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2000年の歴史を誇る奇祭の社!眺望抜群、稲取の海辺に佇む「どんつく神社」

東伊豆町|【更新日】2024年8月5日

2000年の歴史を誇る奇祭の社!眺望抜群、稲取の海辺に佇む「どんつく神社」

稲取の海沿いにはちょっと変わった御神体の神社があります。その名も「どんつく神社」。男性のシンボルを御神体としており、毎年「どんつく祭」というお祭りが行われています。

その祭祀の歴史なんと2000年オーバー!神社一帯は海沿いの眺望抜群の場所にあり、子宝祈願のお参りだけでなく散策スポットとしても楽しめます。

目次

吹き抜ける風が気持ちいい高台にある「どんつく神社」

上から下へ、2つの神社を参拝

どんつく神社

お社は小さいながらも歴史を感じる佇まい

半島のようになった稲取の街の突端、稲取岬にある「どんつく神社」。ちょっとした高台にあり、周辺はホテルなどが立ち並ぶ一角です。

このあたりは稲取龍宮岬公園となっていて、高台にどんつく神社、下に降りると龍宮神社があります。ちなみにこの鳥居は木製です。今回は、どんつく神社から海沿いの龍宮神社までを散策していきます。

眺望抜群のどんつく神社周辺

どんつく神社周辺

丘の上を吹き抜ける風が最高です!

お社の周辺は公園として整備されていて、大きな松がたくさん生えています。どんつく神社周辺は傾斜のある岬の高台、海から吹き抜ける風が気持ちいいです。

左を見れば海、正面にはお社と灯台、右側には細野高原、稲取のシンボルマークの鳥が見えます。とても眺めのいいところですよ。

神社周辺は猫の楽園

どんつく神社周辺2

実はこの奥にも2匹いるんです

本殿の横に拝殿があります。その奥に猫ちゃんがいるのわかりますか?

このあたりは猫の楽園のようで、神社周辺には猫がたくさん。飼い猫か野良ちゃんかはわかりませんが、どの猫ものんびり幸せそうです。きっと地域の方に愛されているんでしょうね。

巨大なアレを祀る迫力の御神体

質素ながらも清潔に保たれたお社

どんつく神社お社

しめ縄も新しく手入れされているのがわかります

お社は質素な作りですが、綺麗に保たれよく手入れをされています。伝承では神社の創建は約2000年前、ご祭神として素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀っています。

なのですが、扉の横に描かれた天狗が何やら気になりますね〜。

重さ1tの御神体を担ぐ奇祭・どんつく祭

どんつく祭

こちらが迫力の御神体です!

ドーンと出ましたどんつく神社の御神体!長さ3m、重さ約1tと存在感抜群の御神体、お神輿の上に載っていますが、これはお祭りで担ぐためです。

御神体を担いで練り歩くどんつく祭は、毎年秋に開催予定。もし秋に稲取を訪れることがあれば、ぜひ参加したいですね。

どんつく神社から海辺の龍宮神社へ

龍宮神社

海へと向かう道も気持ちいいです

どんつく神社から海岸までの高さは約50m、結構な標高差があります。階段が整備されていますが、歩きやすい靴で行くのがいいでしょう。

稲取龍宮公園一帯は、深く立派な森で巨大な松の木が何本も生えていました。松の木と桜が多い印象だったので、春はとても綺麗な景色が楽しめるかもしれません。

下は海辺の絶景が楽しめる龍宮神社

山の中腹に建つ漁師さんたちの社

龍宮神社2

こぢんまりとした龍宮神社

海を望む山の中腹にある龍宮神社です。大漁祈願と家内安全のご利益があります。漁師さんたちの神様ですね。

お社には「願い事を叶えます。お気軽にお参りください」と書いてあります。なんだかかわいらしいので、私もお参りしました。

神の山の入り口にある白い鳥居

龍宮神社3

海と鳥居は絵になります

石階段をさらに降っていくと海に出ます。そしてそこに龍宮神社の鳥居がありました。龍宮神社へは下から上がるのが正しいんでしょうね。海際に立つ鳥居がとても凛々しく美しいです。

山を下から眺めると立派な松が何本も生えていて、神の宿る山のエネルギーを感じます。

海辺のベンチでひと休みが最高!

龍宮神社4

木陰と海風は神様からの贈り物です

鳥居の横には小さな石碑、大きな木、そして素敵なベンチが。これも神様のプレゼントと思って木陰でひと休み、波の音と吹き抜ける風が気持ちいいです。

ちなみに海岸沿いは大きなホテルや旅館が立ち並び、ちょうどお昼時だったので金目鯛の煮付けのいい匂いが漂ってきて、お腹が減りました。

帰り道はジブリ的な美しさにあふれていた

昭和の名残が残る坂道

どんつく神社4

帰りの坂道は映画の世界です

帰りは参道ではなく、横を走る道路を上がっていきます。昭和の時代にはこの坂道にたくさんのお店があり温泉街として栄えていたようです。

その名残の看板が残っていました。今ではジブリ映画に出てきそうな雰囲気のある街並みになっています。

高台にある稲取岬灯台へ

稲取岬灯台

角柱型の灯台が目を引きます

駐車場へ戻り、今度はその裏手にある稲取岬灯台に行ってみます。昭和47年にできた灯台で、灯台の高さは19メートル、標高は72メートルだそうです。

灯台横にはお手洗いがあり、その屋上が展望テラスになっています。遠く伊豆七島が見渡せる景色のいい灯台です。

神社周辺はやっぱり猫パラダイス

どんつく神社周辺猫

猫好きなら訪れたいどんつく神社

取材が終わって車を出そうとしたところで、また猫ちゃんが。実はこの猫ちゃんの後ろにもう2匹います。

手を伸ばしても寄ってくることはなかったですが、怖がりもせずこちらの様子を見ています。このあたりの猫たちは毛並みもよく皆穏やかな性格。

動物好きの方はお参りと同時に猫ちゃんも愛でてあげてくださいね。

秋の例祭も見てみたい「どんつく神社」

どんつく神社の例祭であるどんつく祭りは2000年以上の歴史があります。近年は休止していたそうですが2023年より復活。歴史と熱気のあるお祭りなので、今後も続いてほしいですね。

お祭りで行くもよし、願掛けに行くもよし、散策でもよし、色々な楽しみ方ができるどんつく神社、おすすめですよ。

どんつく神社へのアクセス

  • 【住所】静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1089-11

    【駐車場】あり

    【公式サイト】https://inatorionsen.or.jp/dontsuku_festival/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

石井省

石井省

茨城のだっぺ地区出身です。東京から伊豆へ移住。週に3回は温泉に入る温泉好きで、伊豆のマイナー温泉を丁寧に探索中。旅は行き当たりばったり、そこで起こる偶然と奇跡の瞬間を愛しています。