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名作溢れる「神奈川県立近代美術館」鎌倉の自然とアートに触れよう

鎌倉市｜【更新日】2024年10月10日

1951年に日本初の公立近代美術館として誕生した「神奈川県立近代美術館」。葉山館と鎌倉別館の２つの館で、近代・現代美術を中心に国内外の作品を展示しています。

四季折々の風景とともに、多彩なアートを楽しむことができるスポットです。この記事では、鎌倉別館をご紹介します。

日本で初めてできた公立近代美術館

入り口上の部分が前に飛び出したような、見たことのないデザイン

1951年に鶴岡八幡宮の境内に開館した「神奈川県立近代美術館」（2016年閉館）。鎌倉駅から徒歩15分の現在の場所にある鎌倉別館は1984年に開館しました。「現代」とも対話する「近代美術館像」をテーマにした美術館です。

美術館の後ろ側は山になっているため、展示面積を確保するためエントランス上の2階の左右部分が前に跳ね出した珍しい造りになっています。1985年には建築業協会賞を受賞した、大高正人の設計による建物です。2019年のリニューアルではカフェやバリアフリートイレなどが増設されました。

有名な屋外作品の数々を、無料で見ることができるとはすごい！

鎌倉別館に入ってすぐの敷地内には、さまざまな屋外彫刻作品が展示されています。建物の入り口に建っているのは、1983年に造られた柳原義達氏の「犬の唄」。写真手前にあるのは、井上玲子氏のアルミニウムによる作品「カゲボウシ」です。

こちらの庭園は美術館に入館しなくても、無料で見学することができます。散歩の途中に立ち寄ってみるのもおすすめのスペースです。

1970年代などの貴重な展覧会ポスターを見ることができた

神奈川県立近代美術館では約16,000件の美術作品が所蔵されています。常設展示スペースはなく、鎌倉別館では、テーマを立てて所蔵品を紹介するコレクション展のほか、現代美術と所蔵作品をコラボレーションさせるなどの企画展を行っています。年に3～4回の展示替があります。

展示エリアは2階にあり、展示室の外の左右スペースにも作品や資料が展示されています。このときは過去の展覧会の貴重なポスターが飾られていました。館内ではワークショップやトークイベントなどが不定期で行われます。

手前側にも広い展示スペースがあり、見応え十分！

展示室は横長に広く、483平方メートルの大きな空間。室内は多様な展示に対応できるように白壁に、固定ケースを一部残しつつも、改修時に一新されました。

この日は、壁一面に数多くの作品が飾られていました。神奈川県立近代美術館では洋画、日本画、彫刻、写真、版画、工芸など、さまざまな作品を所蔵。展覧会ごとにガラッと変わる空間を楽しむことができます。

ポストカードはラインナップ豊富でどれにするか迷います♪

1階のエントランスホールには、お土産を買うことができるミュージアムショップがあります。展覧会の図録や関連書籍を中心に、所蔵作品のポストカードなどを取り扱っています。

鎌倉別館の有料チケット（一部除外あり）の半券があると葉山館でも割引が受けられるので、合わせて立ち寄るのもおすすめです。
また、鎌倉別館へのリピート割としても使えます（期限など条件あり）。

屋外作品を見ながらのんびりできるのがうれしい♪

カフェ「ピナコテカ」は入り口を入ってすぐの場所にあり、こちらは美術館の展覧会に入場しなくても、誰でも利用することができます。窓からは屋外作品をゆっくり眺めることができ、アート好きにはたまらないカフェです。

ドリンクメニューはもちろん、ケーキなどのスイーツも揃っています。カフェは営業日が限られているので、お出かけ前にぜひチェックしてください。

鎌倉駅から少し離れた山の縁にある、落ち着いた雰囲気の美術館。ゆったり流れる時間の中で、心静かに鑑賞することができます。

屋外展示やカフェは利用無料なので、散歩の途中に気軽に訪れてみるのもいいかもしれません。