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梅干の歴史を学べる梅博物館!小田原の梅干専門店「ちん里う本店」

小田原市|【更新日】2024年8月1日

梅干の歴史を学べる梅博物館!小田原の梅干専門店「ちん里う本店」

小田原駅前にある老舗梅干専門店「ちん里う本店」。梅干や梅酒、梅スイーツなど、さまざまな梅製品を取り扱っています。

また店舗の一部は、古い梅干のコレクションなどを見ることができる梅の博物館に!商品や博物館の見どころを紹介します。

目次

梅干専門店「ちん里う本店」とは?

ちん里う外観

小田原駅から徒歩1分のアクセスしやすい立地

梅干専門店「ちん里う本店」の初代は、小田原城の最後の料理長。小田原城が廃城になったことにより、料理の腕を生かし明治四年に料亭「枕流亭」を創業したのが起源です。

大正時代になり二代目が小田原駅開業に合わせて店舗を移設し、店名も現在の「ちん里う本店」に改名。食品の製造や販売がメインとなりました。

現在は五代目で梅に関連した製品を、たくさん製造・販売。しょっぱい梅干だけではなく、減塩、はちみつ風味、かつお風味なども。駅前だけでなくラスカ小田原内にも店舗を構えています。

専門店ならではのバリエーション豊富な梅製品

おすすめは熟成年数三年の「三年漬梅干」

梅干しの種類

二年、四年、六年漬けを食べ比べできるセットなども♪

店内には数多くの梅干が並んでいますが、なかでもおすすめなのは「三年漬梅干」。名前の通り熟成期間は三年で、厳選された完熟梅を塩だけで漬け込んだ無添加梅干。

三日三晩天日干しをした後に、蔵で三年寝かせました。“いい塩梅”の梅干で家庭用はもちろん、ツボや樽に入った贈答用など、さまざまな種類を用意しています。

他にも五年、十年など寝かせた期間の異なる梅干があり、味はさまざま。自分好みを探すのも楽しそうです。

曽我の誉とコラボした梅酒「流れ梅」

梅の日本酒

おしゃれな見た目で贈呈にも喜ばれそう♡

神奈川県に酒造がある日本酒「曽我の誉」とコラボした、ちん里う本店オリジナル梅酒の「流れ梅」。「すっきり」「じゅうろう」「こくとう」の3種類があり、飲み比べするのもおすすめです。

「じゅうろう」には、小田原の曽我梅林を代表する銘梅「十郎」が使用されています。辛口の「曽我の誉」がベースなので、爽やかさが引き立つ梅酒で、食前酒としても楽しめます。冷やしてストレートで飲むのがおすすめだそうです。

珍しい!?梅を使ったスイーツも人気

梅スイーツ

ひとつずつ購入できるので、旅の途中でひと息つくにも良さそう♡

店内では梅を使ったスイーツも販売。パウンドケーキ、ブラウニー、ガレットやクッキーなど、焼菓子を中心に販売しています。

梅の他にも、小田原産無農薬レモンを使用した焼菓子や、春には小田原の名産「桜花漬」を使った焼菓子も製造し、地元の素材や季節感を大切にしています。大人がちょっとひと息つける、上品なスイーツです。

最も古いのは天保五年の梅干!生まれ年を見つけてみて!

昔の梅干し

明治十三年はなんとなく梅干しのような形がわかる

店舗の奥は小田原街かど博物館「小田原駅前梅干博物館」になっていて、無料で見学することができます。

棚に並ぶのは梅干コレクション。最も古いのは天保五年の梅干で、ちん里う本店の前身の「枕流亭」が誕生した明治四年、エジソンが電球を発明した明治十三年など、その当時に漬けられた梅干が瓶に入っています。

昭和に漬けた梅干も数多く並んでいるので、自分の生まれ年を見つけて記念撮影するのもいいかもしれません。

明治時代の梅づくりに活躍!梅漬用大樽

樽

見上げるほどの大きさにびっくり!

博物館の中でひときわ目立つのが、安政元年につくられた大きな樽。こちらは昔、ちん里う本店で梅干をつくるのに使われていた樽です。生梅3,500kg、塩630kgをこの中に入れて漬け込んでいたそう。今は、メンテナンスが難しいなどの理由で、このような木製の大樽は使われていないそうです。

店舗奥にある博物館で梅について学ぼう

二台しか現存しない1900年頃のレジスター

レジスター

梅に関するものだけでなく、貴重なコレクションも並ぶ

博物館では、1900年頃に店舗で使われいたレジスターを展示。日本国内には二台しか残っていない貴重なレジスターで、打ち込める最高額は99円99銭。今でも動かして使うことができます。

他にも1920年代に使われていた木製のアイスクリーム保冷・販売箱が展示されています。

「ちん里う本店」で梅を学んで小田原土産に梅干を買おう

お土産はもちろん、貴重な昔の梅干を見ることができる「ちん里う本店」。

博物館では時期によって、梅のことをもっとくわしく知れるクイズも行っているそうです。自分の生まれ年の梅干を探しがてら、立ち寄ってみてください。

ちん里う本店へのアクセス

  • 【住所】神奈川県小田原市栄町1-2-1

    【営業時間】9:30〜17:30

    【定休日】元日

    【アクセス】小田原駅から徒歩1分

    【駐車場】なし

    【問い合わせ(電話番号)】0465-22-4951

    【公式サイト】https://chinriu.co.jp/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

酒井明子

酒井明子

出版社などでの勤務を経て、現在はフリーランスの編集・ライターとして活動。旅行、登山、お酒をこよなく愛していて、目標は百名山制覇。沖縄の離島巡りも好きで、お気に入りは波照間島のみんぴかカレー。