相模湾を一望。国登録有形文化財「大磯迎賓舘」で本格ナポリピッツァを
大磯町|【更新日】2024年10月7日

伊藤博文や吉田茂など、8人の歴代首相が邸宅や別荘を構えた地として知られる神奈川県・大磯町。
そんな大磯を代表する歴史的建造物の一つが「大磯迎賓舘」。大正モダンな洋館で本格ナポリピッツァをいただく…ここでしか味わうことのできない、贅沢なひと時をご紹介します。
目次
100年を超えて愛される大磯の「三角屋敷」
駅から徒歩1分!
入口には歴史的建造物の証が!
JR大磯駅から徒歩1分に位置する大磯迎賓舘は大正元年、貿易商・木下健平氏の別荘として建築されました。
当時流行していたアメリカ発祥の「ツーバイフォー工法」(※柱や梁でなく、面で建物を支える箱型の構造)を採用しており、同工法の住宅としては国内最古のもの。
競売にかけられようとしていた土地を2010年に大磯町が購入し、大磯町として第1号の「国登録有形文化財」に登録されました。
こんなお家に住んでみたい…!
敷地が三角形であることから、住民からは「三角屋敷」と呼ばれ親しまれてきた邸宅。
左右の屋根の上に大きな「ドーマー窓」(※小さな屋根を有する採光用の窓)のあるシンメトリックなデザインが特徴で、緑豊かな庭園も相まって、まるで絵本の中に飛び込んだかのよう!
バラが咲き誇る季節はより一層美しい景観を楽しむことができます。
ナポリから取り寄せた窯で焼く本格ピッツァ
相模湾を一望できるダイニング
肩肘張らない、温かな雰囲気でお出迎え
2013年からレストランとしての活用事業が開始し、増築された新館ホールで地元食材をふんだんに使用したイタリア料理を提供しています。
ダイニングスペースはほぼ全面がガラス窓の開放的な空間。庭の緑と相模湾を一望できる絶好のロケーションです。
一番人気はスペシャルランチ
ピザ1枚を独り占めで大満足!
看板メニューは、ナポリから取り寄せた窯で焼き上げる本格ピッツァ。
ランチタイムは、前菜・ピッツァまたはパスタ・メイン料理・デザート・カフェがセットになったスペシャルランチが一番人気です。
カリッと焼かれた耳まで香ばしい
この日はたくさんのピッツァメニューの中から、一番人気のしらすと青海苔のピッツァをいただきました。
口に入れた瞬間、とろけるチーズのまろやかさと、青海苔の磯の香りが口いっぱいに広がります。
トマトは大磯で育った糖度の高い「みつばちトマト」を使用。複数の地元・大磯の無農薬農家と契約することで、それぞれのメニューに地元のお野菜を贅沢に使うことができるそう。
相模湾を眺めながらいただくお魚は格別
メインは相模湾でとれた魚を日替わりで。この日は旬のサワラのソテーを、オリーブ、アンチョビ、ドライトマトのソースと一緒に。
ほろっとほぐれる淡白な白身が、香り高いソースと相性抜群。お魚料理では、金目鯛に細いパスタ状の「カダイフ」を巻き付けてパリッと焼き上げた「金目鯛のカダイフ巻き」も人気とのこと。
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レトロモダンな空間にうっとり!館内見学ツアーも
憧れの洋館ウェディング
花嫁姿が美しく映えるお支度部屋
大磯迎賓舘といえば、歴史的洋館を1日1組限定で貸し切れるウェディングも憧れの的。
2階の洋室が花嫁の支度部屋や家族の控室となり、貴重なアンティーク家具に囲まれて特別なひと時を過ごすことができます。
カラフルなステンドグラスにうっとり
それぞれの部屋に遺されたアーティスティックな意匠にも注目を。
VIPルームには、相模湾の波と泡をデフォルメしたとみられるステンドグラスが。晴れた日にはきらきらと光が降り注ぎます。
思わず「わぁ!」と見とれてしまいました
中でもラウンジからの絶景は必見!椅子に座るとちょうど街並みが向かいの屋根で途切れ、相模湾のパノラマビューを眺めることができるのです。
大磯迎賓舘では毎月、このように歴史的価値の高い邸宅を大磯ガイド協会による解説とともに見学できる館内ツアーが行われています。
建築や大磯の歴史に興味のある方は、見学会に合わせて観光スケジュールを組んでみてはいかがでしょうか。
大切な方と、また帰ってきたくなる場所
長く働くスタッフの方も、緑と海を臨む大磯迎賓舘ならではの美しいロケーションには飽きることがないそう。
ホスピタリティあふれるレストランでのおいしいお食事、どこか懐かしさもある邸宅でのひと時は、大切な方とまた訪れたいと感じさせる、特別な思い出となるはずです。
「大磯迎賓舘」へのアクセス
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【住所】神奈川県中郡大磯町大磯1007
【駐車場】あり(予約制・先着3台まで)
【営業時間】
ランチ 11:30~14:00(L.O)
ディナー 17:30~19:30(L.O)【定休日】水曜日
【お問い合わせ(電話番号)】050-3385-0013