもとってもかわいい♪

トートバッグは生地がしっかりしているので、手荷物が増えがちな旅行中も重宝しますよ。

幻の北海道大豆を使用、黒千石大豆のサラダおかき

北大博物館12

やさしいサラダ味のおかき「黒千石先生」

「幻の北海道大豆」ともいわれている黒千石大豆を使ったサラダおかきは、2024年7月から発売スタートした商品。

一箱14個入りで、個包装にも「北海道大学総合博物館の〜」としっかり記載されているので、ばらまき用のお土産にも最適です!

オリジナルガチャは子どもから大人まで大人気!

北大博物館13

何が出るかはお楽しみ♪のオリジナルガチャ

意外に人気なのが、ショップの前に置かれたカプセルトイなのだとか。もちろん、同館のオリジナルで、ここにしかありません!

こちらも北大生のアイディアによるもので、博物館の展示内容をモチーフにしたフォトマグネットやアクリルキーホルダー、古生物や土器を描いたシール、光るラバーバンドなどがあります。

それぞれどんな柄が出るか、楽しみに回してみてください。

牛乳ソフト好きなら必食!新鮮牛乳のソフトクリーム

北大博物館14

正直言って、これは食べないと損な美味しさ!

ミュージアムカフェ「ぽらす」では、自然栽培野菜と道産素材にこだわって手づくりしたメニューを販売しています。北大構内散策のひと休みに立ち寄るだけの利用もOK。

イチオシは、北海道の西興部(にしおこっぺ)村・萩原牧場の生乳で作ったソフトクリーム。

人工飼料は与えず、青草を食べてのびのび育った牛の生乳は、濃厚さを感じるのにくどくない、さっぱりとした味わいです。

北大構内には他にもカフェが2軒ありますが、それぞれ「北大牛乳」と興部(おこっぺ)町の「おこっぺミルク」を使ったソフトクリームを提供しているので、食べ比べてみるのもいいですね♪

ワクワクがとまらない♪心に眠る好奇心に出合える場所

展示観覧にショッピングにグルメ、いろんな楽しみ方がある北海道大学総合博物館を紹介しました。時間が許せば博物館の展示をじっくり見てくださいね。

たくさんの展示品を見ているうちに、きっと子どものときに感じていたようなワクワクした気持ちになれるものが見つかるはずです♪

北海道大学はJR札幌駅から徒歩圏内にあり、例年10月下旬から11月下旬には構内のイチョウ並木も見頃です。

自然豊かな構内は散策するだけで気持ちがいいので、ぜひ足を運んでください。

「北海道大学総合博物館」へのアクセス

  • 【住所】北海道札幌市北区北10条西8丁目

    【アクセス】JR札幌駅北口9番・12番出口より徒歩約13分

    【問い合わせ(電話番号)】011-706-2658

    【営業時間】10:00~17:00

    【定休日】月曜(祝日は開館、翌火曜休み)、ほか臨時休館あり

    【料金】入館無料

    【駐車場】なし(北海道大学構内は観光客の車の乗り入れ不可)

    【公式サイト】https://www.museum.hokudai.ac.jp/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

蜂野沙季

蜂野沙季

北海道出身、札幌市在住。札幌の情報誌の編集を8年半務め、現在はフリーライターとして活動。美味しいものにはちょっとうるさい。旅行は国内から海外までどこへでも。趣味は読書、美術館めぐり、お茶全般。本とお茶は旅行の必需品。