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長野原町で見て・感じて学ぶ!「やんば天明泥流ミュージアム」へ行ってみよう

群馬県|【更新日】2024年12月4日

長野原町で見て・感じて学ぶ!「やんば天明泥流ミュージアム」へ行ってみよう

群馬県民なら誰もが知っている、長野原町にある「八ッ場ダム」。

その八ッ場ダムの建設工事にともない、浅間大噴火で起きた「天明泥流」の被害や当時の暮らしぶりがわかる遺跡が発掘されたのはご存知ですか?

今回は「天明泥流」について学べる「やんば天明泥流ミュージアム」をご紹介します。

目次

天明3年の浅間大噴火の歴史について学べるスポット

2021年にオープン。長野原町の新たな観光スポット!

今回紹介する「やんば天明泥流ミュージアム」は、江戸時代後期の天明3年に群馬県と長野県の県境にある浅間山の大噴火により被害を受けた「天明泥流」について学べるスポットです。

八ッ場ダム建設工事にともない、1994年から2019年まで大規模な発掘調査が行われ、約100万㎡にも及ぶ調査区からは縄文から江戸時代までの遺跡が見つかりました。

特に天明泥流の際に埋没した村落が発見されたことから、その歴史を後世に伝えるために誕生した施設です。

まずは「天明泥流体感シアター」で当時の様子を体感しよう

館内に入ると、まず案内されるのが「天明泥流体感シアター」。

こちらで約10分間、大画面スクリーンとサラウンドスピーカーによる迫力のある演出で、江戸時代後期の八ッ場の人々の暮らしや浅間山の大噴火、天明泥流によって村が飲み込まれてしまうまでの流れを上映しています。

まるで自分がその場にいるのではないかと思わせるような演出で、わかりやすく天明泥流について知ることができました。

当時の暮らしぶりと自然災害が学べる「天明泥流展示室」

ガイダンスやジオラマで物語の舞台と時代背景がわかる

次に案内されるのは、「天明泥流展示室」です。

ジオラマとガイダンス映像をもとに、スタッフの方が天明泥流当時の村の様子やシアターで舞台となった場所の紹介などを詳しく説明してくれます。

シアターからこちらの展示室へ移動することにより、当時の背景が詳しくわかる点も魅力的です。

発掘された出土品は時が止まったようなものばかり

公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団や町教育委員会により行われた発掘調査によって、約220年土の中に眠っていたものが数多く展示されています。

こちらは茶釜ですが、よく見ると布袋入りの「茶葉」が茶釜内に張り付いているのです。

江戸時代は、記録や絵画資料から葉の形をそのまま煮出して飲むのが一般的とされていましたが、その茶葉がそのまま残っていました。

他にも梅干しなども果肉が残った状態で発掘されるなど、発掘当時は土の中で220年の時が止まったままになっていたのだとか。

天明泥流がいかに突然の出来事だったことも見て取れます。

天明泥流で奪われた平和な日常を見て学べる

どれもじっくり眺めたくなる展示物の数々でした

発掘された出土品からは、当時の人々の暮らしぶりがわかる食器や道具などがたくさんありました。

建築で使用する道具も多数発掘されたことから、建築の知識と技術を持った農民が暮らしていたのではないかとも考えられています。

先人達が残した、後世に伝えられた災害の記憶

どれだけの被害だったのかがわかる展示物ばかり

発掘されたものの中からは、天明泥流の被害が一目でわかる敷居や鴨居、障子なども見つかりました。

激しく壊れた建物の一部から泥流の脅威を感じますね。

こういった展示物と、発掘された当時の記録が多く残っており、天明泥流の歴史が後世へと語り継がれています。

子どもも一緒に楽しめる工夫があり、子連れもうれしい

館内を回りながらクイズに答えて理解を深めよう!

年齢別に分かれたクイズ形式なのもうれしい!

こちらでは、お子さんもうれしいクイズに答えながら館内を回れるサービスもありました。

未就学児向けのどうぶつさがしや、学年別に分かれたクイズの用紙を持って館内を巡るアクティビティが用意されていましたよ。

館内の至る所にヒントが隠されているので、学びを深めながら回ることができ、小さなお子さんでも楽しく見学することができます。

ここでしか手に入らない、オリジナル缶バッチも

かわいい缶バッチが自分で作れる!

また、こちらでは64種類(※2024年9月時点)から選べるオリジナル缶バッチを作ることもできます。

館内を回った後にこの缶バッチを見るとより理解も深まって、選ぶ楽しさもありました。

好きな絵柄を選んで缶バッチマシーンで手作りしましょう!

せっかくなので、長野原のマスコットキャラクターの「にゃがのはら」の缶バッチと武将の缶バッチを作りました。

「長野原町第一小学校旧校舎」は県内最古級の木造校舎

泥流ミュージアムの出入り口付近には「長野原町立第一小学校旧校舎」がありました。

こちらは明治44(1911)年に建てられた、群馬県内では最古級の木造校舎。

八ッ場ダム建設事業により、校舎が水没してしまうことから校舎の一部がこちらに移転保存されました。

なんだか懐かしい気分になれる教室♪

校舎の中は自由に見学可能。教室には机や椅子、食缶などが置かれていて、なんだか懐かしい気分になれます。

実際に触ったりすることができる展示物も多いので、お子さんはあまり見たことのない道具に驚くはず!大人は当時にタイムスリップしたような気持ちになって楽しめますよ。

運命が変わった「浅間大噴火」の日へタイムスリップしよう

今回は「やんば天明泥流ミュージアム」を紹介しました。

浅間大噴火の220年前にタイムスリップしたような気持ちで天明泥流について学びを深めることのできるスポットとなっています。

防災意識の高まる昨今だからこそ、ぜひ足を運んでいただきたいスポット。ぜひチェックしてみてくださいね。

「やんば天明泥流ミュージアム」へのアクセス

  • 【営業時間】9:00~16:30(最終入場16:00)

    【住所】群馬県長野原町大字林1464-3

    【電話番号】0279-82-5150

    【閉館日】水曜日

    【駐車場】あり

    【公式サイト】https://www.town.naganohara.gunma.jp/www/yamba-museum/index.html

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

星野かな

星野かな

群馬県在住。旅行、グルメ好きの2児の母。旅行先で現地のおいしいグルメを食べるのが大好き。ママ目線でたのしい情報を発信します!