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北鎌倉「葉祥明美術館」1冊の絵本の世界へ遊びに行こう

鎌倉市|【更新日】2024年9月6日

北鎌倉「葉祥明美術館」1冊の絵本の世界へ遊びに行こう

開館してから30年以上、絵本作家・画家・詩人として活躍する葉祥明氏の作品を見ることができる「葉祥明美術館」。

北鎌倉駅から徒歩7分の場所に、ひっそりと佇んでいます。「それ自体が一冊の美しい“絵本”」と呼ばれる美術館の魅力をお届けします。

目次

葉祥明氏の数々の作品に出会える美術館

美術館外観

洋館前のベンチにはフォトスポットもある♪

絵本作家・画家・詩人とさまざまな顔を持つ葉祥明氏。北鎌倉にある「葉祥明美術館」では、初期の作品から水彩画、油彩画、デッサンなどの原画が展示されています。

美術館は、画家で詩人のお父さん、お母さん、10歳のリラちゃん、5歳のクロード君の4人が暮らしていた家をコンセプトに建てられました。

近くには紫陽花寺として有名な「明月院」、鎌倉時代からある「円覚寺」などもある落ち着いた雰囲気の場所に、ひっそりとた佇んでいます。

1階は企画展示や油絵を展示

季節によって展示が変わる企画展

企画展示

ソファも置いてあるので、自宅にいるような気分で鑑賞できる

企画展示が行われている1階の部屋。8000点を超える葉祥明氏の作品から、季節やテーマに応じて展示しています。

企画展示の内容は年に6回、2ヶ月を目安に変わることが多く、年間スケジュールがホームページなどで公開されています。

隣には油絵の部屋があります。深い芸術性と思索を表現した作品で、油絵も飾られる作品が期間ごとに入れ替わります。

階段に飾られた四季折々の水彩画

階段展示

家の随所に作品が展示されていて見どころ豊富

企画展示と油絵の部屋を過ぎると、2階に上がる階段があります。こちらに飾られているのは、初期のメルヘン画から新作まで、さまざまな水彩画。

季節に合わせてラインナップを変えています。絵を鑑賞しながらのんびり2階に上がっていきましょう。

2階は4人の家族が暮らすプライベート空間

葉祥明氏のデッサン画があるお父さんの部屋

お父さんの部屋

落ち着いた照明でのんびりできる♪

2階はこの洋館に住んでいる4人家族のプライベート空間になります。階段を上って最初にあるのは、「お父さんの部屋」。お父さんの書斎をイメージした部屋で、葉祥明氏の原点とも言えるデッサン画やコレクションした絵本などが展示されています。

こちらには絵本「海からの風」が置かれているので、ソファに座ってのんびり読むのもおすすめです。

季節ごとの展示がかわいらしい「子ども部屋」

子供部屋

子どもたちが遊んでいる姿が思い浮かぶ空間♡

「お父さんの部屋」の隣には、10歳の女の子の「リラの部屋」と5歳の男の子の「クロードの部屋」があります。

「リラの部屋」は、ぬいぐるみやシャンデリアのある白を基調とした夢に溢れた空間。「クロードの部屋」は、キャビネットに世界各国のおもちゃなどが飾られています。

子供部屋の展示は、それぞれの部屋のイメージに合った作品が季節ごとに展示されます。

葉祥明氏が心に響いた言葉が並ぶ「言葉の部屋」

言葉の部屋

詩人としての一面を見ることができる空間

「言葉の部屋」には詩人・葉祥明氏が心に響いた言葉を、直筆の詩にしたものが展示されています。中には葉祥明氏がこの美術館について書いた詩なども展示。言葉によって癒される空間で、葉祥明氏が大切に考えていることなどを理解することができます。

2階で見ることができる部屋は4つですが、他にも廊下や踊り場など見どころがたくさんあります。

部屋だけじゃない!注目すべき作品の数々

人生を彩る詩と写真に感動

廊下の展示

こちらは常時で展示されている作品

2階の廊下には葉祥明氏が撮影した写真に、詩をつけた作品が展示されています。詩には生きていく上で心に留めておきたい内容がたくさんで想いに浸るのも良いでしょう。

こちらの詩に書かれているような内容は、「心に響く声」としてポストカードとしても販売。自分にとって響いた声を、購入して側に置いておくのも良さそうです。

閲覧スペースには絶版になった絵本も

絵本

ソファもあるので、ゆっくり読むことができる♪

2階の踊り場には自由に閲覧することのできる、葉祥明氏の絵本が置かれています。中には絶版になった作品もあるので、今まで手に取れなかった人はここで読むのがおすすめです。

絵本の横には感想ノートが置いてあり、こちらは開館当時から続いているもの。150冊を超えるノートがあり、葉祥明氏も見ているそう。ぜひ感想などを書き込んで帰ってください。

猫に会えるかも!?ミュージアムショップでお土産探し

ミュージアムショップ

あまりに種類豊富なお土産に、長時間悩んでいる人も多かった

最後に立ち寄りたいのは、1階にあるミュージアムショップ。絵本、ポストカード、額絵、クリアファイルなど、さまざまなお土産があります。

またミュージアムショップでは、運がいいと看板猫の絵夢くんに会えることも!?月曜、金曜、土曜、日曜が出勤予定なので、狙って行くのもいいかも。触ってもおとなしく、ほっこりした気分になれました。

絵本の中のおうちに遊びに行く気分で過ごせる美術館

西洋のお家にお邪魔したような感覚で、ゆっくり作品を見ることができる「葉祥明美術館」。

広いお庭では紫陽花や紅葉など、四季の彩りを楽しめるそうです。看板猫もかわいいので、ぜひ会いに行ってみてください。

「葉祥明美術館」へのアクセス

  • 【住所】神奈川県鎌倉市山ノ内318-4

    【営業時間】10:00〜17:00

    【定休日】なし

    【アクセス】JR横須賀線「北鎌倉駅」から 徒歩7分

    【駐車場】なし

    【問い合わせ(電話番号)】0467-24-4860

    【公式サイト】https://www.yohshomei.com/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

酒井明子

酒井明子

出版社などでの勤務を経て、現在はフリーランスの編集・ライターとして活動。旅行、登山、お酒をこよなく愛していて、目標は百名山制覇。沖縄の離島巡りも好きで、お気に入りは波照間島のみんぴかカレー。